2015年9月27日日曜日

SAPIO誌の大前研一氏の記事に、21世紀のビジネスを見た!

最近は、すっかり極右化し、訳の分からない排外主義運動組織の機関誌となっているSAPIO誌であり、定期購読もとっくに止めてはおります。
それでも、大前研一氏が投稿を続けている内は、駅の売店で買おうと思います。
今回も、そういう成り行きで購入しました。

SAPIO

今回の大前氏の記事は、衝撃的です。
正に、「こういうことだったのかあ!」と腹にストンと落ちる内容でした。

「3つのクラウド時代が到来した!」との書き出しで始まる記事で、21世紀型ビジネスの考察をしているのですが、面白いを通り越して、凄いです。

>「大企業が生き残る為には、可能性のある新規事業を次々と立ち上げていく必要がある。」

>「仮に、100の事業を立ち上げて多くがダメでも、ひとつかふたつがうまく行けば上等だ。」

>「よく言われる、『選択と集中』なんて古い、あんなのは老年期の大企業の『終活』である。
>成長の為にやる事は、挑戦、挑戦、また挑戦である。」

との事であります。
3つのクラウドとは、クラウドコンピューティング、クラウドソーシング、そしてクラウドファウンディングを指し、それらが相まって、従来のビジネスモデルを根底から変換しているとの視点から書かれた記事です。

そうなんでしょうね。
選択と集中とか言って、Board Meetingでのんびり決裁している自体が、スピード感としてはダメなのでしょうね。
また、一事業の失敗を、グダグダと分析検討している自体がダメでしょう。
兎に角、失敗を気にしないで、挑戦を続けると言う姿勢が必要なんでしょうね。

大前氏の記事には、たまに途轍も無く、切れ味が鋭いものがあります。
今回の記事は、正に白眉です。

上で指摘されている3つのクラウドの内、技術的なものはクラウドコンピューティングだけです。
後の2つは、ビジネス的な要素で、多くのビジネスパースンが対応可能なものです。
起業の時代の到来なのであろうか???


2015年9月24日木曜日

マザーハウスの山口氏に深謝!

最近、有名になった女性起業家の山口絵里子氏ですが、改めてインタビュー記事を読むと深いですね。
例えば、東洋経済誌のこのインタビュー → 「リーダーはやっぱり体力ですね」

一回り年下の山口氏ですが、学ぶと言うか、感化されます。
レベルは山口氏には劣るにしても、貴公子の本当の強みは、山口氏と同様に、「海外のぐちゃぐちゃな現場で、馬力を持って物事を回してゆくと言う所にある。」と言う事を、改めて思い起こします。
山口氏は、貴公子が忘れかけていた野性を目覚めさせてくれました。(笑)
深く感謝いたします。

ところで、貴公子が山口氏を意識したのは、2008年3月に放映された情熱大陸と言う番組がきっかけです。
普段見ない番組なのに、山口氏が出ていた時だけたまたま見たと言う事になります。

これが7年半前の情熱大陸の映像です。

(1/2)

(2/2)

7年半の時を経て、今また急激に山口氏の思想に傾倒するのは、何か運命的なものを感じます。
兎に角、凄い人です。
7年半前の映像ですが、是非、見てみてください。


2015年9月21日月曜日

【週刊貴公子】 安全保障関連法案に反対する意味が分からない!

先週の国会で成立した安全保障関連法案ですが、反対の意見がマスコミを賑わしております。
法案の成立過程を問題視している様ですが、貴公子的には、法案内容そのものは兎も角、成立過程の「何が問題なのか?」かが分かりません。

そもそも先の自民党が圧勝した2012年12月の衆議院選挙で、自民党は下記の公約をしている訳であり、安全保障関連法案の成立に失敗したら、逆に「公約違反」になります。

>集団的自衛権の行使を可能とし、「国家安全保障基本法」を制定

要は、公約したことをきちんと成し遂げたと言う事になります。

それに反対派は、「強行採決!」と言いますが、自民党が先の衆院選挙で、絶対安定多数と言われる全議席の3分の2を、連立政権を組む公明党と獲得した訳であり、そのMajorityの意見を「強行採決」と言う事は、民主主義の否定ではないか?

