2020年12月12日土曜日

若い人のビジネスキャリア構築に少しでもお役に立てることを願い、アップします。

<序文>

まあ、私は、全く平凡なアラフィフサラリーマンで、偉そうに振舞える立場でも何でもないのですが、何とかこの年でも生き残っているのは事実だし、50歳過ぎて、メガグローバル企業に「それなりの立場」で、転職成功したのも事実な訳で、その意味で「少しは若い人のキャリア形成のお役に立てるのでは?」とも思っております。

そんな訳で、「キャリア形成に関して、こんな風に考えて生きてきました。」と言う事を、独りよがりかもしれないけど、少しだけ書こうと思います。若い人にとって、良くも悪くもキャリア形成の参考になってくれれば嬉しいです。

尚、先月アップした、「アラフィフ男の挑戦」シリーズでも、この辺の事は少し記載しておりますので、良かったら合わせて読んでください。

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「アラフィフ男の挑戦」シリーズの全体構成。

その① 「結局、何をやりたいのか?」

その② なぜ、環境を変える必要があるのか? (現状では実行できない理由は何か?)

番外編:転職の経緯と結果と課題 

その③   やりたい事とは、より具体的に何なのか? 

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1.

繰り返しになるけど、本当に恥ずかしくて、情けない事の方が多い人生を生きてきました。ただ、エコノミストの勝間和代氏みたいに、「マッキンゼーに入れた私は、優秀です。」と公言する程、単純でも世間知らずでもないと言う事だけは、最初に言っておきたい。

2年前の記事⇒ 勝間和代氏は、中二病なのでは?

過去のブログでも何度も書いたのだが、35歳過ぎでサラリーマンをやっていると言う事自体が、凡人の証明です。仮に、三井とか三菱と言った、超一流と言われる会社で役員をやっているとしても、私から言わせれば、「我々と同じただの凡人」でしかありません。ましてや、マッキンゼーに新卒で採用されて何年か勤務した程度で、「私は遺伝子レベルで優秀。私は特別な人間。」と言い切る勝間氏は、「脳内お花畑状態」と言わざるを得ません。

2.

で、そんな凡人の我々ですが、この年になると、残念ながら、「虫けらの様に踏みつぶされている同世代の方」も結構多いと思っております。そんな状況を見ているので、サラリーマンとしてうまくやっている方も、厳しい状況に置かれている方も、ご本人の努力以上に、巡りあわせとか運の要素が大きいと言う事が、この年になると良く分かります。

ただ、カジノのポーカーゲームと一緒だとも思っております。つまり、運の要素がかなり大きいし、最終的には運が勝敗を分ける事が多いのだが、だからと言って、ポーカーゲームの勉強をし続けない理由にはなりません。おそらく、実際のポーカーでは、勝敗は、運が70%を占めるが、残り30%は実力がモノを言います。これと同様に、サラリーマンも、実力を付ける事を諦めてはダメだと思う。「優秀である必要はない。と言うか、35歳を過ぎてサラリーマンをやっていて優秀な訳がない。ただ、自己研鑽だけはたゆまずにやり続けないとダメだ。」と思っております。


3.

さて、「では自己研鑽をしましょう!」と言う事になります。言い古された言葉だけど、「若い頃の苦労は買ってでもやれ!」と言う言葉は、真実だと最近は痛感しております。

勿論、戦略的に、苦労は買わないといけません。この世は、「やりがい搾取」しようとする人ばかりですから(笑)、自分の頭で考えて、自分でキャリアデザインをする必要があります。この辺が、「基本的に、会社に身も心も捧げ、会社の指示に従っていれば良かった20世紀型のビジネスマン」と決定的に違うと思っております。

若い人には、年長者からの助言として、警告レベルで聞いてもらいたいが、会社に限らず、組織と言うのは、あくまでも「組織の存続と成長」が第一義であって、従業員のキャリアや人生は、2の次とか3の次にもなっておりません。(最近は、「従業員の個人事情にも配慮する事が、最終的には離職率の低下に繋がり、結果として組織の成長に資する。」と考え方も多少、広まってきた様だが、組織至上主義である事には変わりない。)

そんな訳で、激動のグローバルビジネス界で、これから30年も40年もサバイバルしないといけない若いビジネスパースンは、常に自己キャリアを自らの手でデザインして、ブラッシュアップしないといけません。

4.

