2023年1月20日金曜日

【感動】平均家庭出身のフィリピンの若い女性が、人生を独力で切り拓いた話。

本日夕方、フィリピン駐在20年超の旧知のビジネスマンと新橋のスターバックスで1時間半のビジネスミィーティングをしました。

現地ビジネス情報の交換が目的なので、現地の治安、流行っているトレンド、物価水準、家賃、通信事情、現地IT事情、現地の最低賃金等、話題は多岐に渡りました。一通り、ビジネス情報を交換した後、彼がしんみりとした感じで話を始めました。

その話が、とても良かったので、紹介します。

フィリピンの平均的な家庭で育った若い女性が、ど根性で人生を切り開いていく話です。

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1.  

今から10年近く前、工場生産マネージャーの彼の部下として、マニラの中堅大学を卒業したばかりの女性が入社した。主に、入力データの整理をしていたとのこと。

勤務は、月曜から土曜日の朝9時から夕方6時まで。勤務地はマニラ郊外の工業団地内にある工場事務所で、月給は、日本円で、3万円弱。

2.

淡々と仕事するタイプだったが、事務作業が正確なので、彼も目を掛けていたとのこと。2年ほど、彼の下で働いた後、「お金も貯まったので、看護師養成専門学校に行く。」と彼女は退職して、直ぐにマニラ市内の専門学校に入学。

3.

看護学校を卒業後は、マニラ郊外の病院で看護師の見習いとして勤務開始。配属は、誰もが嫌がる、ER。兎に角、残業に次ぐ残業で、休みもロクにない中、見習い看護師として奮闘し、ついには、正看護師となった。2年弱、この病院で働いたとの事。

給与は、残業代を含め、月給6〜7万円。

4. 

その後、ネットで調べて、米国のフロリダの病院で、看護師の仕事を見つける。派遣看護師の様な形で勤務する事になったとの事。正規看護師ではないので、時給ベースだが、時給40ドル(5000円)で契約して、朝から晩まで働いたとの事。病院の寮があったらしく、また食堂もあったので、あまりカネがかからなかったとの事。年収は額面ベースで、1000万円。

5. 

2年位、そんな感じで働き、つい最近、正規看護師に昇格したとの事。年収は、一番、下っ端のランクなので、800万円と落ちるが、正規職員として、色々な福利厚生が充実するみたいだし、また、米国永住権の取得も容易となる様なので、喜んでいるとの話。

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話としては、上記。

何一つ親から与えられた訳でもないのに、自らの人生を独力で、切り開いていったフィリピンの若い女性の強い意志に感嘆せざるを得ない。

この貧困化する我が国で、先が見えなくなり自暴自棄になりつつある若者が、何かを感じてくれたら、嬉しく思います。

尚、彼は、彼女がフィリピンの病院を退職した時に、日本の技能実習生制度を紹介し、日本での介護施設の勤務を勧めたとの事。しかしながら、彼女は、「半年とか一年、日本語学校に通って、やっと日本で勤務開始したと思ったら、月給10万円にもみたない薄給とか、あり得ない。それは、奴隷契約と言う。」とあっさり蹴ったとの事。

米国を選んで正解だよ!

2023年1月9日月曜日

【旅行記】年末年始、韓国ソウル5泊6日の旅(その3) 最終回

ちょっと忙しくてキツイですが、年末の韓国旅行の最終回(その3)をアップします。下記の続編となります。

【旅行記】年末年始、韓国ソウル5泊6日の旅(その1)

【旅行記】年末年始、韓国ソウル5泊6日の旅(その2) 2日目&3日

4日目の12/30ですが、この日は、朝からロッテワールドと言う室内遊園地に行く事にしました。とは言え、前日、かなり歩き回って子供も疲れ切った為、子供が起床したのは朝9時過ぎ。そこからのスタートとなります。

明洞のホテルからは、地下鉄の2号線で一本で、40分位です。


この日は寒かったです。日中でも、マイナス6度とかです。凍結する漢江を地下鉄から撮影。



最寄駅のJasmil駅到着が、10時半過ぎ。ロッテワールドに入る前に、ロッテホテルのFood Courtで朝食を食べようと言う事になったのですが、兎に角、高い!
家族4名で軽く食べただけなのに、6千円近く掛かった!



