2020年10月25日日曜日

【OECD発表】 平均賃金で、韓国どころか、イタリアとスペインにも抜かれた!

 OECD各国の最新の平均賃金リストが発表されてます。一部では、韓国に抜かれたと大騒ぎしておりますが、貴公子の感覚では、同スペックの国際ビジネスマン比較では、10年以上前に、中国や韓国のビジネスマンに抜かれております。

その意味で、今回、「平均値」と言う事で、韓国に抜かれたのは全く不思議でも意外でもないのです。ただ、衝撃的なのは、スロベニアとかイスラエルと言う中進国どころか、イタリアとかスペインと言った「後進国」にも抜かれている事です。


我が国政府の大本営発表では、いつも、「いざなぎ景気を超えた!」とか、「戦後最長の経済成長達成!」とか言っているが、これが現実です。まあ、30年間、成長がないどころか、微妙にマイナス成長している中で、他国は5%前後で、「普通に」成長しているんだから、抜かれますますわなあ。。。。(簡単な数学です。pythonで、print(1.05**30)って計算すれば、4.3な訳で、他国は、4倍以上経済成長しております。) 

因みに、背後にポーランドが迫っておりますが、このままでは、2025年頃に抜かれそうです。

そう言えば、周りの日本人国際ビジネスの仲間内では、最近、海外ビジネスをする相手国のレベルとか格が落ちたと言っております。20年くらい前までは、欧米の一流国相手にビジネスを普通にやっていたのに、最近は、出張先からして、東南アジアの成長国(シンガポールとかタイ)とかさえでもなく、エリアの中でも最後尾に近い途上国相手のビジネスばかりだと皆、こぼしております。

ただ、もう怒る気もなくなりました。諦観しておりますが。。

最後に、CPEの件も少し書いておきますね。今年3月の下記記事に詳しく書いたのですが、AICPAのライセンス更新手続きが変わっております。

⇒ 【CPE】ラインセンス更新手続きが終了した! 

下記の様な感じで、今年分は、最低必要の20単位を超えて、32.5単位を取得しました。来年の今頃の時期に、CPE Depotの一年契約をもう一度して、2021年中にもう20単位を取得し、2022年に残り単位を取得して、120単位達成と言うスケジュールで進めたいと思います。

周潤發の最新映画「無雙」は、最高に面白い‼

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(字幕版) と言う香港映画をAmazonで見ました。中国語タイトルは、「無雙」で、主演は、あの周潤發(Chow Yun-fat)です。チヨウユンファと言えば、1986年の香港映画「英雄本色」ですよね。「英雄本色」は、全世界的にヒットしたし、貴公子も何度も見ました。

一気に見てしまう面白い映画ですが、まあ、難しい映画でもありますね。複雑に伏線が絡み合うし、回想部分と現在部分が頻繁に切り替わります。そうであるので、見終わった瞬間には、何が何だか分からなかったです。見終わった後、この映画の解説や評価コメントを見た上で、やっと全体の意味が分かってきました。

多分、一回、全体感を理解してから、もう一回見ると、細かいところまで理解できるのでしょうね。まあ、そうは言いつつも、息もつかせないスピード感で一気に見てしまう面白さはあるので、やはりお勧めです。それに、あのチヨウユンファの2丁拳銃シーンもあり、1980年代の香港映画にハマった人には、堪えられない内容となっております。尚、Amazonでは、48時間レンタルで500円です。

後、中国語を真剣に勉強している身として気が付いたのですが、昔の香港映画は広東語であり、標準語と完全にイントネーションが違ったけど、この映画では、みんな標準語を話しておりますね。従って、いくつかのセリフは聞き取れます。

広東語は標準語に飲み込まれるのでしょうか? この辺の事情を知っている人は教えてください!!!!

2020年10月23日金曜日

今夜の名曲と中国語学習と小川淳也!

アホみたいに忙しい一週間でした。仕事も忙しいのですが、IT業界にいると、中国勢の偉大さと言うのを痛いほど感じる訳で、中国語の習得も超ハイスピードでやっております。

やはり、共通の漢字文化なだけあって、中国語の文書はパッと瞬間的に目に入るんですよね。ハングルは、どうしても「これから読むぞ!」みたいな気構えが私の場合は必要なんですが、中国語は瞬間的に頭に入るんですよね。

と言う訳で、金曜日夜の今は、少しグロッキー状態だったのですが、小川淳也衆議院議員事務局のツイートを見て、元気になりました。下記の様に貴公子もリツイートしております。


小川淳也氏は、凋落する我が国の希望であると思っております。貴公子も、出来る範囲ですが、小川淳也氏を支えたいと思っております。

さて、今夜の名曲です。そう言えば、自宅近くのショッピングモールで、流れていた曲ですが、例のAI曲名判別スマホアプリ(SoundHound)で、曲名は瞬間的に判明しました。

1989年、Debbie Gibson - Lost In Your Eyes


1987年、Whitesnake - Is This Love (Official Music Video)

2曲目は、高校時代に凄く流行った曲だったなあ。。。

2020年10月22日木曜日

三菱ジェットは開発中止との事で、三流国転落確定か!