古代ギリシャでは、直接民主制が取られていたが、そこでも最終的は、多数決ですべてを決定していた訳で、多数決自体を否定する反対派の論調は、全く理解できません。
反対派は、多数決を否定した上で、「独裁主義」を標榜しているのでしょうか?
もし反対派が、本法案に本当に反対するのならば、次の選挙で自民党を政権から引きずり落とし、新政権で、同法案を廃案にすれば良いだけであって、何か見当違いの感が拭えません。

と考える所を記載しました。
法案そのものに対する賛成反対は、大いに議論すべきであるが、「多数決自体を否定する論調」が理解できません。
(因みに、軍事力に劣る我が国が、米国とタイアップする本法案は、ナショナリズムが台頭する21世紀の国際政治を鑑みると、必要不可欠だと感じております。)

貴公子の理解が浅いだけなのかも知れませんが、貴公子はそう考えます。



香港パワーに圧倒された休暇でした!

遅めの夏休みを取得し、4泊5日の香港旅行に家族で出掛け、先程、帰宅しました。
20年ぶりに行きましたが、まあ、凄いですね。
あの都市は!





こんな感じで、超高層ビルの谷間を2階建てトラムが走っているのですが、道は狭いし、人は多過ぎるし、さすがに世界でもっとも人口密度の高い都市のひとつですね。

また、物価が高過ぎます。
日本より安いのは、タクシー代くらいで、街の大衆レストランで、軽く朝食を食べるだけでも、妻と子供の3人なのに、軽く3000円は超えてきます。
ちょっと、綺麗なレストランで、ビール付きの夕食を取ると、1万5千円を超えてきました。
ただ、こんなのは殺人的な物価を誇る香港では、可愛いもんです。

驚愕するのは、不動産価格です。
少し調べたのですが、市内から地下鉄で5駅位離れたところにある、典型的な庶民のベットタウンでさえ、50平米の1ベットルームの部屋が1億円位している様です。
80平米とか90平米位ある、そこそこのマンションは2億円以上です。
ましてや、香港島の郊外にある本当の高級住宅街の3ベットルームマンションで、200平米以上となれば、軽く10億円以上です。

貴公子の住む東京湾岸エリアでは、香港人が、「こんな立地が良くて、100平米を超えるマンションなのに、たった8000万円なのか?」と驚愕して、爆買いをしていると聞いていますが、今回の香港旅行で、その意味を理解しました。

国際金融都市の香港の凄味を感じる旅でした。
そして、日本の失われた20年を痛感する旅でもありました。
春先にソウルに行った時も感じたが、日本は物価が安いと思います。
日本人の「おもてなし」は、日本人が思っている程、ブランド力はないのかも知れません。




2015年9月17日木曜日

香港で感じるグローバル感!

夏休みで、香港にきております。
まあ、さすがに、香港ですね。
兎に角、エネルギッシュだし、街全体がワサワサしております。
それと、物価が高いですね。
交通費は、タクシーは若干安いが、地下鉄や鉄道は日本よりも高いですね。
食べるものは、遥かに高いし、不動産価格は、天文学的な価格です。
失われた20年で、日本は止まっていたが、世界は動いていたと言う証拠ですね。

色々と、感じることがありますね。。
帰国後に詳細をアップします!




2015年9月15日火曜日

少し遅めの夏休みを取得します!

すっかり秋ですが、今更ながら、夏休みを取得します。
それなりに忙しいのですが、無理やり取得する理由は、香港に行く為です。

貴公子は、ご存じの様に海外志向が強いのですが、最近、少し考え方を改めました。
例えば、所属する会社で、海外に赴任するチャンスを探すと言うのが、今までのスタンスでしたが、こうした「行けたら良いなあ!」と言う「指示待ち君」を、まず止めます!

この動きの激しい21世紀のビジネス界では、もっと主体的に動くべきでしょうね。
15年前に、「失うものは何もない!」と考えて、単身、フィリピンに突撃したが、結婚して、幼子を抱え、住宅ローンを抱える今では、「冒険は無理だ!」と、勝手に自己規制をしてしまっておりました。
そういう問題ではなく、もっと攻めないとダメですね!
何かヒントを与えてくれる香港旅行となる事を期待しております!

2015年9月13日日曜日

産業構造が変わっている!

日経の下記記事は、面白かった。
異才エンジニア、御社は見抜けますか?