11時過ぎに、入場。

一番、安い基本チケット(アイススケートリンクなし、ロッテタワー展望台なし、水族館なしの遊園地チケット)でも、家族4名で、24000円位。高い!

室内遊園地エリア全景。
室内なので、快適です。

このメリーゴーランドは、ロッテワールドの象徴でしょうね。

2004年頃に流行った、チェジウとクオンサンウ主演の韓国ドラマ、「天国の階段」で何度も出てきましたねえ。

この遊園地ですが、DXを駆使した各種施設の為、見た目以上に広く感じます。特に、地下1階シアターで見た、DX技術を駆使した4D映像は圧巻だった。本当に空を飛んだり、海に潜ったりしている感覚で、この10分弱のシアターを見るだけでも、ロッテワールドに行く価値があるレベルです。
正に、未来の遊園地。コヒーの売店はロボット店員です。

一方で、屋外エリアもあります。
氷点下の屋外エリア

こちらは、伝統的な遊園地と言って良いでしょう。屋外エリアから見上げるロッテワールドは美しいのですが、兎に角、寒い。1時間くらいで、室内エリアに舞い戻りました。

暖かい室内エリアに舞い戻ったのですが、夜の部のショーやパレードがあり、これがまた秀逸。デジタル演出が素晴らしい。

素晴らしいが、子供を肩車して見ていたのでとても疲れた。既に夜7時過ぎ。さあ、そろそろ、ホテルに帰ろうか?と思ったら、夜8時からパレードがあるとの事で、それも見る事に。
非常に煌びやかなパレード

パレードが終了したのが、夜8時半過ぎ。結局、10時間近く、ロッテワールドにいた事になります。大満足で遊園地を後にして、また地下鉄に乗って、明洞のホテルに戻る。

そう言えば、朝食以降は、ロッテワールド内のロッテリアでつまんだ程度なので、空腹な事に気がついた。子供も夢中なので、食べずに遊んでいました。
ホテル近く(ウルチロ3街駅至近)のチキン屋で、チキンを買い込んでホテルで食べる事にする。
ウルチロ3街駅近くのチキン屋

大衆店なのに、高いぞ!と思いながらも速攻で買い、ホテルに到着したのは、夜10時近く。

よく歩いた。大満足の4日目でした。

さて、5日目の12/31です。元旦の午後便で帰国なので、フルで過ごせる最終日となります。ただ、昨夜は遅くまで、ロッテワールドで遊んでいたので、子供も疲れております。

起きたのは、9時近く。ホテルのビュッフェで朝食を取り、10時過ぎに出発。地下鉄の乗り換え駅に野菜工場があった。


複雑な気持ちになりましたねえ。

と言うのも、今から、10年以上前、日本のグローバル企業に勤務している時に、正にこうした事業を上層部に提案した。つまり、「こう言った感じの野菜工場建築&運営するコンサル事業部みたいのを作って、コンサル業に乗り出すべきだ。当社の既存事業とのシナジーもある。」と提案したのだが、鼻で笑われて却下された。「夏休みの宿題としてはよい出来だった。」とか、小馬鹿にされた最終評価だった。

韓国企業が代わりにやってくれた様で、ビジネスマンとしては溜飲が下がると同時に、あの時に、事業化できれば!との思いもよぎった。

そんな複雑な思いを抱きながら、漢江に浮かぶノドル島に向かう。

2020年に流行った、韓国ドラマスタートアップと言うドラマの舞台です。9号線のHeukseok駅から、10分位歩きます。


漢江を渡ります。


あのドラマを見た人には、印象的なシーンかと。

ノドル島全景

その後、地下鉄で再度移動して、江南にあるCoexモールへ。前回、10年以上前に訪れた時は、大きな地下モールでしかなかったが、今や非常に洗練されている。

本屋が印象的だった。

Coexモールの洗練さに驚きながら、再度地下鉄で仁寺洞に移動。目当ては、国立民族博物館。到着は、4時半頃。


ここも無料なのだが、兎に角、広くて綺麗で素晴らしい。丸一日掛けてみたい位です。


ソウル全般の観光施設に言える事だが、DX演出が非常に凝っており、洗練されている。

博物館を出て、仁寺洞をぶらつく。



ここにあるファミリー向けファミレスみたいので、夕食。高い!

