2020年11月27日金曜日

【アラフィフ男の挑戦、最終章】やりたい事とは、より具体的に何なのか?

さて、人気の最新シリーズ、アラフィフ男の挑戦 ですが、最終回をアップします。(アップまでに時間が掛った理由は、どこまでブログで書くのか?を考えていたと言う面もありますが、現在の会社の引継作業で忙しくて、記事を書く時間が無かったと言う部分も、大きいですね。)

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本シリーズの全体構成。

その① 「結局、何をやりたいのか?」

その② なぜ、環境を変える必要があるのか? (現状では実行できない理由は何か?)

番外編:転職の経緯と結果と課題 

その③   やりたい事とは、より具体的に何なのか? ← ここを書きます。

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1.序文

現在の会社(日系有名IT企業)には、丸6年以上勤務しております。所属は国際部で、海外の顧客相手に商談を企画して、提案の上、何かを売ると言うスタンスで仕事をしております。ただ、現在の会社は日本国内では、ITインフラのSIとしては、非常に有名ですが、アプリ部分はノンタッチです。従って、何を提案して、何を売るのか?と言うのが、私にとっては、非常に難しかったです。どういう事かと言うと、ハードウェアを含めたITネットワークインフラを売るとなると、必ず、現地国の通信省とかでの各種認証取得が必要となります。物理的な通信機器に対する現地国での認証取得には、カネも労力も時間も掛かります。つまり、スッーと現地国で事業展開まで持っていけません。アプリとかのソフトウェアなら、認証もヘッタクレも無いのですが、如何せん、ITインフラを強みとする会社なので、海外での事業展開は非常に難航したと言うのが偽らざる事実です。(それと、英語が通じない国も沢山あるしね。)

そんな中で、色々な提案を海外に向けて行いました。Blockchain絡みの技術を使ったドキュメント管理システム(改竄不能が強み)だったり、東南アジア某国政府向けのNetwork Securityシステムであったり、もっと単純に、海外でのData Center構築であったりです。ただ、入社以来、一貫して担当していたのは、IoTソリューションです。

2.IoTソリューションについて

このIoTソリューションですが、技術的には、Multi-Layerでの構築が必要となります。つまり、センサーと言った物理的な部分から、アクセス回線(モバイル通信とかLPWAとかWifiとか)とGateway機器、クラウドシステム、その上で動くアプリケーション(データ見える化やデータ分析)システム構築が必要となります。正にIT技術のすべてを総動員する必要があり、実装は、技術的にも非常に難解だと思っております。ただ、逆に言うと、あまりにもIT技術的に難解な為、ある意味、Blue Oceanだと思っております。要は、色々な事がまだまだ発展途上なので、ビジネス的には無限の可能性があります。

3.IoTシステムの例

例えば、自然エネルギーで発電したクリーン電力を、電力網(Grid)に送電するシステムの構築には、Demand Response Switchと言って、関係する環境データを各種センサーから取得した上で、それらを自律的に分析して、電力を自動でswitchingするソフトウェアベースのシステムが不可欠となるけど、こんな単純なものさえも世の中に存在しておりません。

この辺が出来るだけで、二酸化炭素の大幅削減が可能です。更に、Gird側に乗せられない余剰電力に対して、「ある化学技術と機械」を使うことで、環境に負荷を掛けないクリーン電力を、ほぼ無限に生産し続ける事ができます。(技術的にこの話が可能な事は、複数のプラントエンジニアや化学者からの承認を受けております。現時点では、コストダウンが我々チーム内では課題となっているが、ここもつい最近、クリアできそうな技術が見つかっております。米国の技術だけど。)

上の例は、世界を変える程のインパクトがあると思っているが、IoT技術は勿論、もっとお手軽に使う事も可能です。例えば、輸送管理システム(冷凍食品とか精密機械の輸送状況をモニター)とか牧場での家畜管理システム(健康状態や行動をモニター)です。これらのシステムは既に世の中で出回っておりますが、今あるのは非常に単純であり(温湿度とか振動をモニターしたり、家畜の位置を把握する程度)、各種IT技術と組み合わせる事で、まだまだ改善の余地があります。

4.結論

この様に、IoT技術は無限の可能性があるのですが、今、この世で実装されているのは、かなり、ITのネットワークレイヤー寄りの部分であり(温湿度情報をクラウドに送信して、それを、Webサイト上で確認するとかのレベル)、プリミティブです。これでは生産性の劇的向上には繋がりません。もっとアプリ側を作り込む必要があるのだが、キーになるのはデータ分析とかAIです。集めたデータをAIが自律的に分析して、ついでに制御する様な形がある意味でのゴールになるのだが、この世にここまで出来ているIoTシステムは、存在しておりません。

そんな訳で、「そんな自律的なシステム全体」を構築したいと思っており、その為の手段として今回の転職があります。特に、上で述べた電力管理システムは、冗談ではなく、世界を変えると真剣に思っております。

5.最後に想い

当たり前だけど、いい会社に転職できたとか給与がちょっと上がったとかで満足する年齢ではありません。「どれだけ、世界を変えられるか? 」とか「世界に、劇的なインパクトを与えられるか?」がすべてであります。

その意味で、アラフィフビジネスマンの最後の大博打だと思っている。

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