特に、無料の大規模公開オンライン講座(MOOC)でパキスタン人の少女が、最先端知識をネットを使って学んでいるくだりは、記事中にもある様に、正に「知の民主化」なのでしょう。

記事に出てくる話は、すべてグローバル化とIT化の進展からもたらされる話であり、この2つこそが正に従来の仕組みを変えております。
上記の例で言えば、従来は、欧米の大学で最先端知識を学ぶには、家庭がそれなりの金持ちでなければ、難しかったが、今やネットさえあれば、誰にでもチャンスが出てきております。

来年に発効する、ASEAN経済共同体も、正にグローバル化の象徴の様な賜物であり、そこを支えるのがIT技術である訳で、IT技術は今や一部の「アキバおたく」の手を完全に離れ、実用段階へと
完全に舵を切っております。

IT技術そのものを語るのは、もう古くて、クラウド化に象徴されるように、すでに成熟しつつあるIT環境をどの様に、自社のビジネスに組み込み、自社のビジネス遂行に生かしてゆくべきか?が、ポイントとなってきているのでしょう。

兎に角、グローバル化とIT化の進展で、明らかに産業構造は変わっております。
この波を上手く捉えた企業が成功するし、貴公子もその波に乗りたいと思っております。

最後に、ちょっとノスタルジアに浸ります!
10年前くらいまでは、ITオタクが集まる秋葉原には、独特の雰囲気があり、貴公子もあの雰囲気が好きであったが、今やIT技術的な部分は、完全に一般人の手からは離れて、殆どIT技術を意識することもなくなり、それに伴いアキバの「ただの街」となりました。
「週末、アキバに行ってきたんだ。」と言うと、ちょっと危ない人みたいな雰囲気があったのですが、遠い昔の話となっておりますね。
あの頃のアキバが懐かしいですね。。。。

2015年9月6日日曜日

【感想】 又吉直樹氏の火花。

今年の芥川賞の受賞作は、お笑い芸人の又吉直樹氏が受賞し、ちょっとした話題になっております。
貴公子も、文芸春秋誌で早速、読みました。
率直に、面白かったです。

まず、貴公子の大好きな季節である晩秋の描写が多かったが、そうした季節描写が丁寧になされており、好感が持てました。
それに、芸人世界が非常にリアルに書かれており(著者自身が、有名芸人なんだから当然だが)、好奇心が刺激されると言う意味で、大変、興味深かった。


最後の方で、主人公の漫才コンビが解散する時の最終公演の様子がリアルに描かれていたが、ここは感動的でしたね。
それと、若手芸人の切実感がリアル過ぎて、泣けてきました。
「あの頃、満身創痍で泥だらけだった僕たちに対して、やっぱり満身創痍で、全力で微笑んでくれた。」と言う記述は、心に突き刺さりましたねえ。。。

兎に角、面白かったです。
次作にも期待します。

因みに、同時受賞したスクラップ・アンド・ビルドですが、まだ読んでおりません。
近々、読みます!

祝! 35万アクセス突破!

昨日(9/5)、35万アクセスを突破しました。
30万から35万までは、4ヶ月強と言う事になります。
アクセス数が伸び悩んではおりますが、一日当たり400強のアクセスはある訳であり、アクセスしている人たちにとって、何んかしらの役に立てているのならば、誠に嬉しく思います。
あまりにも平凡なサラリーマンの平凡なブログではありますが、今後も、ブログを継続してゆきます。
よろしくお願いします。

2015年9月5日土曜日

孫正義氏の限界か!

ソフトバンクの孫正義氏は、貴公子が長年、尊敬をしている、スーパー経営者です。

孫正義氏の為に、直接的にお役に立ちたいと思い、以前、ソフトバンクへの転職さえも考えたことがあります。(言っちゃった。笑)

兎に角、その位、孫正義氏を崇拝しております。
貴公子が大好きな三国志的に言うならば、「孫正義氏と言う主君に忠誠を捧げる、名もなき兵士としての貴公子」の役割を喜んで果たしたいと思う程、心酔しておりました。

しかし!
下記の現代ビジネスの記事にも少し書かれておりますが、その孫正義氏の経営者としての限界を、最近の新聞報道を眺めていて感じる事があります。
現代ビジネスの記事 → ソフトバンクに"異変"あり!