夜になって入ってきた情報です。

三菱重が国産ジェット旅客機事業を凍結へ、コロナが直撃-報道

>報道によると、三菱重は「スペースジェット(旧MRJ)」の開発費や人員を大幅に削減して事業を事実上凍結する方向で最終調整し、30日に発表する中期経営計画で詳細を説明するという。将来の事業再開に備えて運航に必要な国の「型式証明」の認証取得に向けた活動は継続。今後の航空需要の動向を見ながら、 事業を再開させるかどうかを検討するとみられるとしている。

この件は、開発初期からこのブログにずっと書いてきました。

完全撤退ですね。大体、2008年の開発当初から、「夢の国産機」とか、昭和初期みたいな事を言っており、その時代錯誤感に違和感しか感じなかった。その後の延期に次ぐ延期で、ただの飛行機さえも満足に作れない我が国の情けなさは失望を越して、失笑しかなかった。

それと、少なくとも、5年前くらいには、開発中止にすべきだったが、大企業特有の意思決定の遅さでここまで来ちゃいましたね。コロナ禍での需要減を理由にできたのは、三菱の社内的には良かったでしょう。

これで、我が国は、たかが飛行機も作れない国なり下がりました。プロジェクトマネジメントの完全な失敗例として、これから100年たっても、経営学の教科書に載る案件だと思う。

2020年10月21日水曜日

「トランプの主張は間違っている。絶対に賛同しない。しかし、トランプが何かを発言する権利は死守する。」

米国の大統領選挙が大詰めを迎えております。

今頃になって、民主党大統領候補のスキャンダルが公になっております。報じたのは、New York Postと言う大衆紙です。(New York Timesではない。)

非常に、不思議なのは、TwitterとFacebookが、この記事のツイートを訳の分からない理由で禁止した事です。スキャンダルそのものよりも、SNSベンダーにおける「検閲」に批判が集まっております。私も記事のツイートのアップを試みましたが、3回目でやっとアップできました。つまり、1回目と2回目は、アップに失敗しました。Twitterよ、何やっているんだ?

「トランプ憎し」で、バイデンを当選させたいのだろうけど、検閲をして、言論統制をするのは、絶対にやってはいけない事だ。「トランプの主張は間違っている。絶対に賛同しない。しかし、トランプが何かを発言する権利は死守する。」と言う態度を持つべき。 

2020年10月19日月曜日

アスリートの様に生きる!

この週末ですが、土曜日は気温も低く、雨も降っていたので、近くスーパーに子供を連れて簡単な買い物をした以外は、ほぼ自宅におりました。本日日曜日は、朝は一転して秋晴れなので、葛飾区の水元公園まで行き、二人の子供をぶっ倒れるまで遊ばせました。もうすっかり秋ですね。(夕方には曇ってきたが。)

とは言いつつも、この週末は、仕事関係の調べものが大量にあったので、ちょっと外出した以外は、ずっと書類を読み込んでおりした。主に、AWSとGoogle Cloudの技術ドキュメントですが、中々、難しいです。笑 

ITインフラから、クラウド、OS、プログラミング、APIの知識に加え、IoTやAIの知識も必要となり、正に、IT知識が総花的に必要とされており、調べながら、読み進めております。それと、今週から、中国語の勉強を本格的に始めてもおります。

今まで、貴公子の情報源は、主に、欧米系の英語メディアでしたが、ここに中国本土の情報も加える事にします。しばらくは、環球時報 を中国語で読みながら、読み書き力から付けていきます。

と言う訳で、昨日も書いたけど、酒を呑んでいる場合ではありません。

アスリートの様にストイックに生きて、貪欲に知識の吸収に努めていこうと思う。

2020年10月17日土曜日

断酒して、丸3週間が経ちます。

ノンアルコールビールの話です。

30代の頃は、浴びる様に毎晩、酒を呑んでいました。
さすがに、40代になってからは、自宅で夕食時に、ビール350ミリ缶を一本飲む程度となりましたが(呑み会にも、殆ど出席しなくなりました。)、逆に言うと、この夕食時のビール1本を止めるのは難しかった。
やはり、どうしても飲みたいんですよね。この一本が。。。

