2009年2月28日土曜日

英語が通じない!!!!

昨日、ドイツ人3人と、仕事上の話をした。

先方3人組は、ITの素人で、私が説明役だったが、いつもの事ながら、
英語の奥深さを感じた。

彼らの英語は流暢だった(と思う)し、ドイツ訛りも、あまり強くなかった(と思う)。
彼らが普通にしゃべっている分には、私の受け答えも問題ないが、3人が興奮して、
「ドイツならこんな事は、簡単に出来る。なぜ、日本ではそんなに難しいんだ!」と
スラングを混ぜながら、3人でワアワア言って来た時には、正直、言っていることの6割位しか
理解できなかった。
(因みに、彼らの苦情は、IT技術的に解決不可能な話で、彼らの勘違いであるが、
客と業者の関係と言う手前、"Impossible!"と言い放って、会話を終了できないのが辛い。(涙))

今回のコミュニケーション不足の原因を、単に「彼らは英語のNative Speakerではないから、理解できなくて当然だ!」と切り捨てることは、
英語学習者としては、したくない。
やはり、「映画を字幕なしで、理解する英語力を身に付ける!」と言う長年の目標を今こそ、達成すべきなんだろうなあ。。

これを書きながら見ているCNNニュースは、普通に理解できるんだけどなあ。。。。
やはり、英語に限らず、語学は奥が深い。

2009年2月22日日曜日

官僚賛歌!

たった今、見ていたテレビ朝日の番組で、石原慎太郎が、官僚批判をしておりました。
官僚を小馬鹿にするのが、世の中のトレンドとなっており、私も長い間、その空気に
乗って、官僚(特に中央官僚)を蔑んでおりました。
ただ、最近、佐藤優や、原田武夫と言った元外務官僚の本や、高校時代の同級生で中央官僚になった人の本や、
ブログを読むに付け、「やはり凄い。頭が切れる。視野が広い。」と、その度に感動します。
官僚を批判する人から言わせれば、「上手い文章を書くのは、行動を起こさない官僚の特徴だ。口車に乗せられてはいけない。」みたいな事を言うが、
仮に、そうだとしても、あれだけ説得力のある文章を書く才能というのは、素直に賞賛に値すると思います。
(民間のどんな有名な学者も、あれほど、説得力のある文章は書けていない。)

悪意を持ってみれば、「官僚は心にも無いことを、単なるポーズで書いている。」だけなのかも知れない。
ただ、そうだとしても、国際ビジネスを、散々やってきた私から言わせれば、国際交渉でモノを言うのは、白々しい建前論と言う面も確かにある訳であり、
その意味で、「白々しい建前論を書く能力」や「巧みに責任転嫁できる論理を組み立てる才能」と言うものを侮ってはいけない(と思う)。

ビジネス界においても、最終的には、立派なレポートを書く人が、もっとも貴重な人材だし、評価もされる。
私もそういう口先の論理展開できる人を、ある意味、深く信頼している。
仮に、あまり体を使って動かず、周りから、「あいつは口だけだ!」と非難される様な人であろうとも、それを補って余りある貢献を、文章をきちんとまとめる事をできる人はしている。
そういう特殊な才能を、軽んじてはいけない(と思う)。(国内で仕事をしていると、あまり気が付かないと思いますが。。。)

つまり、説得力のある文章を書ける才能というのは、肉体労働の数千時間分にも匹敵する特殊な才能であり、そうした才能を持っている官僚というのは、やはり格別な人達だと思う。
そういう才能をもった人達しか、国際交渉はできない訳であり、我々は素直に、彼らを国家の財産として、認めるべきであると思う。
考えてみれば、一流大学を優秀な成績で卒業し、難しい国家試験までPassしている中央官僚の能力を、我々が、普通の物差しで計ってはいけない(と思う)。
こういう事を以前、仲間内で言った時に、「奴らは、学生時代にちょっと勉強熱心だっただけだろう。やる気になれば、誰だって、中央官僚位にはなれる。」と反論してきた先輩がいた。
確かにそうでしょう。
やる気にさえなれば、誰でも中央官僚になれるでしょう。
ただ、私を含めて普通の人は、遊びたい盛りの大学生時代に、「やる気」になれない。
この差は大きいと思う。

勉強に限らず、どんな事でも、「そんなのやれば、誰だってできるよ!」っていう人は沢山いるが、
「実際にやる事」と、「やれば出来ると思っている事」の間には、雲泥の差がある。
その意味で、あの若かりし学生時代に、しっかり自己統制して勉強した彼らは、やはり特殊な才能の持ち主だし、普通の人達ではない。
であるから、もっと官僚に敬意を払うべきだと思う。
くだらない官僚バッシングは止めるべきです。
彼らは、国家の財産です。

私の認識は、甘いのかなあ???

しかし、馬鹿らしい!



