2010年10月25日月曜日

会計の重要性認識 (USCPA試験)

貴公子は、基本的に、国際ITビジネスマンなので、会計とか財務に関しては、門外漢です。

そもそも、あの拓銀が破綻により消滅した後、「資金証券部出身の若手エリート(笑)」と言うステータスを捨てて、別業種(国際ビジネスマン)の道を歩み始めたのは、経理とか財務が自分には、向いていないと確信したと言う理由も確かにあります。

とは言いつつも、小樽の田舎の支店で、企業融資をしている時から、財務の重要性は認識しておりました。(面白さは感じなかったけど。)
そんな財務の勉強を、15年の時を隔てて、再度勉強している事に、ある種の運命さえも感じ始めております。

そもそも、今更、財務の勉強を始めて、そのマイルストーンとして、BATIC(今年12月)やUSCPA(来年2月)を受験しようと考え始めた理由は、グローバル化の波の中で、「国際会計基準の知識が多少なりとも無ければ、国際ビジネスマンとして、生きていけない!」と痛感したからです。

そういう訳で、国際ビジネスマンのIdentityを賭けて、この試験を取りにいきます。
(もっとも、学生や若手ビジネスマンではないので、パスすることがだけが目標ではありませんが。)

目指しているのは、海外ビジネスに於けるProject Managerとして、現地国の会計の専門家と、
「ある程度、会計の話ができる様になること。」、平たく言えば、少なくとも、プロからも、なめられない程度の会計の知識を得る事。

兎に角、年末と来年早々の試験は普通にパスする予定です。(笑)
社会人になって、まともに試験勉強をした事もありませんでしが、今回はエンジンが掛かってきました。

2010年10月23日土曜日

週刊貴公子 (10月第3週) プロの扇動家が蠢く中国国内。CIAか???

中国各地で、反日デモが止まりません。
ただ、報道を注意深く見ていると、どうも当初の反日デモではなく、反政府デモに転化してる様に見えます。

ただ、このデモ頻発問題を中国政府は、甘く見ているのではないか???
そもそも、デモに限らず、喚き散らす事は人間にとって、癖になる程の快感なので、そうは簡単に止まらないですしね。
既に、群衆は喚き散らすことの快感を覚えてしまった様だ。
共産党の独裁国家に取って、一番、与えてはいけない禁断の快感である筈なのにです。

それに、よく言われる事だが、訓練を受けたプロのアジテーター(扇動家)が10人程度、紛れ込めば、1万人のデモ群衆を手足の様に、コントロールすることは可能と言われております。

兎に角、この反日デモ容認は、中国政府にとって、危険ですね。
CIAか何かが入り込んでいるのでしょうが、もう止まらないでしょうね。
一気に、共産党政権打倒に向かうほどの爆発力を持っている様に見えます。
固唾を飲んで、見守っております。

http://www.asahi.com/international/update/1017/TKY201010170105.html?ref=reca

(以下、引用)
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中国四川省成都などで起きた大規模な反日デモは17日、同省北部の綿陽に飛び火し、住民の目撃情報によると、1万人以上の若者らが「日本商品排除」などを叫びながら、市中心部を練り歩いた。パナソニックの販売店や日系飲食店のガラスが割られ、日本車が襲撃された。
中国当局は17日、デモ再発を防ごうと成都や北京などの日本関係施設に対して厳戒態勢を敷いた。しかし、若者らはインターネットや携帯電話で呼びかけ合い、警備の比較的少ない内陸部の地方都市で再びデモを起こした。
=======================================http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101023-OYT1T00690.htm?from=main1

ビジネスマンの宿命 ~激烈な時代の中で、もがき苦しむ(笑)

ざっくりとしたタイトルですが、ここ2,3年、感じていることを書きたいと思います。

私が17年前に、北海道拓殖銀行で、サラリーマンを始めた時、サラリーマンは気楽でした。
コンピューターは一般的ではなかったし、英語だって、誰もしゃべれなかった。
(あの頃は、社内で英語を話す人は、蔑視の意味を含めて、「あいつは、英語使いだからなあ。」と表現していた。)
確かに、当時、コンピューターに強い奴にも、英語が得意な奴にも変人が多く、また、社会もそういう人を、「あいつは、特殊な奴だから。」と許容していた。
従って、彼らの通常業務の能力が劣ることを誰も批判しなかった。