そんな中で、以前にも少し書いたのですが、ノンアルコールビールを試したのですが、最初の頃は、どうしてもビールに比べて、物足りなくて、我慢して飲んでおりました。
「今夜はノンアルコールで我慢したから、明日の夜は、ビールにしよう!」みたいな感じで我慢しておりました。

ただ、最近になって、「実は、ノンアルコールビールの方が旨いんではないか?」と本気で思い始めております。
まあ、これが慣れなのかも知れませんが。
と言う訳で、ここ3週間は、アルコールを一切飲んでおりません。
ノンアルコールが旨すぎて、ビールや日本酒を飲みたいとも思わなくなりました。

ノンアルコールビールは、とても素晴らしい。
まだ飲んだことが無い人は、こちらを参考にどうぞ!

2020年10月14日水曜日

【映画評論】 「人数の町」(荒木伸二監督)の感想

以前の記事でも書いたのですが、高校の同級生が50歳になって、映画監督デビューしました。本日、時間を見つけて、新宿の映画館(武蔵野館と言うとても小さな映画館)で、やっと見てきました。
まあ、50歳で映画監督デビューして、何だかんだ言って、全国ロードショーになる映画を製作したのだから、とてもカッコいい!
そこは、まず素直に称賛したい。

これが、映画の予告編です。

主人公の俳優(中村倫也)と女優(石橋静香)は、良い演技をしますね。

石橋は透明感がありながら、芯の強さを併せ持つ、非常に稀有な女性だと思う。中村の方は、「カイジ」シリーズで主人公をやると嵌ると思う。(間抜けだけど、愛すべきキャラを上手く演じていると思う。)

映画自体は、韓国映画のパラサイトみたいに、「社会を風刺するとか象徴する」と言う映画であり、前衛的と言って良いと思う。とは言っても、解釈はパラサイト程は難しくなく、多数決とかマジョリティが支配する社会の恐怖を表現しながら、「現在の社会も、顔の無い多数派によって、塗り固められた虚像なのではないか?」とか、「我々自身も、マジョリティーに流され、日常の安逸に胡坐をかいて生きているのではないか?」を世に問うていると解釈しました。

まあ、個々人の好き嫌いの話に帰結するのでしょうが、社会を風刺する的な映画は正直好きではありません。貴公子は、楽しい映画とか元気になれる映画が好きなので、貴公子的には、「まあ、そういう見方もありますよね。」と言う感想以外は持てなかった。

周囲の他の観客を見ると(小さい映画館なので、30人くらいしかいなかったが)、如何にも「思想オタク」みたいな人ばかりで、そういう人には、面白いのかも知れませんが、貴公子的には、ちょっとねえと言うのが正直な感想ですなあ。

さすが、東大でフランス芸術かなんかを学んだだけあって、理屈っぽい映画なんだよなあ。。。尚、同級生の名誉の為に言っておきますが、映画評論家からの評判は良い様ですので、観る人が観れば、きっと素晴らしい映画なのだと思う。

そんな映画でした。


2020年10月11日日曜日

今更ながら、気が付いた事!

先日、オンラインで、あるビジネス会議に出席したのだけど、ハッと気が付いた事があるので、記載します。主催者が、他社のお偉方で、その人の冒頭挨拶があったのですが、議題の特性が多少あるとは言え、「自己紹介と言う名の挨拶」が非常に長くて、誠に退屈であった。

恐らく、本人としては、「自分は、大きな組織で役員にまでなった立派な人間であるので、聴衆も俺の経歴に興味があるのだろう。」と思っているだろうが、聞いている方としては、そのオッサンが、阪神タイガースの熱狂的ファンであるとか、ゴルフと釣りが趣味であるとかのバカ話は、誠にどうでも良い。

あのオッサンは、多分、3分以上、話していたと思うが、あまりにかったるいので、自己紹介が終わる前に会議を退出しました。テーマによっては、自己紹介も多少は必要な時はあるのだろうが、まあ、聞かされる方としては、30秒が限界ですね。

例えば、ZOZOタウンの前澤とか、ソフトバンクの孫正義と言ったビジネス界のスーパースターでも、彼らのビジネス話はいくらでも聞きたいが、自己紹介なんかは聞きたくない。それどころか、例えば、菅首相どころかトランプ大統領レベルの人でも、個人的な話なんて聞きたくない。(現時点で、時間やカネを割いてでも、自己紹介話を聞きたいのは衆議院議員の小川淳也氏しか、この世にいないと言い切れますが、小川氏は、その意味で例外中の例外です。)