今までのサラリーマン生活で、非常に多くの優秀で真面目なスタッフが、組織に良い様に利用されてきたのを見てきました。例えば、20代中盤から世界の辺境地域に4~5年おきに派遣されて、現場でプロジェクト立ち上げから完了まで担当する知り合いがいます。20代としては、とても高度な事をやっていたと思います。ただ、その彼は50歳を過ぎた今でも同じことをやり続けております。

私が、20代後半では絶対にできなかったことを彼はやっていた訳で、非常に優秀な人間であった事は間違いないと思います。そして、所属会社の上層部からは、「君のお陰でウチの会社はもっているんだ。」とかの評価をいつも貰っていたが、俺の目線で見ると、20代後半でやった事を、その後、20年以上、繰り返している意味が理解できない。

彼の30年近いビジネス生活で、日本にいたのは1年に満たないと言う異常な状況であり、ビジネスキャリア的にも、彼は「それ以外はできない人間」になってしまっております。もし、金銭的なベネフィットが膨大にあるとか言うのなら、まだ理解はできるが、そんなモノもない訳で、全く理解に苦しみます。(また、彼の家庭はとっくに崩壊しており、元妻に慰謝料と子供養育費を払い続けております。)

まあ、傍目から見ると、人生をすり減らしている様にしか見えなくても、本人が納得しているのだろうから、部外者が口を挟むことは勿論できません。ただ、古くから彼もその会社も知っている私から見ると、会社と言う組織が、彼の真面目さや愚直さを、口先だけで利用してきた様にしか見えない。

「俺は厳しく生きてきたし、努力してきた。」が彼の口癖だが、本当にそうなのか? 口が裂けても、本人には言えないが、「自分の頭で考えるのを放棄して、会社から指示されるままに流されてきただけではないのか?」と思わざるを得ない。

5.

上で述べた旧知の知り合いの様な方は、私の周りに沢山います。それで良いと考えるなら、私ごときが口を挟む立場ではないが、「そうはなりたくない。利用されたくない。」と考えるなら、やはり自分でキャリアデザインした方が良いと思う。

どうデザインするかは、勿論、各自の置かれている状況で考えるしかないと思うが、私の場合は、「グロバールビジネスマンとして進化し続ける事」と「IT技術を幅広く習得する事」と言う2つの軸だけは、20代後半から堅持してきたつもりです。

従って、この基準に合致しなくなったと思った瞬間に、転職をしてきました。どの会社にも限界と言うモノがあり、私が20代後半に勤務した通信機器メーカーも、当時の私のレベルでは技術習得と言う意味で必要であったが、数年後には学ぶ事が無くなりました。そうなると、キャリアアップの為に転職するしかないと言う選択をずっと繰り返してきました。

6.

私自身がそうだったが、キャリアを上げる為には、給与を落とし、生活環境を悪化させても挑戦する必要もあったし(30歳からの4年間のフィリピンフリーター生活とか。詳細はこちら。マニラの熱い夜)、長く慣れ親しんだ思い出の詰まった会社を断腸の思いで離れる必要もありました。

そんな訳で、兎に角、各自が自己のキャリアをよく考える事が必要だと思う。間違っても、組織の言いなりになってはダメだと思う。繰り返しますが、組織と言うのは、組織の存続と発展が第一義であり、個人のキャリアなんて基本的に考えていないからです。

もっと言うと、要は、こういう事だと思う。

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