今はどうか???
私の様な平凡なビジネスマンに対しても、コンピューターを使いこなす能力、Nativeとべらべらやる英語力、国際ビジネス遂行に必要な法務知識や会計能力、そして、世界のどこでも仕事の出来るタフな肉体と精神的な強さ等が、すべて、ごく普通に求められている。

昔みたいに、同僚と仕事帰りに酒を飲んで、だらしなく酔っ払うことも許されなくなっているし、ちょっとした社内での会話でさえ、セクハラやパワハラに気をつけないといけないなど、ビジネスマンに求められるハードルは、ますます高くなっている。

勿論、完璧なビジネスマンなんていないし、全部できる奴は、世界を見渡しても、そうはいない。
しかしながら、それを求め続けられる現代ビジネスマンは、大変だ。
と、人ごとの様に言っているが、貴公子自身も、マトモに、この波に飲まれております。(笑)

時代が進み、技術が進展するに連れて、ビジネスマンの責務というか、ビジネスマンに期待される能力が、明らかに上がっており、現代ビジネスマンは、息つく暇も無いほどですなあ。
IT化と、それに伴なうグローバル化で、全世界的な大競争時代となっていることの副産物なのでしょうが、なかなかタフな時代です。

Googleのエンジニアなんかと話していると、その異常な頭の切れに驚くし、中国人の会社オーナーと話していると、そのエネルギッシュなパワーに驚愕するが、彼らに伍してゆく事が、グローバル化の波に乗ることなのでしょうね。

凡人中の凡人の私には辛い世の中ですが、出来る範囲で、食らいついていこうと思います。
私のような一般的なビジネスマンが、Worldビジネスで勝ち続けることが、祖国日本の為にもなると信じておりますので。。。。

2010年10月19日火曜日

早稲田の斉藤祐樹よ! 君はプロで、間違いなく失敗する!

泣けてくるほど、情けない話だ!

http://www.sanspo.com/baseball/news/101019/bsf1010190504000-n1.htm

(以下、引用)
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本人は同席せず、応武監督と斎藤の両親との面談になる。「両親に誠意を持って話をしたい。評価や育てるビジョンなどを話したい」と鳥原チーフスカウト。大学4年間、評価してきた熱意はもちろん、プロ入り後の育成方針も説明する。
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最近、こういう、いい年して自我が確立していない若者が多くて、困るなあ。(苦笑)

高校生ならまだしも、22とか23の大学生でしょう???
なぜ、自分で話を聞いて、自分で決定しないのか???
単に馬鹿なのか、それとも、いい年して親離れできない甘えん坊か??
いずれにせよ、まともな大人ではないと言い切る。

「就活中の本人に代わり、学校の進路指導の先生と親が企業から話を聞く!」と言うのと同じではないか???
なぜ、ハタチを超えて、自分の就職先を自分で決定できないのか???

そして、こういう「甘ったれた若者」と、「ゆるい親」と、「履き違えている教師」の馬鹿物語を、
美談に仕立てるマスメディアに、真に失望する。

2010年10月13日水曜日

Maine 州に出願完了! (USCPA試験)

先週の金曜日から今週火曜に掛けて、L.A.に滞在していたので、向こうで、Maine州への出願書類
を送付しようと思っていたのですが、「FedexやDHLの民間サービスでは、US Postal Officeの
私書箱には送れない!」と言う事が現地で判明しました。
土日を挟んでいるのと、L.Aのダウンタウンには、U.S. Postal Officeが見つからないのとで、結局、L.A.での出願書類送付は諦めました。
(因みに、Notary(公証)は、L.A.で弁護士事務所を見つけて、そこでサインを貰いました。)


従いまして、本日の昼、日本から、郵便局のEMSで送付完了しました。
と言う訳で、手続きの山は完了した筈です。
後は、NTS(Notice To Schedule)をMaine州から受領後に、Guamでの試験申し込みと
航空機の手配をすれば、OKな筈です。

受験予定は、来年2月下旬です。

FARの勉強はそれなりに進行しております。
リース会計と、年金会計のところが、難しく感じますが、それ以外はなんとかなりそうな感じです。
これから、Willeyのテキストをアマゾンで購入し、仕上げる予定です。

いよいよ、エンジンが掛かってきました。
仕事は死ぬ程、忙しいのですが、平日は4時間、休日はその倍の勉強時間を確保して、突っ走ります。

2010年10月12日火曜日

現在の日本の不況は、単にGlobal化の結果だ!