貴公子が最近思う、孫正義氏の限界とは、「効率を重視し過ぎる。ドライすぎる。結果として、周囲の人への配慮が欠ける。」と言う、ある意味、組織のリーダーとしては、決定的な問題かも知れません。

孫正義氏が、突然外部から連れてきた、インド出身のニケシュ・アローラ氏ですが、最初から孫正義氏が後継者として指名しただけでも、異例であると思ったのに(普通は、数年間は実績を積ませて、アローラ氏自身が周囲からの信頼を勝ち得た後に指名します。)、そのアローラ氏に、ソフトバンク社が支払った初年度報酬が166億円と聞き、正に絶句です。
もう一度言いますが、年収で、166億円ですよ。

確かに、アローラ氏自身が凡人で無い事は明白ではあるのですが、いきなり外部の人間を後継者に据えますか?
これだけでも、古参のスタッフはモチベーションを無くします。
ましてや年収1000万円程度で、家族や自分を犠牲にしながらも、長年、必死に働いているソフトバンク社の中堅幹部にしてみれば、自分らの1000倍以上の報酬を貰うアローラ氏の存在自体が、「自分たちを愚弄している。」と感じるのは、当然です。
結果として、ソフトバンク社の中堅幹部が、やる気をなくすのは当然です。
(貴公子がソフトバンク社の中堅幹部なら、絶対にやる気を無くしますね。)
これだけ、愚弄されて、モチベーションを維持できるとしたら、それはビジネスパースンと言うよりかは、孫正義信者と言う事でしょう。

もし、アローラ氏が、その巨額報酬に見合う利益をソ社にもたらすと孫氏自身が信じるならば、孫正義氏が、アローラ氏の為に、子会社を作り、そこの社長にアローラ氏を据え、「成功報酬」みたいな形で、166億円を払うと言うやり方もあったでしょうね。
それなら、まだ、古参スタッフの気持ちは繋ぎ止められたでしょうね。

孫正義氏は、取り返しの付かない失敗をしましたね。
自分の為に、身命を投げ打って働く、多くの武将や兵士の忠誠心を一気に破壊してしまいました。
「そんなにアローラ氏が好きなら、2人だけで会社回せよ!」と考えるのが、貴公子も含めた、普通の人の感覚です。
一度、気持ちが離れるとそれを回復するのは、不可能ではないにしても、至難の業ですから、ソフトバンク社は、これから衰退してゆくでしょう。
軍隊と同じで、会社でもスタッフの士気と言うのは、最重要ですから。

恐らく、孫正義氏は、人間としてのスケールが大き過ぎて、一般人が持つ、妬みとか嫉妬の概念が理解できないのでしょう。
そうであるから、こんな「取り返しのつかない失敗」をしたのでしょうが、孫正義氏の周りにいる取り巻きが、この「愚行」を、身を挺して止めるべきでした。
「社長、それだけはダメだ。」と。

まあ、「覆水盆に返らず」です。
ソフトバンク社の自壊が、貴公子には見えます。

2015年9月2日水曜日

日本企業の体質を憂う!

日本「経済界」新聞と化し、政権与党と大企業の広報誌と化している最近の日経ですが、さすがに東芝の今回2度目の決算延期発表を受けて、やっと真面目に、新聞らしく批判を加えようとしておりますね。

東芝 腐食の原点、告発が暴いた「病巣」
>こんなことがあっていいのかと思うことが横行している。我々のような現場のエンジニアが「不都>合なデータ」を報告しようとすると、部長や課長の段階で握りつぶされてしまう。上の顔色をうか>がって、中間層が悪い情報を上に上げないようにしているというのが、社内の実態だ。

これは、面白い記事でした。

因みに、2度目の延期関わる発表はここ。
→ http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20150831/9gnzbq/140120150831488310.pdf


醜態ですが、「前代未聞の重大な事態」と自ら言い切るところに、誠意は感じます。

兎も角、どこの組織も同じですね。
「こんなことがあっていいのかと思うことが横行している。」と言う指摘は、東芝の様な超が3つ位付く、一流企業でも起こり得ると言う事を、我が国のビジネスマンに分からせただけでも、意味がありますね。
つまり、「東芝でさえそうなら、ウチ位の会社では、もっと酷くてもしょうがない。」と言う達観を、日本中のビジネスマンに植えつけました。(笑)
その意味で、今回の東芝は、日本経済に大きく貢献しております。

まあ、冗談は兎も角、ビジネスマンとして、脱力する記事ですね。
日本企業の体質を憂う!