と言うのも、中川財務大臣の辞任がらみの話です。
要するに、最低限の自己管理も出来ない様な人が(単なるアル中だか、ドラックマニアだかは知らないが)、国際舞台で馬鹿をやって、辞任に追い込まれたと言う話でしょう。
それだけの話なのに、「ワインは口をつけるくらいしか飲んでいない。」とか、「事件直前の食事会に同席していたのは、誰々だ。」とか、「飲んだ薬は、腰痛の薬だ。」とか何とかカンとか。
どうだって、良いいんじゃないですかねえ。。。。
(ましてや、「頑張れ!日本一」と報道陣の前で、奥さんに励まされるのは、とても恥ずかしい。)

酒の席の失敗とか、馬鹿をやった失敗なんて、私もいくらでもあるけど、言い訳ほど見苦しいものは無い。素直に、謝罪し、身を引くしかない。
ましてや、「食事会に同席していたのは、誰々だ。」なんて事を、国会で大の大人が素面で議論しているなんて、あまりにも幼稚で、開いた口が塞がらない。
「中川は馬鹿で、自己管理も出来ない人間だから、その同席していた誰々君が、親が子供を叱るみたいに、中川を静止すべきであった!」ってことなの?????
なんか日本社会は、幼稚化していますね。。。。

この中川事件に関しては、昔の知り合い(現在、自民党の衆議院議員をやっている)が、ブログで必死に、同席者に責任転嫁をしようとしているので、そこでも結構、唖然としました。
コレです。→ http://ameblo.jp/kiharaseiji/entry-10210461784.html#cbox
自分の行動に対して、責任も取れないんじゃ、マニラで3日も生きていけないぜ。。。

2009年2月20日金曜日

忙しい。。。

月曜夜に、グアムから戻り、火曜日から会社に出社。
相変わらず、人間関係から派生する技術的な各種問題に忙殺されております。
昨夜は、気分転換に、退社後、キックのジムに行き、スパーリングを3R消化。
大して強くもない相手に、たったの3Rなのに、異常に疲れる。
年齢を感じます。。。。
週末に、グアムの写真と動画をアップします。

2009年2月13日金曜日

プライド論

久しぶりの早朝4時台の起床です。
今日から、3泊4日でグアムに妻と旅行に行ってきます。

本当に、久しぶり(多分、10年ぶり以上)で、仕事以外での海外渡航です。
また、東南アジアや南アジア、そして北東アジアばかりで仕事をしている私には、15年ぶりのアメリカ旅行でもあります。
一年前に、当時付き合っていた彼女(現在の妻、韓国人)に会うためにソウルに行った時も、ソウル仁川空港についた瞬間に、
会社のボスから電話が来て、「貴公子君、今、ソウルだったよね。悪いけど、ソウルのパートナー会社でNetwork障害が起きているから、
ちょっと見てきて!」と言われて、仕事になりましたから。(笑)
グアムには、パートナー会社も、取引先もないので、飛行機に乗ったら、僕の勝ちですね。(笑)
スキューバダイビングもしてくる予定なので、写真とか動画も後日アップしますね。請う御期待。

さて、少し気なる(厳しい)メールを頂いたので、自分の思考を整理する意味でも回答したいと思います。
曰く、「貴公子さんには、プライドはないのか?」との御指摘でした。
私のブログの一部の記事から、お感じになった感想との事でした。
質問に単純に答えるのなら、「プライドはないし、不必要に持ちたいとも思わない。」とご回答します。
どういうことかと言えば(少なくとも仕事においては)、私は目的至上主義です。
言い換えれば、目的(仕事の成果を出す為)を達成する為に必要と感じれば、何でもする覚悟はあります。
例えば、他の人に媚びる必要があるならば、平気で媚びるし、私が土下座する事で、仕事がうまく回るのなら、平気で土下座します。
そうした意味で、「意に反することはしない。」なんて公言する世間でよく言う「プライドの高い人間」では決してありません。
その一方で、仕事を回すために、ちょっとしたTrickが必要なら平気で使うし、他人(それが例え上司だろうと客先だろうと)をちょっと利用することで、
仕事上の目的が達成できるのなら、そういうこともします。
こっちの意味でも、変なプライドはない。
こういう姿勢でいるので、敵も多いと思います。(笑)
まあ、どんな組織においても、みんながみんな紳士ではダメで、こういうキャラも存在したほうが、組織のトップからしたら、都合が言いと勝手に思い込んでおります。
つまり、確信犯的に、プライドを捨てています。(笑)

ただ、軽く弁解させて貰えば、こうした姿勢は、仕事を遂行する時だけです。
また、仕事中でも、いつもそうなのではなく、「ここ一番の時」だけです。
(いつもじゃ、疲れちゃいますから。。。。)

私生活では、日本人として、一市民として、アマチュア格闘家として、英検1級保持者(笑)としてのそれなりのプライドは持っています。
では、グアムに行ってきます!

2009年2月12日木曜日

若者Xへ。IT系の仕事へのお誘い!!!