3日間だけでしたが、Los Angelsにプライベートで行ってきました。
数時間前に帰宅したばかりです。

L.A.には、20歳の頃から30歳位までの頃は、良く行きました。
この期間で、確か4,5回は行った筈です。
今回は、10年振りのL.A.でしたが、色々と考えさせられました。

まず、落合信彦氏が数カ月前のSAPIO誌に書いていた様に、Bevarly Hillsにある、
全米最高級レベルの商店街である、Rodeo Drive周辺のストリートに空き店舗が目立ちました。
その意味で、やはりアメリカの経済は未だ回復していない様です。

さらに、20年前や10年前と比べて、明らかに、L.A.全体が人種の「るつぼ」と
化していると感じました。
特に目立ったのは、インド系と中国系とヒスパニック系。
更に、東南アジア系や中東系の人も多く見かけた。
明らかに、人種のMIXレベルが上がっていて、白人の方が少ない位に思える程であった。

上記の様な2つの事象を眺めながら、Global化の凄みを改めて考えさせられました。
どういう事かと言えば、我が日本を見ても、一目瞭然だと思いますので、そこから説明します。
「30年前や20年前の日本」と、「今の日本」とで、どちらが日本人は豊かだったかと聞かれれば、
明らかに、昔であると答えます。
昔の日本人ビジネスマンは、今のビジネスマンの「一人で100人分の仕事をする。」と言う程、
追い詰められていなかった。結構、のんびり仕事をしていたと思います。

逆に言えば、それでも、世界屈指の豊かさをKeepできた訳であり、「古き良き日本」が、
そこにあった。アメリカも同じことです。
アメリカ人であると言うそれだけの理由で、それなりの豊かな生活ができた、「古き良きアメリカ」の時代は既に、過ぎ去り、アメリカ自体もGlobal経済の中でもがいていると思われました。

Global化が進めば進むほど、各国毎に偏在していた、世界の富は、世界中で均等化
されてゆく訳であります。
国際経済学の理論から言えば、世界規模の生産活動最適化が進展する訳であり、その結果として、インド人や中国人の優秀な人間と、アメリカ人や日本人の同程度の優秀な人間と、理論的には、給与は同レベルに集約する筈である。
この経済のGlobal化は、IT技術の進展と表裏一体であり、IT技術が発展すると共に、今後、アメリカや日本の様な先進国の富は、ますます、途上国の国々へと「流失」し、世界の富は均等化
してゆくでしょう。
これは世界的な政治経済の流れの中での問題で、鳩山政権のここが悪かったとか、管首相が
無能だとかの問題ではなく、時代の必然なのでしょう。

そんな事を考えました。
今回の旅行では、Global化の世界的な旗手であるアメリカでさえも、Global化の波の中で、のたうちまわって、苦しんでいる姿を見た気がします。
私も緊張感をもって、Global化を迎えようと考えた次第です。
次回は、もっと楽しいL.A.紀行記を書きたいと思います。

2010年10月6日水曜日

Maine 州に出願! (USCPA試験)

FACS(Foreign Academic Credential Service)から、連絡が着てから1ヶ月近く経ちます。
いよいよ、次のステップとして、Maine州への出願でありましたが、ここで作業が滞留しました。

遅延理由の一つは、「会社業務が忙しくて、ゆっくり出願手続きをする余裕がなかった!」と言うのもあるのですが、出願手続きが兎に角、煩雑であり、理解するのに時間が掛かったと言うのもあります。
おそらく、米国人にとっては、面倒臭くは無いのでしょうが、外国人が外国の公的な試験を受験するわけですから、半端なく、煩雑です。
受験勉強自体よりも、この手続きの方が大変な位です。