そう考えてみると、他人の生い立ちとか経歴なんてのは、聞かされる方にとっては、退屈を通り越して、騒音でしかないと言う事が良く分かった。そんな事を、あの大企業の役員殿の超退屈な自己紹介話を聞きながら思いました。

振り返って、自分自身であるが、今までの社会人人生においては、一緒に仕事するパートナーに対しては、なるべく自分をさらけ出して、ドライな仕事関係を超えて、もっと人間的な接触を含めて、深く付き合おうとしておりましたが、それが全く余計と言うか、パートナーからすれば、鬱陶しい事だと言う事が分かった。

コロナ禍でリモワクする中で、色々と学びなすなあ。そう言えば、貴公子と同世代で、とても優秀で仕事もバリバリで、出世しまくっている知り合いがいるが、絶対にドライなビジネス関係を超えてこないよなあ。たかが仕事だから、そんなんで良いのかもしれませんねえ。。。(もっとも、この手の人間と個人的に付き合いとも全く思わないけど。)

俺は、ある意味、人間的に良い人過ぎるのかもしれないと少し不安になっております。笑

2020年10月10日土曜日

Japan Timesに出ていた小川淳也氏の記事を全訳しました。【Revision2】

Revision 1 : 誤字脱字修正, R2 : 一部意訳強化


Japan Timesの今年8月22日の記事です。立憲民主党の衆議院議員、小川淳也氏が、かなり詳細に紹介されているのを発見しので、全訳します。原文はこちらです。⇒ Political documentaries in Japan struggle to inspire

小川淳也氏の事を、ここ数日調べておりますが、政治家として、尊敬を通り越した感情を持っております。「こんな政治家が、我が国にも、まだ居たんだ!」と言う感動さえも感じております。調べる中で学んだのは、所属政党ではなく、候補者個人を見る事の必要性です。

私が資産家なら、小川淳也氏を金銭的に支えたい位なのだが、住宅ローンと子育てに追われる私には、そんな余裕は勿論ないので、記事の日本語訳と言う面でささやかながら、お手伝いをしたい。尚、日本語訳に当たって、原文の意味を損ねない様に、日本語に意訳したつもりですが、プロ翻訳家からのコメント等がありましたら、大歓迎です!

<以下、全訳>

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Bingeing on television has become a hallmark of the pandemic. My own obsession has been the Netflix drama “Borgen,” produced by Danish public television and originally broadcast from 2010 to 2013. It’s fiction that credibly imagines Denmark’s first female prime minister. In fact, after the second of its three seasons aired, Helle Thorning-Schmidt became Denmark’s actual first female prime minister, and many think the series had something to do with it.

テレビはコロナ禍で最高のエンタテーメントだが、最近、夢中になっているのは、2010年放送のBorgenと言うオランダのテレビ番組だ。(Netflexで見れます。)フィクションなんだけど、デンマーク初の女性首相をイメージさせるドラマである。事実、このドラマのシーズン2の後に、シュミット首相がデンマーク初の女性首相になった訳で、多くの人はこのドラマの影響があったと考えている。

In the story, Birgitte Nyborg, an idealistic leader of a small centrist party, is elevated to the premier’s seat due to a series of fortuitous electoral circumstances that forces her to adjust her ideals to parliamentary reality. The show follows certain dramatic conventions, mainly in the conflicts that arise when Nyborg tries to accommodate her private life with her public obligations, but the windmills she tilts at in her political quest are structural and, in that sense, sexist. The female characters have flaws they try to overcome, but the men, even those nominally representing liberal views, are irredeemable for the most part. It’s not that Nyborg’s male peers resent a woman seeking the level of power they’ve always enjoyed, but that they take their privilege for granted. Recently, female world leaders have drawn attention for being more effective than their male counterparts at addressing the coronavirus, but it may have less to do with their gender than with the nature of politics that has developed over the centuries under the sole superintendence of men. Nyborg is successful because she defies an element of the status quo that seems inviolable.

このドラマは、中道の小さな政党のリーダーで、理想主義者のニュボーグが偶然の連続の中で、首相になる話であり、理想を現実にアジャストするのに苦労する姿が映し出されている。ニュボーグが私生活と公人としての義務を両立させるのようと奮闘する姿がドラマチックに描かれるのであるが、政局に翻弄される姿は、現実的ながらも、ある意味、美しくもある。ニュボーグには問題もあるのだが、むしろ、ドラマに出てくるリベラルな考え方を持つ男性の方が、本当にどうしようもないのだ。男性の同僚は、ニュボーグが首相の座を目指す事に腹を立てている訳ではないのだが、彼らは、首相は男性がなることを当然と考えているのだ。最近では、コロナ禍の中で、女性リーダーが男性リーダーより優れた指導力がを発揮していることが注目されているだが、これは女性が優れていると言う訳ではなく、何百年も続いた男性絶対優位の時代に育まれた政治が、単にダメだったと言うことではないのか? ドラマの中で、ニュボーグは成功したのだが、あえて男性優位のタブーを破ったから成功できたのと同じであろう。