趣味でやっているキックボクシングのジムで、一緒に練習している20歳前半の若者から、就職に関し、ちょととした相談を受けました。
彼の興味や得意な分野が良く分からなかったので、就職というよりも、就職活動に関するアドバイスしか与えられず、申し訳なく思っております。
 
そんな風に思っていたら、同じ様な相談メールを、先程、若者Xから受信したので、「拳友への罪滅ぼし」の意味を兼ねて、私の現在の仕事である「IT系の仕事」に関し、アドバイスと言うか現状説明をしようと思います。
 
若者Xよ!
心して読め!(笑)
 
以下に、ITの仕事を分類し、列挙します。
取り合えず、現在、あなたの興味のある分野へと進み、その後、その分野のSpecialistとなるか、Generalistになるかを時間を掛けて、決めれば言いと思いまず。
では、始めます。
 
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若者X へ
 
本論に入る前に、IT系の仕事の全体像を私の偏った経験から、説明します。
私は、某大企業で、Computer Network Security担当の中間管理職をしております。
必要に応じ、海外の拠点にもどんどん行き、そこで、現地ベンダーから機器購入をし、電源確保をし、現地回線業者とWAN構築のアレンジをし(英語で)、
最終的には、LAN構築とサーバー設定までをします。(基本的に一人でやります。)
 
と、如何にも何でも出来るみたいに偉そうに書きましたが、実はよく分かってないです。(笑)
私に限った話でないと思いますが、一般にITと一口で括られる「IT系の仕事」は、非常に多岐に渡るの
で、どんな頭の切れる奴でも、「専門分野以外は良く分からない。」と言う状態に陥ります。
私の専門は、LAN構築です。
ですから、FirewallやRouter設定と言った基幹Network構築と、サーバー構築のプロという事に、一応はなりますが、この分野は、技術進歩が早すぎて、どんどん範囲が拡大し進化していくので、日々、驚くことばかりです。正直、キャッチアップできていません。(笑)
(因みに、SIベンダーの営業マンが、「新製品が出たので、挨拶がてら会社に御紹介に上がります。」なんて電話がくると、ウキウキします。
と言うのも、日進月歩のITの世界では、新製品の話は常に驚きの連続で、営業マンの話は、とても勉強になるからです。)
 
IT系と一括りにされる中で、Network Security含む他分野と言えば、多分、以下でしょう。
(人によって、IT分野の分類法は変わりますし、なにせ日進月歩の世界なので、「新しい概念がどんどん増えてくる。」と言う意味で、「多分、以下の分類」と言う表現にしたいと思います。

1) 電源管理
この分野は、私独自の定義です。
普通のITエンジニアは、一般的に、既に電源が確保されたサーバールームで仕事をするので、あまり気を使うことは無いのですが、
私の様に、一日に何度も停電が起きる途上国の大都市や、砂漠の真ん中で、Network構築をする人には、電源の確保と管理はとても重要です。
一般には、電気の分野とされている。

私見 : 技術的難易度 : 電気工学自体は、とても難しいのでしょうが、ITに関わる範囲では、中低。

2) サーバー/PC Hardware
MemoryやCPU、チップの概念、RAID概念を正しく理解し、BIOSモードでの各種設定が出来て、KVMスイッチ等を適切に設定できて、一人前。
言い換えれば、自作PCを構築できるレベル。途上国の田舎で、サーバー構築をする際には、DellとかHPとかの完成品なんて手に
入れるのが困難な時もあるので、自作PCを構築できる能力は、海外で働く私の様なエンジニアには必須。
ITを仕事にする人には、「こんなの出来て当然!」と思っていたのですが、怪しい人が結構いる。
私見 : 技術的難易度 : 中。

3) LANケーブリング構築
ITエンジニアの中にも、ケーブル構築や管理を軽んずる人はいるが、一般のユーザーは、この仕事の重
要性と意外な難しさを、全然、理解できていない。
私も、海外のクライアント企業のLANを構築する際、「ケーブリングなんて、ケーブル引っ張るだけだろう。馬鹿でも出来る。何で、お前はそんな大騒ぎをしているんだ!」と
何度も怒鳴られた経験があります。
では、「そこそこのSI(システムインテグレーター)に依頼すれば安心か?」と言うと、そう単純でもない。
海外である有名SIにケーブリングを頼んだ際に、そのSIが、1フロア-全体にケーブルを張り終えた後、
このSIの仕事が全然ダメ(Networkが障害が起きる程の雑なケーブリングをされた)な
事に私自身が気が付き、土日に一人でフロア全体のケーブルを、貼り替えたこともありました。(涙)
侮れないJOBできちんとした管理が必要な割に、いつも軽んじられる分野だが、本当のプロは、このJOB
の重要性をよく理解しているので、本物のケーブリング専門業者は、プロのIT技術者の間でも、頼りにされる存在である。
私見 : 技術的難易度は中低。しかし、高い管理能力が合わせて必要。