と言う訳で、出願手続きをしていて、問題であったことを列記します。
(USCPA関係で検索を掛けて、このページにたどり着いた方の為に、改めて、私の受験ステータスを説明しますが、私は、日本の4年生大学卒業(慶応経済卒)です。出願州は、メイン州で、来年早々に、グアムでの受験を希望しております。)

問題①
本年9月からメイン州では、on-line 出願が可能となっているが、このシステム利用の前提は、
- 受験者がアメリカ国内の大学を卒業したアメリカ人で、
- 少なくとも過去10年間は、アメリカ国内企業での勤務経験のみであり、
- 推薦状を書く知人もアメリカ在住である
ことを前提にしていることを、理解するまでに右往左往しました。

と言うのも、例えば、現在の勤務先を記入する欄がありますが、会社所在地を選ぶタブでは、全米50州からしか選べない様になっております。
従って、貴公子の場合、現在の会社住所で、「東京」がどうしても入力できませんでした。
推薦状を書く知人の住所を登録するスペースも同じです。
従って、「昔ながらのPaper Applicationでやるしかない!」と気が付くのに、凄い時間が掛かりました。

因みに、メイン州の出願要綱は、ここです。(願書も添付されております。)
→ http://www.nasba.org/862571B900737CED/ENL/MEFTApplication/$file/MEFTApplication.pdf

と上記をクリアした後に、他にも問題がありました。
1) Reference Characterを誰に書いて貰おうか???
2) Notary(公証)って何?? 
3) どの書類を、Maine州に送付すればいいのか??
(出願要綱にはぐちゃぐちゃ書かれすぎていて、よく分からない。)
4) 願書の記入方法の細かいところがよく分からない。
5) 支払い方法は??? 

まあ、こういった問題をクリアしてゆくのも、受験の醍醐味と思い、割り切りましょう!
(私の場合は、公証をまだ取っていないですが、今週末からL.A.にたまたま行く予定があるので、
 そこにある、Notary Publicで取得しようと思います。
 10ドル程度だそうです。)

各種予備校のサイトや、何人かのブログもチェックしましたが、下記ブログが、メイン州への出願に関しては、一番、充実してました。
→ http://blog.livedoor.jp/elm200/archives/1091049.html

(以下、引用)
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面倒ポイント1  - 推薦状(letters of reference)
推薦状が3通必要です。
(中略)
■面倒ポイント2  - 公証 (public notarization)
願書の最後の部分に公証人(notary public) の名前を書くところがあります。願書を持っていって、内容が真正であることを誓わされるようです。どうやらアメリカ大使館(領事館)に行けばやってくれるらしい。私はいまベトナム・ホーチミン市に滞在していますので、ここのアメリカ領事館でトライしてみます。(まあ家からすぐ近くなのでその点は助かる)
(後日談:2010年1月5日にベトナム・ホーチミン市のアメリカ領事館で、願書の公証を受けました。結論からいうと簡単で、1時間くらい待ちましたが、願書とパスポートと $30 を差し出したら、職員の方がサインしてくれました。というわけで、おそらく世界中どこのアメリカ領事館でもやってくれるんじゃないでしょうか)
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2010年10月4日月曜日

心に残る名言の数々!

個人的に心に残った名言を、書きとめておりましたので、公開します。

1)
西村氏のような、有能ではあるが上司の意向のままに動かない職人型の検察官をエリート部局の最高検察庁に赴任させるという検察庁幹部の判断は、検察組織の強さを示すものだ。強い組織は、幅広い人材を抱えることができるからだ。そしてそれが組織力を一層強化する。

- 北方領土「特命交渉」鈴木宗雄・佐藤優 P271

2) 
教養とは、一人で時間を潰せる技術  

- 中島らも

3)
「洗いざらい話すことが、誠意であるとも愛情だとも思わない。」
(ソ連時代の反体制家サーシャ)

4)
イラク戦争はネオコン中のシュトラウス派の責任であるとし、レオ・シュトラウスは「『高貴な嘘』-すなわち少数のエリートのみが真実を知る資格があり、大衆に対しては嘘をつく事が事実上の義務となるという考え方-の擁護者」であると非難する人たちもいた。
- アメリカの終わり フランシス・フクヤマ P26 