夕食は、典型的なファミレス。簡易レストランみたいなのに、家族4名で5000円。東京なら、どうみても3000円位だろうなと思いながら、食べる。

ソウルの至る所に、この手のアパレルショップがあるのだが、ガールスグループの影響で、制服ファションが流行っている様です。
仁寺洞からホテルに向かう途中、今から15年位前に、妻と初めてソウルでデートした際に入ったカフェが、まだあった! 何か嬉しい!

夜の清渓川を渡り、ホテルに戻ったのが、夜8時。子供は、南山の展望台に行きたいと言ったが、流石に寒すぎるので、断念。


さて、帰国日の元旦です。
午後2時半の仁川空港の便なので、朝9時過ぎにチェックアウトして荷物をホテルロビーに預けて、ホテル周辺を散歩するだけでした。
朝の清渓川。綺麗です。


のんびりと散歩し過ぎて、ちょっと焦って空港にバスで向かいました。

小さい子供がいるので、バスにしましたが、電車で行った方が時間が読めるからよいでしょうね。 空港到着は正午過ぎ。セルフチェックイン機器どころか、セルフ荷物預け機器まである。グランドスタッフは数える位しかいない。まあ、自動化は進んでおりますね。

セルフチェックイン

兎に角、セキュリティチェックが混んでいるし、搭乗口でもワクチン証明書を見せろとか、うるさいので、空港には4時間位前に着いた方が良いですね。最後は、バタバタでした。

成田到着は16時半。成田から東京駅まで高速バス、そこから電車で帰宅。帰宅は午後7時。そんな旅行でした。

兎に角、韓国の先進性と進歩を感じた旅だった。10年前と比べて、明らかに韓国は洗練されているし、ハイテク化している。とてもとても、大満足な韓国旅行だった。

年内に済州島観光に行こうと妻と合意しております。

2023年1月7日土曜日

【旅行記】年末年始、韓国ソウル5泊6日の旅(その2) 2日目&3日目

【旅行記】年末年始、韓国ソウル5泊6日の旅(その1) の続編になります。

さて、昨夜遅く空港に着いて、午前0時過ぎにホテルの部屋に荷物を置いて一服した事を書きました。この記事は、2日目(12/28)と3日目(12/29)となります。

宿泊したホテルは、Lotte City Hotel明洞。2日目は、ホテル最上階のビュッフェで朝食。大人一人2500円。

最上階にあるビュッフェからの眺望

まあ、ビュッフェ自体は質素です。正直、超高級ホテルでもないので、2500円は高いと感じましたねえ。
妻が、ウリ銀行に用事があると言うので、明洞にあるウリ銀行の支店に朝食後、行きました。要は、インターネットバンキングが日本から出来ないと言う苦情を言いに行ったのだが、窓口で散々、たらい回しにされた上、「韓国のスマホ番号を持ってないとインターネットバンキングはできなくなった。」との説明を受けた。となると、妻が韓国の銀行に預けてある預金を日本から操作できなくなるので、妻にとっても、カネをウリ銀行に突っ込んでおく意味がないと言う事になり、少額を残して、全額、日本に海外送金した。この一連の処理で、2時間位、掛かった。
明洞の街並み

銀行ですっかり時間が取られたが、とりあえず、明洞の地下道に移動して歩く。
地下街

ソウルは、地下鉄と地下街が張り巡っており、氷点下の冬でも市内の移動は楽ですね。この地下街にある日本の立ち食い蕎麦屋みたいな冷麺屋ですが、冷麺が7000KRWです。日本円で750円前後。冷麺は日本のラーメンと違って、単独ではランチにならないので、餃子とかをつけ合わせます。そうすると、1200円程度になります。
どう見ても、日本よりも高い。(ランチ1200円なら、東京都心部でも結構きちんとした店で、それなりのモノを食べられます。)