4) LAN構築
私の専門分野。Firewall機器設定管理、ルーター機器設定管理、Proxy Server等の構築設定を含むインターネットSecurity、
またメールサーバー構築等も含むメールSecurityを含む。
最近は、従来のFirewallの上位概念である、アプリケーションFirewall等のより高位概念も出てきている。
プロトコル概念とか、IPアドレス、コンピューターウイルス、バックアップシステムに関しての体系的な勉強も必要で、カバーする範囲は膨大。
また、UPS機器を一元的に管理する事も重要。(←ここは正に、Networkエンジニアの職掌だと私は信じます。
ただ、残念ながらITエンジニアの中では、なぜか軽んじられています。)
私も、このLAN構築分野を専門に6~7年の経験があるが、未だ分からない事が多い。
有名SIベンダーのエンジニアでも、「ある特定の製品に関しては知識はとても深いが、実は基礎理論を押さえていない。」と言う人が意外に多い。
従って、ベンダー依存は危険で、私も、以前は、手抜きしてベンダーに丸投げしたが、結果としてNetwork障害が起きて、痛い思いをした事がある。
従って、最近は、基本的にSIベンダーには仕事を依頼しないで、自分で設定構築管理をするようにし、どうしても、自分でうまく設定できない時に、
問題点を絞った上で、そのエリアの専門家にHelpを求めるようにしております。
 
私見 : 技術的難易度 : 超高。
 
5)WAN構築管理
LANが社内Networkなのに対し、この分野は、Internetへのアクセスラインや、Internetそのものを管理構築する分野。
日本では、NTTやKDDIと言う一般に回線業者と言われる会社、全世界的には、かの有名なAkamai Companyがこの道のプロ中のプロ。
基本的に、国際Network網の構築が主業務となるので、海外の同業者(回線業者)との交渉力(英語力を含む)が必要。
ただ、LAN構築に比べれば、範囲は狭い。(専門用語で、Layerが低い。)
 
私見 : 技術的難易度 : 本当は、超超高だが、現実は、高くらい。
本当は、レベル的には「超超高」だが、NTTとかでも、こうしたレベルのスタッフはごく一握り。
つまり、ごくごく少数の天才的な人が、全世界のInternetをManageしている。
こうしたスーパーエリート以外は、LAN管理者ほどの知識は要らない。
(専門用語で、「WAN構築は低Layerの仕事。」と言う。)
 
6)データベース管理システム(DBMS)構築系
Oracleサーバー等のDBMSのプロとして、高い評価を世間で受けている。
理論書を読んで理屈を押さえる事が重要な分野。(と思う。)
理屈を押さえずに、コマンドだけ暗記している応用の利かないデータベースエンジニアが意外に多い。
理屈は、ロジカルでとても知的に面白いので、論理的な思考ができる人なら向いているかも。
 
私見 : 技術的難易度 : 超高。
本物は高いレベルであるが、なんちゃってエンジニアが多かったりもする。
 
7) プログラミング開発系
最近、各種開発環境がリリースされてきており、プログラミング開発が身近になりつつある。
私は、趣味でJavaプログラミングをしているアマチュアレベルだが、技術的にLAN構築やDBMS程、難しいとは思わない。
どれか一つの言語を、3ヶ月位で一通り学べば、他の言語にも応用が利くし、プログラマーとして、末端レベルの仕事もできるようになる。

私見 : 技術的難易度 : 中。
この分野こそ、一般の人が、「プログラミングなんて難しい。私には無理!」と誤った先入観を持ってしまう分野。
ただ、銀行員的なきめ細かい検査能力が必要。
(最近、開成高校の2年生が、5つのプログラミング言語を5ヶ月でマスターしたと話題になった。)
 
8)IP電話系
長くなるので、後日。
============================================
という訳で、ITの仕事について一応書いたので、1)から8)までで、興味ある所を選びましょう!(笑)

2009年2月11日水曜日

価格.com

今日、デジタルビデオカメラを、近くの量販店で購入しました。

購入機種は、Victor GZ-MG330

勿論、購入前に、価格コムで値段チェックをしました。
(コレ→ http://kakaku.com/ )
驚いた事に、価格コムで、紹介されていた最安値より、コジマ電気の方が安かった。
びっくりです。

これから、動画もどんどん、本サイトにアップします!!!

2009年2月10日火曜日

拓銀破綻の根本原因 Vol.4 (最終回)

この件に関し、書き連ねるのは、結構、エネルギーが要ります。
と言うのも、基本的に、私も当事者の一人なので客観的に分析するのが難しい上に、破綻した元会社の悪口を結果として書いている様な気がして、罪悪感に駆られるからです。

しかし、そう言いつつも、国際ビジネスマンとして、冷静に分析する義務の様なモノも感じます。
兎に角、このトピックはこれが最後です。
剛速球で行きましょう!