This recognition of entrenched political power is the theme of two new Japanese documentaries. The first, Arata Oshima’s “Why You Can’t Be Prime Minister,” has been continually selling out screenings at the Tokyo theater where it opened in June. The movie profiles Junya Ogawa, an opposition Diet member from Kagawa Prefecture who is a walking cliche of political idealism. He sacrifices creature comforts for himself and his family in the pursuit of constructive engagement, switches parties when the inevitable disillusionment sets in and delivers fiery speeches in the Lower House that only political nerds pay attention to.

政治権力の固定化は、日本のドキュメンタリー映画のテーマにもなっている。まず、大島新監督の「なぜ君は総理大事になれないのか」と言う映画であるが、6月に東京で封切りされて以降、連日の完売となるほどの注目を集めている。小川淳也と言う香川県出身で理想主義の野党政治家が主人公の映画だ。彼は、自分と家族を犠牲にして、政治的理想を追いながらも、政治の現実に失望して所属政党を頻繁に変えて、議会で激しい演説をするものの政治オタク以外には全くアピールできないでいる孤高の政治家だ。

It’s difficult to determine if the movie’s title is meant to be cynical or despairing. Oshima is the son of Japan’s most contentious major filmmaker, Nagisa Oshima, whose artistic sensibility was dedicated to generating discomfort. However, Arata Oshima doesn’t seem to have an agenda. He met Ogawa through his wife and started following him around 2003.

映画のタイトルがシニカルとか絶望を意図しているのかは分からないが、大島新監督は、あの有名な大島渚監督の息子だ。父親は、芸術的感覚に優れて意図的な演出をしていたが、大島新監督には、この映画に対する意図があったとは思えない。大島新監督は、自身の妻を通じて2003年にたまたま、小川淳也に会っただけなのだ。

Ogawa’s frustration is that the opposition in Japan sees its mission as tearing down the ruling party rather than formulating policies that will appeal to voters by improving their lives. This is an old gripe, but Oshima’s film gives it a relatable context. At one point, Ogawa tells a veteran journalist, who likes the lawmaker but is known to be a confidante of Prime Minister Shinzo Abe, that Abe’s public support is mainly based on the failure of the Democratic Party of Japan when it held power from 2009 to 2012. Abe’s Liberal Democratic Party uses this failure to boost its brand.

小川の不満とは、日本では野党が国民生活の向上よりも、政権政党を批判してばかりいる事なのだ。これは昔からの事だが、ある場面で、小川は、政権よりの政治ジャーナリストに対して、安倍政権は2009年から3年間続いた民主党政権の失敗をあげつらう事を支持基盤にしているし、利用しているんだと力説している。

Ogawa’s policy concerns are poverty and sustainability, and he changes parties several times during the years chronicled in the film, sometimes out of political expediency, sometimes out of personal conviction, but such changes seem suspicious to others, since loyalty to one’s party rather than to one’s beliefs is considered a sign of integrity. In the third season of “Borgen,” Birgitte Nyborg is roundly castigated for abandoning the party that made her.

小川の政策の中心は貧困対策と社会の持続的成長なのであるが、彼は映画にも描かれている様に何度も所属政党を変えている。ある時は、政治的な利益の為であるし、ある時は、個人の政治信条の為であるのだが、そうした頻繁な所属政党変更は、外部からは疑いの目でみられてしまっている。と言うのも、一つの政党に留まり続ける事の方が、政治信条に忠実であることもよりも、誠実だと思われているからだ。Borgenのシーズン3では、ニュボーグは自分を育てた政党を見捨てることに成功するのだが。。。

Ogawa’s quixotic career comes across as a sincere but insufficient challenge to traditional entrenched interests, which value power over public service. 

小川のドン・キホーテぶりは、誠実ではあるのだが、国民生活よりも権力を重視する既得権益にどっぷり漬かった政治家への挑戦としては上手くいっていない。

Another new documentary, “Haribote,” addresses entrenched interests so directly that the movie inevitably gets sucked into the black hole of cynicism it seeks to expose.The movie, produced by Tulip-TV Inc., an independent broadcaster based in the city of Toyama, looks at the 2016 money scandal within the city assembly. Tulip-TV broke the story and embarrassed many long-time local politicians in the process.