5)
中国には「上有政策、下有対策」(=上に政策あれば、下に対策あり)という言葉がある。

6)
トヨタが求めるリーダー像とは?
「実践と実行が重要だ。行動しない人はトヨタとは合わない。何かを実行すればほとんどが失敗するが、失敗から学びながら少しずつ発展していく前向きで進んだ考えの人こそ、わが社の求める人材だ」

2010年10月3日日曜日

日曜日は、会社で運動兼労働しております。(駄)

最近、日曜日は、会社でNetwork Cable張り替えの肉体労働をしております。
各階に存在している旧式ネットワークケーブルの張替え、ケーブルレイアウトの見直し、図面作成などが主な作業であり、毎日曜日に5~6時間の肉体労働です。

机の下を這いつくばって、ケーブルを敷設したり、逆に机の上で腹ばいになりながら、机裏のNetworkケーブルに手を伸ばしたりする作業で、立ったりしゃがみこんだりする複雑な動きが必要な作業であります。時間も長いので、結構、良い運動になります。

キックや空手、あるいはジョギングといった真っ当な運動もいいのですが、こういった仕事の中での労働もなかなか運動量があり、気に入っております。
この労働は、毎日曜日やるとすると年内一杯、2週間に一回程度ならば、今年度末の2011年3月まで続きます。
まあ、「給料を貰いながら、日曜日に会社のジムで体を鍛えている。」と言う意味で、前向きに捉えています。本日曜日も、勿論出社中です。

2010年10月2日土曜日

(緊急提言) 中途半端なエリート主義に、毒されている日本!

完全に貴公子の専門外である法曹界、しかも司法試験のことだが、今の日本のゆるさを象徴しているので、コメントします。
毎日新聞の記事です。   
→ http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100910ddm012040044000c.html

(以下、引用)
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新司法試験制度は、社会人経験者や法学部以外を卒業した「法学未修者」にも法曹への門を開くことが狙いの一つにある。法科大学院の教育も、未修者をいかに合格させられるかが問われる。だが、5回目を迎えても未修者合格率は1割台で、志願者には大きなリスクが伴うのが現状だ。
(中略)
司法制度改革の議論は、企業や医療、労働分野などに法曹の需要が広まることを予測して法曹人口拡大を打ち出した。だが、合格者数は伸び悩み、法廷外の分野に挑戦する法曹資格者も少ない。
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大体、新司法試験では、何百万円の学費を払い、2年とか3年間、法科大学院通い、卒業しないと受験資格が発生しない。
この制度では、「法曹界に興味のある社会人が、サラリーマンしながら、何年か頑張って勉強し、試験パスを目指する。」と言う道を閉ざすものである。

結果的に、「大学卒業後、さらに法科大学院に通いながら、お勉強する様な環境にいるお坊ちゃま君とか、お嬢様」以外を排除するものであり、制度改悪であると言える。
こうしたゆるい制度のせいで、結果的に受験者のレベルが下がり、記事に書いてあるように、合格率も下がるのだ。

私が20代後半の時に通っていた空手道場に、当時40歳位の街の弁護士のオジサンがいました。
若い頃は、血気盛んだったようで、地元高校の番長、高校中退を経て、その後、東南アジアやアフリカで、傭兵の様な事をやっていたらしい。
20代後半で、戦争の限界を悟り、地元のコンビニでバイトしながら、司法試験の勉強をし、
3年間位で旧司法試験をパスしたと言う人がいました。
こういう、努力家と言うか庶民の熱い思いを、新司法試験は排除するものだ。

また、東大理系出身の切れ者が、法曹界で人間に関わることを決意し、24歳で「文転」し、
たった半年間の勉強で、旧司法試験をパスしたと言う話も私の身近にはある。

こういう夢を新司法試験制度は破壊するものだ。
お坊ちゃま、お嬢様ではないと、司法試験の受験資格も得られないというのは、日本社会の活力を奪う。旧制度の様な、試験一発に戻すべきだ。