「こまやかなお付き合い。」←これが拓銀の会社としての標語でした。
私が3年間勤務した道内地方都市の支店では、愚直に、この標語を実践していたと思います。
例えば、たった一組の高齢者夫婦の数千円の集金の為に、、車で片道30分も掛けて訪問した事も、何度もあります。
また、私はその支店勤務の2年目には、その支店で「住宅ローンのエキスパート」と呼ばれ、その後の2年間で100件近くの住宅ローンを実行しましたが、そのローンの実行金額は、
ほとんどが1千万に満たないものでした。東京の水準で考えれば、マンションの頭金にもならない取るに足らない金額(失礼をお許し下さい!)ですが、
こうした小さいローン実行の為には、地場の信金と競合してでも取りました。
そして、前回書いた様な、それ以外の預金集め等の仕事にも、自分なりに全力を尽くしました。
兎に角、馬車馬の様に、必死になって働きました。

入社3年目の一時期、残業時間が200時間を越える月が、3ヶ月位続きましたが、それでも誰一人と文句も言わず、休みもせず、黙々と働いていました。
後になって聞いた事ですが、この支店で当時一番、お客さんから預金を集め、各種の表彰を受けていた数年上の先輩は、個人のお客さん(この街は高齢者がとても多かったが)を訪問する際に、米とか肉とかを自腹で「お土産」として持っていて、土下座しながら、預金をとっていたとの事でした。

このように、私も含め、この支店では全員が全員、上意下達の体育会系の雰囲気の中、何かに怯えるように、必死に働いておりました。
こうした「激務」は青春のいい思い出ではありますが、残念ながら、「企業価値を高める」と言う意味を持ちえなかった。
と言うのも、「こまやかなお付き合い」の標語が一人歩きをし始めて、支店の上層部も含め、誰も制御できなくなってしまったからです。

例えば、こんな事がありました。
ある時、酔っ払った中年のおじさんが、融資の私の窓口に来て、「複数のサラ金から借りているカネを
一括返済したいから、俺に融資しろ!」と言ってきました。
私は、「申し訳ないが、そういうローンはないので、当行では無理です。」と答え、お引取りを願いました。
ただそれだけの話ですが、この事で、支店の先輩と上司から散々、罵倒されました。
曰く、「あのおじさんだって、10年後には資産家になっている可能性が無くはない。そう考えれば、もっと親身になって、事情を聞いて上げるべきだ。
それが、『こまやかなお付き合い』の趣旨だ。」とか何とか。。。

つまり、拓銀は、ある意味いい人すぎた。そして、市場経済を無視し過ぎた。
資本主義的に言えば、資産のある客や地域の優良な会社のケアに全力を尽くすべきなのに、「こまやかなお付き合い」を唱えすぎて、
最後は、地場の信金でもやらない様な、超リテールと言うか採算度外視のボランティアの様な営業に傾斜していった。

上の描写がピンとこないのならば、高級ホテルを例に、考えてみればいいと思います。
5つ星のホテルには、従業員にも、それなりの余裕が必要です。
そうした余裕が、プレミアムな客を引き寄せえることにも結果として繋がるからです。
しかし、その4つ星とか5つ星の余裕が全くなく、常に何かに追い立てられるように、馬車馬の様に、利益を全く生まない超リテール業務に傾斜して行きました。

本来、地域のLeading Bankとしてのブランドを確立すべきであったのに、「こまやかなお付き合い」の標語の元に、
社員を馬車馬の様に働かせ、思考する能力を奪い去り、ロボットへと改造した。
粗野で喚き散らすだけのヒステリックな上司とか、ひたすら「お客様の為に!」と唱え続けている感傷的な上司先輩が支店内に蔓延していた。
そして、ビジネスマンとして普通に持つべき判断力や思考力をもった人物が、決定的に不足していた。
ひたすら、皆が皆、ビジネスマンとしては未熟であったと思うし、人間として「幼稚」であった。
「大人としての余裕」が誰にもなく、ただ、狂ったように、支店長や本部に、屈服し服従していた。
プロフェッショナルとしての自覚が、全員に欠けていた。

今になって思えば、拓銀は、「こまやかなお付き合い」を唱えるのではなく、北海道のスーパーリージョナルバンクとしてのブランドを確立し、
北海道内のハイエンドなクライアントのみに特化すべきであったと思います。
同時に、「こまやかなお付き合い」と言う一見、「美しく、誰も否定できない響きをもつ言葉」の中に潜む魔性の洗脳力に我々は気づくべきだったし、
その「狂った標語」にNOと言うべきだったと思います。

最後に、拓銀に合掌します。
このブログをもって、私個人の中で、何かが整理できました。
今後は、国際ビジネスマンとして、前向きなネタを書きたいと思います。

2009年2月8日日曜日

韓国語習得に燃えています。

実は、一年前から、韓国語の習得に燃えています。
とは言っても、ある程度、負荷を掛けて勉強し始めたのは、半年位前からですが。。。

去年まで、上海に2年間程住んでいたこともあり、中国語も日常会話程度はできますが(だいぶ忘れてしまいましたが)、私にとっては、中国語と比較して韓国語は難しいですね。
「よく日本人にとって、韓国語は簡単な筈だ。」と言われますが、そうは思わないですね。
私の周りの韓国語学習者も「韓国語は難しい。」と言うので、多分、これが真なのでしょう。