もう一つのドキュメンタリー映画は、「ハリボテ」だ。この映画は、政治家の既得権に直接的に描いており、非常にシニカルである。富山県のチューリップTVと言うローカル局の制作だが、2016年の市議会のマネースキャンダルを描いている。チューリップTVがこのスキャンダルを暴き、多くの地方議会の重鎮を追い込んだ。

In the documentary, the leader of the assembly’s LDP majority proposes to raise the monthly salary of assembly members by ¥100,000, saying he can’t live off the national pension he would receive after he retires. Tulip-TV investigates financial records to get a better sense of the matter. Each assembly member is entitled to an expense budget of up to ¥150,000 a month, and a significant number of politicians regularly use the maximum amount available. However, the reporters find that many receipts are doctored or forged.

このドキュメンタリーでは、市議会で多数派の自民党リーダーが、市議会議員の月額報酬を10万円増額させる提案をしたことが描かれている。増額しようとした理由は、議員引退後に、年金だけでは生活に十分ではないと言う信じ難いモノであった。チューリップTVは、調査の中で、毎月15万円までの経費を各議員が恒常的に使い切っている事、及び、多くの場合、レシートがないか偽造されている事も暴いた。

Fourteen assembly members, and not just those belonging to the LDP, resign as a result, but 10 members who eventually returned the money they admitted to using improperly were returned to their seats by voters. As one voter puts it, they will learn from their mistakes and thus be better lawmakers.Anyone watching will conclude the opposite. The miscreants prostrate themselves in front of constituents, but their overall attitude is that of men (all are men) who assume their positions are secure.

結果として、自民党議員だけでなく、14名の議員が辞職したのだが、内10名は、不正支出を認めた上、カネを返還して、結局、議員に返り咲いている。ある有権者は、「彼らはミスを認めたんだから、これから、良い議員になるでしょう。」と言ったのだが、このドキュメンタリーを見ている人は、逆に感じた。つまり、「悪党」が有権者の前に堂々と立って、「男が、一たび手に入れた権限は(スキャンダルにさらされたのは全員男だった。)、絶対に手放さない。」と言っているかの様だった。

Later, more wrongdoing is uncovered and four politicians are indicted, but for all their hard work in exposing the embezzlement, Tulip-TV fails to change the prevailing culture that made it possible in the first place. The politicians treat the young journalists as minor irritations. One of the two main reporters quits the station and the other transfers out of the news department.

後になって、更なるスキャンダルが出てきて、4名の議員が起訴されたが、横領を暴いたチューリップTVでさえも、蔓延る政治悪習を変えることができなかった。議員は若い政治ジャーナリストに対して、イライラしながら応対し、2人のメイン記者のうち一人は辞職したし、他の記者も担当を離れていった。

These two reporters, who are also credited as the film’s directors, told Tokyo Shimbun that “Haribote” is meant to be a comedy, but one they hope will make viewers angry. The title means someone who puts up a formidable front but has nothing of substance behind it, and in the movie the term refers to both politicians and the media, which often does the necessary work of journalism but rarely produces results that make a difference. If you desire true satisfaction from your political dramas, stick to fiction.

この2人のメインの記者は、このドキュメンタリー映画のダイレクターとなり、東京新聞の取材に対して、「この映画はコメディなんだが、見た人が怒って欲しいとも思う。」とも話している。タイトルの「ハリボテ」は、一見、キチンとしているが、中身はカラと言う意味であり、映画の中では、政治家とメディアを揶揄している。つまり、両者共、一見、仕事をしている様に見えるが、結果を生み出していないと言う皮肉である。

やはり、政治的ドラマから充実感を得るなら、Borgenみたいなフィクションしかないのかも知れない。。。

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2020年10月7日水曜日

【今夜の名曲】 とうとう見つけた! Glory of Love

凄く気になっていた曲の曲名判明です。街中で良く聴く曲なのですが、どうしても曲名も歌手も分からなかった。

ただ、貴公子が好きなChicagoのボーカルの声にそっくりなので、Chicagoの曲なのだろうと思い、何年も探していたのですが、結局、見つからず時は流れました。本日、近くのスーパーで流れていたので、AIの曲判別アプリ、SoundHoundを使った所、一発で判明しました。

Peter CeteraのGlory of Loveです。

1986年リリースの曲で、全米チャートNo1にもなっておりますね。尚、貴公子がChicagoの曲と誤認したのは、ChicagoのボーカルだったPeter CeteraがChicagoから離脱後にソロで歌った曲だからとの事。

歌詞はこちらにあります。⇒ http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=58606


とても嬉しい!

なぜだ? この政治家が、昨夜から気になって仕方がない!