「やはり、ソウルの物価は高い!」と思いながら、明洞のダンキンドーナツで休憩。
キャラメルマキアード。正確な値段を忘れたのだが、ちょっと高いなあ。と注文時に思った記憶があり。(確か、4500KRWだったような。。。)

休憩後に、戦争記念館に移動。


移動はタクシーを使う。絶対に全てが東京より高いソウルで、地下鉄やバス代だけは安い。(日本の6割位。)また、タクシーは非常に安い。(体感で日本の4割位だと思う。)
なお、乗ったタクシーだが、現代のEV(IONIQ)で、パネルがとても先進的。尚、ソウルでは何度かタクシーに乗ったが、EVには別の時にも乗ったので、かなり普及していると思う。とにかく、静かだし、乗り心地も最高!
先進的なEVのフロントパネル

「何で、日本人が戦争記念館に興味があるんだ?」と運転手に聞かれ、朝鮮戦争に強い関心があると答えたら、「民族内戦争で、非常に恥ずかしい。」と運転手は答えておりました。

正面入口




入口すぐの展示室。見応えがあります。因みに、入館無料です。

朝鮮戦争時の戦車とのこと。

豊臣秀吉を破った際の亀甲船の模型

安重根氏の銅像もあります。韓国では独立運動の英雄。日本では伊藤博文を暗殺したテロリスト。「真実などはない。あるのは解釈だけ。」と言う言葉を思い出す。
安重根氏の銅像。韓国では英雄。

本当は、もっと見たかったのだが、と言うか朝鮮戦争の所の展示を一番見たかったのだが、下の子供が疲れて騒ぎ出した為、途中で退館して、タクシーでホテルに戻る事にした。
退館は14時過ぎ。

一旦、ホテルに戻り、子供を少しだけ昼寝をさせるつもりだったが(昨夜は深夜過ぎの就寝で眠いはず。)、ホテルで寝かせようとしたら、全く寝ないで、部屋の中を走り回っている始末。結局、しばらくホテルで休憩しただけで、再度、16時に外出。

目指すは、広蔵市場と言うホテルから、2キロ程度離れた場所。

マイナス5度の街を子連れで歩くのだが、地図を見ながらなので、とにかく、時間がかかる。
40分位かけて、やっと到着。

    

早速、食べ歩き。
トッポギ、スンデ、おでんあたりを家族4人でざっと食べて、3000円位。(時間10分)


全然、足りないので、餃子ショップに行って、4〜5皿を食べる。こちらも3000円程度。



氷点下の広場市場で観光客案内をしているのは、ソウル市庁の職員との事。頑張る姿に感動!


 散々、食べて、ウロウロして、広場広場から歩いて、またホテルに戻り、ホテル到着は午後8時。妻と子供を寝かしつけた後は、また一人で楽しい散策です。

そんな感じの2日目でした。

さて、3日目の12月29日です。ホテルのビュッフェではなく、外で朝食を食べる事に。ホテルの近くにある、吉野家レベルの食堂を朝食。


食券機のメニューはこんな感じ。

金額は全部で、38000KRW。日本円で4200円弱。

そんな訳で朝食後は、高速バスで1時間程度の水原市に移動。ホテルの前から、水原行きの高速バスが出ております。素晴らしいのは、片側5車線の高速道路だけではなく、バス専用レーンがあり、渋滞しらずな事。ここからは、Twitterの連打になります。


物価ですが、やはり高い。水原市にある庶民向けのロッテスーパーだけど、普通に東京よりも高い。

以前も書いたが、どこの国でも高いものは高いし、安いものは安い。どこの国でも、その国の中産階級が普通に生活する際に掛かるコストが重要だと思っている。レストランなら、その国の中産階級が、週末に少しおしゃれして、家族で食事に行く様なレストランの価格が重要。(日本なら、ららぽーと内のレストランとか。)尚、このレストラン価格では、東京を100とすると、上海は150。ソウル120。バンコク80位だと思っている。 

水原氏からの帰路は、地下鉄1号線で帰宅。丸1時間以上。ホテルに戻った後、水原市からソウル駅まで、KTXが走っているのに気がついた。(KTXにすれば良かった!)

ホテル着は、夜9時過ぎ。今夜も一人外出。そんな3日目でした。