因みに、私の妻は韓国人ですが、韓国人にとって、日本語は簡単な様です。
日本にしばらく住んでいる韓国人は、みんな日本語べらべらですし。。。。
私の妻も、日本に来てから一年も経っていないのに、日本の企業に勤め、日本語で同僚とべらべらやっております。
ただ、韓国人にとって、中国語はとても難しい様ですね。
(少なくとも私の周りには、中国語を話せる韓国人は、上海勤務時代にもいませんでしから。)

まあ、こう考えると、各国人ごとに、得意不得意な外国語がある様で、何か面白いですね。
因みに、中国人にとっては日本語も韓国語も難しいみたいですが、英語は簡単に感じるようですね。。。
と話がそれましたが、日本人にとっての韓国語は、兎に角、入り口のハングル文字が難しくて、ここで嫌になるのでしょう。
私も、何度もここで挫折しそうになりましたが、半年以上を掛けて、ハングル文字を自由に読み書きできるようになりました。ここが多分、韓国語の第一関門なのでしょうね。
最近は、文法書を買い込んで文法を学んでいますが、ここは、英語の様な難しさは無い様な気がします。(多分。。。)

今の学習環境は、朝、出社前に、1時間の勉強(CDを聞く、テキストを読む)、夜NHKの韓国語講座で復習と合わせて30分の学習。また、韓国ドラマを一日一時間は見るようにしております。
兎に角、年末までに、「普通に会話できるレベル」にまで持っていける様に頑張ります!

内定取消された若者へ。

今日、自宅(東京近郊の中規模都市)近くのスーパーを歩いていたら、北海道展がやっており、北海道の食品業者が複数出展し、主に海産物の販売をしておりました。
何気なく、覗いていたら、その中に小樽市の食品業者も出展しておりました。
その業者さんは、私が拓銀小樽支店にいる時の取引先でした。
そこで、「いやあ。僕は12、3年前に、拓銀小樽支店で3年間働いていたんですよ。」と店の人に話し掛けて、5分程度ですが、拓銀に関しての昔話をしました。
業者の方も、小樽からこの展示会に来ており、小樽の話題に関して、話が弾みました。
50歳過ぎの年配の方でしたが、楽しく話ができました。

ただ、私が元拓銀の社員だと言う事で、「大変だったでしょう!苦労したでしょう!」みたいな事を何度もおっしゃっていましたが、この件に関してだけは、私は、笑みを浮かべて頷くだけでした。
実は、その辺の事に関しては、内心、私は以下の様に考えています。
「その後の人生において、苦労もしなかったし、大変でもなかった。」
むしろ、「拓銀破綻により、いい意味で捨て身になれて、その後のフィリピンマニラ4年の生活を含むExcitingな人生が送る事ができたので、むしろ拓銀破綻には感謝している。」と。

確かに、拓銀が破綻しなかったら、その後の6回の転職も無かったでしょう。
その意味で、「人生の予定が少々、狂った」とは言えますが、それ以上でも、それ以下でもありません。
新卒で拓銀に入社した時は、何も知らない『お坊ちゃま』だったが、拓銀破綻をきっかけに、世間の現実を知り、「失うものは何もない。」とまで、当時の私が奮い立ったのも事実です。
フィリピンマニラでの4年間も、拓銀破綻があったからこそ、存在しえた話であります。

目下の不況で、内定取り消しや企業倒産で途方にくれている若者も多いでしょうが、一つだけ偉そうに言わしてもらえば、「発生している現象に対し、それをどう解釈分析し、どのようなアクションをとるかは、その人の教養であり、知性であり、エネルギーレベルであり、行動力である。」と言いたい。
内定取消されたから、就職活動失敗したから、「私の人生は終わった。」と若者が言うのは、あまりにも芸がないと思いますよ。

2009年2月7日土曜日

拓銀破綻の根本原因 Vol.3

誤解無い様に断っておきたいのですが、私は、基本的に、拓銀には今でも感謝しております。
「大学卒業したばかりの若造で、何の実績もない癖に、異常に生意気であった私」に対して、名刺の渡し方、挨拶の仕方から教えてくれたのですから。
こうした基本教育は、あの当時は、「馬鹿らしい!」と思っていましたが、今となっては、その後のビジネスマン生活に、非常に役に立っていると思います。
まあ、少なくとも最初の1年間は、まったく戦力になっていなかったどころか、支店の先輩の足ばかりを引っ張っていたと思います。
そんな私を、根気良く教育してくれた先輩方には、深謝しております。

と一応、断った上で、拓銀破綻の原因追求を続けたいと思います。
最初に配属された道内地方都市の支店で、入社3年目に体験した市場原理を無視した「馬鹿らしい話」について説明したいと思います。
(既に破綻した会社ですが、旧社員の私には今でも道義的な意味で、守秘義務があると考えるので、ある程度、ぼかして記載をします。御理解いただきたく。)