熱病みたいなモノなのかも知れませんが、この政治家が、昨日から気になってしょうがないです。仕事が忙しくて死にそうなんですが、時間を見つけて彼の事を調べております。

野党の「しがない政治家」なのに、「なぜ君は総理大臣になれないのか」と言うドキュメンタリー映画の主演をはっており、その映画が全国公開されており、更には連日満席との事です。そして、映画の評判もとても良い様です。

 

にわかには信じがたいですね。
ドキュメンタリー映画の主演になる現役政治家って、古今東西、存在しないのではないか?
しかも、野党の無名政治家なのにです。

と言う訳ですっかり感化されております。
今週号のAERAでも6ページの特集が組まれております。

と言う訳で、普段は買わないAERAも速攻で買いに行き、読み切りました。

記事を読む限り、誠に政治家らしい政治家であり、尊敬を通り越して感動します。
是非、AERAを買って、読んだ方が良いとお勧めしたい。

兎に角、日本全国が官僚や政治屋に失望しているしている中で、小川淳也氏の様な政治家が、彗星のごとく出現し、そして多くの人を魅惑しているのは非常に象徴的です。

政治が大きく動く時かも知れません。
今後も、小川淳也氏をフォローしておきます。
尚、先程、小川淳也氏にTwitter経由で質問を投げました。
回答が来ると嬉しいなあ。。。
 

2020年10月4日日曜日

ビジネスマンとしての生き方を修正する!

ブログでは、幅広く高角度から論じているつもりですが、実物の貴公子は、かなり地に足がついた慎ましい生活をしております。これは生活レベルと言う面だけではなく、ビジネスマンとしてのマインドセットとしても、ここ10年位は、年相応の平凡さであったと思う。

所属する組織の中で、どちらかと言うとプロジェクトマネージャー(PM)の役割をずっと担っております。PMの役割が重要な事には、異論を挟む人はこの世にいないのでしょうが、PMと言うのは、全体のコーディネーターであり、慣れると大した事はありません。

長年、ITプロジェクトのPM職に慣れ切ってしまって、ある意味、知らない内にPM職に逃げていたと最近、思い至りました。

IT技術者として、自由自在に世界を泳ぎ回る事ができる技術があった上でのPM職であるのが本来な訳であるのだが、面倒な実装部分を外注先に依存しようとしたりする事自体が、如何にも甘かったと実感した。PMとして大切な事だと思って、IT技術そのものよりも、全体構成とかプロジェクトチーム組成とかばかりに気を配っていたが、もっと技術に目を向けないと面白くないし、世界の一流どころと渡り合えないですなあ。。まあ、自分も良い年であるけど、知識や技術ともう一度、真剣に向かい合おうと思っております。

広範なIT分野のすべてを極める事はこの世の誰にも無理だけど、IT業界に長くいるので、「どの技術がこれから流行るか?」とか、「今後のIT業界はどう動いていくのか?」と言う事は、肌感覚で完全に分かっております。

IT業界を俯瞰的にみると、色々な会社が色々な事をやっているが、「そこは視点が間違っているよ。絶対に上手くいかないよ。」と思える部分が多数あります。AIやIoTは確かに今後のトレンドですが、それを実装する方法を間違っていると思える事が非常に多い。

この辺の直感は、長くやっている内に、身に付けた知験に基づくのであるが、IT業界に同じく長くいる人に説明しても、通じない事が多いと思っており、その意味では、IT業界の中でも限られた人々達としか価値観が共有できません。

と言う訳で、自分の知見に基づいて、「今後数年内に必ずこうなる!」と思う技術に関して、我が国有数の専門家になる事を、良い年だけど、目指そうと思う。

「この技術が今後のIT業界の根幹だ!」としか思えないんだけど、一般的には知られていない技術ですね。ここ数カ月、プライベートでも懸命に追っておりますが、技術と知識を徹底的に追求しようと思っている。

決意は、近年ない位に強いですが、あまり、悲壮感もありません。「こうなるんだ!」と言うトレンドは、既に確信に近いので迷いはないし、そもそもIT技術は全般的に大好きなので、苦労とも思いません。

むしろ、楽しくてしょうがないと言う感じです。心躍ります!

2020年10月3日土曜日

”Proud Boys, stand back and stand by" の意味。

トランプ大統領とバイデン候補による、Presidential Debateですが、滅茶苦茶ですね。Debateと言うか、罵り合いの様相で、嘆息しかでませんね。。。。超大国アメリカがどうしちゃったのでしょうか?