流動性預金の一種である「貯蓄預金」の口座獲得キャンぺーンというのが、拓銀全支店を挙げて展開されました。
普通預金の様に、出し入れは自由、それでいて金利は高い。ただし、残高10万円以上と言う縛りのある商品です。
もちろん、流動性危機(つまり資金繰り悪化)に悩む当時の拓銀にとっては、貯蓄預金に限らず、預金残高を増やす事は、至上命題でしたから、
このキャンペーン自体は、意味のあるものです。
こうして、私の支店も、口座獲得に邁進しました。
ある程度、大きな支店であった私の支店は、順調に口座数を伸ばしていきました。

キャンペーン期間の途中からは、札幌市内の大きな支店と、獲得口座数で、上位を争うレベルにまで、達しました。
その時、支店の上層部は、何をトチ狂ったのか、「全支店内で必ず一番になれ。」と指示を出しました。
しかし、人口が10万人超の我が地方都市では、もちろん限界があります。
しかしながら、この狂った指示を受け、上意下達の意識の強い、支店の中間管理職以下は、またもや何も考えないロボットへと化しました。

というのも、キャンペーンの最初の頃は、入金10万円以上で、「正しく口座獲得」をしていたのに、
この指示(命令)が出てから、「初期入金千円でもいいから、口座を作れ。」になり、その次には、禁じ手のゼロ新規、
つまり「入金ゼロでもいいから、口座数を増やせ!」になりました。
そして最後には、支店の職員全員に対し、「おまえ達の親戚全員の名義で、口座を作れ!」になりました。
実際、私も東京に住んでいる親や親戚の名義で、口座を作りまくりました。
(それも一人の親戚名義で、2口座とか、3口座を。)
確か、私だけで20口座位は、親戚名義で作ったと思います。

こうした「営業努力」により、ウチの支店は、札幌市内の複数の大店を抑えて、トップになりました。

そして、営業努力賞として、本部から役員が来てPartyが始まり、記念品が贈呈されました。
その横では、わが支店長が、ぺこぺこしながらも、満面の笑みを浮かべていました。
支店のある中堅職員は、そのPartyで、もっとも口座獲得に功労があったと持ち上げられ、スピーチをしました。
曰く、「トップに立つのを諦めそうになった時もあったけど、頑張って良かったです。。。。」と中学生でも言わないようなコメントを発しました。
そして、支店職員全員で拍手と乾杯。

しかし、こうした作業が、いかに無意味で馬鹿な事か説明するまでも無いでしょう。
あの当時、口座を一口座作ると、銀行全体では、口座維持の為の潜在的な費用として、
年間1000円以上が銀行内部の事務処理でかかると言われておりました。
今でも同じな筈です。
ですから、一部の外資系の銀行等は、年間残高平均が30万円以上でないと、口座維持手数料で、年間、数千円を徴収するという事をやっております。
「経費を掛けて、Human Resourceを割いて、利益の全くでない幽霊口座を作りまくる。」事に何の意味があるのか?
どうして、支店幹部や中間管理職は、こうした馬鹿な行動を止められかかったのか?
そして、本部の役員こそ、この手の「点数稼ぎ」を強く静止すべきなのに、Partyで酒を飲んで、ふんぞり返っている。
そして、我々、一般スタッフは一般スタッフで、なぜ、何の疑問も持たず、ただ指示には従っているのか?
なぜ、全員が全員、思考停止状態に陥ったのか?

この事象が象徴する拓銀行風の問題点はたくさんあると思います。

つづく。

2009年2月6日金曜日

拓銀破綻の根本原因 Vol.2

直球でいきましょう。
まず、拓銀破綻の原因に関し、内部にいた人間として、忌憚ない分析を加える前に、
世間一般で言われていることに反対したいと思います。

旧拓銀行員の同窓会的サイトでも、よく書かれていることだし、また、他の破綻銀行(長銀とか)
の破綻分析本にも、よく書かれていることで、下記の記述をよく見かけます。
曰く、「銀行員は優秀だ。」

しかし、拓銀に4年間在籍した私に言わせれば、拓銀行員が、すくなくてもビジネスマンとして、ある
いは、社会人として優秀だと思ったことは、一度もありません。
むしろ、「世間一般よりも、劣っていた!」とさえ思います。
(他行の行員については、よく知らないので、コメントを控えますが。)

確かに、外部の人から見ると、優秀そうには見えたと思います。
細かい服装規定に基づき、身なりを固め、髪型にまで細かい規定があり、言葉遣いは慇懃無礼な程に丁寧で、更には感情を押し殺す訓練まで受けているので、外部の人には、優秀そうに見えたでしょう。
しかしながら、私は道内地方都市の比較的大きな支店で、大学卒業後3年間(その後、札幌の本部で1年間)在籍しましたが、入行直後から、異様な違和感を感じました。

怖い程に、上意下達で、中堅スタッフどころか、支店長クラスでも、「成人した大人として、普通に持
っているべきである問題意識というか批判精神」が全くなかった。
例えば、こんな事がありました。
道内地方支店勤務の1年目の時(1994年冬)、本部の組合スタッフが、ウチの支店にやってきて、「当行は大丈夫だ。経営状況は改善に向かっている。明るい気持ちで頑張りましょう!」と、支店の中堅以下のスタッフに演説をしました。
私は、あまりの能天気さにあきれました。
1994年冬には、一般の雑誌にも「拓銀の経営危機」は報じられる様になっていたからです。
私は、質問せずにいられませんでした。「経営状況が上向いていると判断する根拠はなんですか?」
本部から来た組合スタッフは、面食らった様な顔ながら、自信に満ちた顔で答えました。
「○○常務が、そう言っていた。」
そして、私の支店のスタッフは、全員が全員、納得した顔で拍手して、オシマイ。

つまり、一般の社会人が、普通に持つ批判精神とか、あるいはビジネス上の議論を、夜を徹してでもやうというような熱い心が、皆無でした。
「先生がこう言っていたでしょう!だから、いいんだよ。」的な小学生的なメンタリティーが拓銀内に
蔓延していましたと思います。

私は、この会議以前も以後も、いろいろな会議に出席しましたが、この手の質問は、他の誰もしませんでした。と言うのも、拓銀的には、こうした質問は、「挑戦的な質問」であり、質問後に独身寮や支店内で、先輩や上司から、激しくなじられたからです。
激しくなじられる度に、「あーー。『拓銀大好き。拓銀の前途は洋々』と言った顔して、ニコニコ座っ
ていればいいのに、また馬鹿な事を言ってしまった。なじられるだけ損だから、次からは黙っていよう!」と思うのですが、いろいろな会議で、色々な人が現実離れした能天気な事、あるいは「いまそこにある危機」から目を逸らすような事を言う度に、つい言ってしまうのでした。
おかげで、わたしはずっと変わり者扱いでしたね。

支店の日々の仕事でも同じです。
融資課にいる時、「この取引先は絶対にやばい。即融資を回収すべきだ。」と申請書に書いただけで、「あの社長がこの前、泣いていたのに、それを無視するのか?」と、かなり的外れな罵倒を課長から受け、それでも、「でも、うちは会社であって、ボランティア団体じゃないでしょう。」と言い返したら、「おまえには人間の心がない。人間性を磨け」と皆の前で、罵倒されました。
つまり、この課長は、そして、更に上司も、あるいは平のスタッフも、全員が全員、波風を立てずに、
日々を大過なく過ごす事だけに関心があり、面倒くさい事には触れたくないと言う雰囲気が蔓延していました。
(この場合では、惰性で融資を続けること。言い換えれば、何も考えないことが尊重されました。)

この様に、すべての人が、すべてに無関心で、ビジネスマンとして当然持つべき熱い心がなく、
それでいて、上に対しては、兎に角、ぺこぺこしていました。
こういう集団のどこが優秀なのか?
本当に理解に苦しみます。

つづく。

2009年2月3日火曜日

拓銀破綻の根本原因 VOL.1

久しぶりの更新です。
実は、思う所があって、ブログの更新を止めていたのですが、やはり思う所があって、再開することにしました。
という訳で、また始めます。
再開の一発目は、ずばり「拓銀破綻の根本原因」です。

このテーマを選んだのは、一義的には、大学卒業後に新卒で入社した会社(北海道拓殖銀行)の事を、最近、なぜか良く思い出すからです。
(ただ、単にノスタルジーに浸っているわけでもありません。)
もう一つの理由としては、拓銀破綻に至る根本原因が、現在に至るまで語られていないと感じ、このまま風化してしまうのを恐れるからです。
(誰か指摘するだろうと思っていたのですが、誰も指摘しないので、私が指摘すると言う感じです。)
また、「なぜ今更?」と言われれば、現在の金融危機の時にこそ、元破綻会社の社員の意見として、
「『他山の石』的な価値」が生じていると考えるからです。

因みに、破綻した企業や業績不振な企業の多くが、実は、同じ「根本原因」を抱えていると推測されますので、是非、このブログをお読みになって頂き、
御意見等も頂ければ、光栄に思います。
と言うのも、こういった言った経営学的な問題は、私にとっての永遠の課題だからです。

では、始めます!
確かに、インターネットサーフィンをすれば、ウィキペディアを始めとして、「拓銀破綻」の原因を分析するサイトは沢山あります。
そして、拓銀破綻の原因に関しては、ウィキペディアの記事に書かれている事が、表面的にはすべてです。
曰く、「北海道を地盤とし、バブルの波に乗り遅れた焦りから、無理な融資に走り、バブル崩壊と共に自壊した。」との分析です。
正しいと思います。
実際に、この論点は、私が拓銀在職中から、よく言われていたことだし、破綻後の日本経済新聞の分析記事もその辺がポイントでした。

ただ、内部にいた私に言わせれば、これらの論点は、ジャーナリストや銀行業界関係者が、現象面のみを精査した結果物であり、内部からのみ見えた「根本原因」とは、残念ながら、必ずしも一致しません。
その辺を踏まえて、「根本原因」と考えることに事に関し、書こうと思います。

別にもったいぶっている訳では無いのですが、ここまで書くのに、予想以上時間がかかりました故、続きは、もう少し待ってください。(誰も待っていないか。。。)
今週中には、続きをアップします。