全体的に聞くに堪えなかったが、注目したのが、トランプの”Proud Boys, stand back and Stand by" と言う発言です。

このProud Boysと言う団体を知らない人には、ここの記事(New York Times)の説明が良いと思います。

⇒ Far-Right Group That Trades in Political Violence Gets a Boost

この発言は色々な意味に取れますね。

ただ、普通に解釈すれば、現役大統領が、Proud Boysと言う白人至上主義団体の活動を認めた(endorsement)と言う事でしょうね。(「Proud Boysよ。米国大統領として、次の活動に備えて、待機せよと命令する!」と読み取れます。)

まあ、既に狂気の世界の入っております。

End of USA か!

ところで、このDebateの3日後には、トランプ大統領はコロナウイルスに感染したとの事で入院しました。

これって、話が出来過ぎですよね。私は、これはトランプの選挙戦略の一環だと思っております。この核爆発並みのニュースで、トランプの「脱税問題」も全部吹き飛ばされてしまいました。

数日後に、元気に現れて、「ほら、言った通りだろう!コロナなんて大した事ないんだ。俺にはスタミナがあるんだ。」とか言ったら、一気にトランプ支持が広まって、現在の劣勢を覆すのではないか?

アメリカって、色々な意味で、凄い!

2020年10月2日金曜日

【ITで快適生活】 Tweeter APIを使って、自分のツイートを自動リツイートする方法。【コード付き】

TweeterのAPIを使って、自動で自分のツイートをRetweetする、貴公子Botを作ろうとしたのですが、思ったより難航したので、メモします。

まず、この記事がすべてです。

⇒ pythonからリツイートしてみよう と pythonでリツイートを自動化しよう!


これ以上はないのですが、昨夜11時から作業開始して、どうしてもうまく行かずに、結局、夜中2時まで掛かりました。出てきたエラーは、401エラー。

「何でなんだ?」、「どうしてなんだ?」と昨夜、ずっとやっておりましたが、原因は、プロジェクトのアカウント設定がRead Onlyになっていたと言う超下らない理由でした。


ここを、フル権限に変えた所、貴公子Botが立ち上がりました。

最終的なコマンドラインからのRetweetのコードは下記です。

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C:\Users\kanashimi-kikoushi\Desktop>python

Python 3.8.3 (tags/v3.8.3:6f8c832, May 13 2020, 22:37:02) [MSC v.1924 64 bit (AMD64)] on win32

Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.

>>> from requests_oauthlib import OAuth1Session

>>> CK = '123456789ABCDEF'

>>> CS = '13579121518FGHUT'

>>> AT = 'Abecide1239478338883ughYYDyd'

>>> ATS = '129eueUieKKK394837ABC'

>>> twitter = OAuth1Session(CK, CS, AT, ATS)

>>> tweetid = 1311675673577238528

>>> url = "https://api.twitter.com/1.1/statuses/retweet/%d.json"%tweetid

>>> twitter.post(url)

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困っている人の助けになれば!!

2020年10月1日木曜日

この記事通りなら、菅首相って、凄い!

現代ビジネスの記事です。

⇒ エリート・安倍晋三が「庶民・菅義偉」にハメられ完敗した全内幕 

>そもそも今回の政局は、いずれも祖父の代から国会議員という政界エリート家庭の出である「安倍・麻生・岸田」と、地方議員からの叩き上げの「菅・二階・森山」の対決だった。叩き上げの議員が減った今の政界で「政局偏差値」が突出して高い3人の「叩き上げ連合」に、名家の出で人がいい3人が敗れるのは、必然だったのかもしれない。

我が国の政局のバカ話なんて、全く興味ないのだが、この記事は面白かった。正に手に汗を握る白熱の権力闘争だ!

菅首相は、「安倍の下僕として屈服しているだけのバカ」に見えたが、この記事が事実だとすると、実は真逆で、臥薪嘗胆して、とうとう飼い主を倒した下克上の男と言う事になります。

私も、このブログで過去散々、菅の「下僕根性」を批判したが、仮面を被ってバカなフリをしていただけと言う事ならば、誠に肝の据わった男だと感心せざるを得ない。

私は「安倍、麻生、岸田」と言った、世襲のバカ殿連中が大嫌いなだけで、菅の様な叩き上げは、基本的に大好きです。それどころか、元々は、筋金入りの自民党支持者だったけど、世襲の安倍のふぬけた顔が不愉快過ぎて、ここ数年は、批判票として、立憲や共産に投票をしておりました。

ただ、こういう話なら、話は全く変わってきます。

パパが偉いだけが取り柄のヤワ男ではないと一点で、菅首相を当面支持する事にします。

まず、世襲議員をぶっ潰して欲しい。次に、官僚出身の落下傘議員も選別の上、ダメなのを駆逐して欲しい。

菅首相なら、政治を、庶民の手に戻すことが出来るかもしれませんね。