2020年11月25日水曜日

【教育論】論点を減らし、絞り込む。

この世には、凄い人がいるもんですね。

ITベンチャー創業者の石井大地氏の記事です。⇒東大医学部→プロ小説家→起業家、Graffer石井CEOが考え抜いたオフィス論の現在地

長いけど、引用しますね。

<以下引用>

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結果が出せるのであれば、仕事はどこでしてもいいと思っています。私の感覚としてはむしろ、ミーティングの約束がないのにわざわざ同じ時間に同じ場所で仕事をしなくてはならない理由がわからないですね。出社時間が決まっていると「何時にオフィスに行かなきゃ、そのためには何時の電車に乗って……」などといったことをどうしても考えてしまう。

このことに頭の容量を割かれてしまうのは無駄ではないか。やるべきことに集中するために、不要な論点をなくしたい。そんなわけで、当社は創業当初からリモートワークを一切の制限なく導入しています。

よく大企業などで「許可制のリモートワーク」というのをやっていたりしますが、これは理解に苦しみます。リモートワークをするために上長に連絡して許可を取ることには、精神的な負荷も手間もかかりますし、上長にしたって上がってきた許可について検討し、判断する工数がかかっています。本来効率を高めるための制度を実行するために効率が落ちるという、この根本的な矛盾をどう考えているのだろう。中途半端にリモートワークを導入するくらいなら、シンプルに「全員出社してください」と割り切る方が論点が少なくて楽だと思うんですよ(笑)

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兎に角、凄い経歴ですね。大学受験をちょっとやった人には、東大医学部と言うのが、別格的に難しいかと言うのは、良く分かると思いますが、医学部から文学部に転じ、そこからプロ小説家(文芸賞受賞)になり、最後は、IT起業家へ昇華すると言う文理の垣根を越えて大活躍ですね。

正に天才ですが、「論点を少なくする。」と言うのは、良い表現ですね。こういう頭の良い人は、言語化が旨いんだよなあ。言われてみれば、普段の仕事でも、あれもこれもやらなきゃと考えると、段々と訳が分からなくのが常ですが、「論点を減らす」ことで、集中ができますよね。

私自身の話をすれば、ここ5年程、ブロックチェーン、IoTソリューション、5Gモバイル、ソフトウェアSIM、エンドポイントソリューション、フォレンジックとIT分野を非常に幅広く扱いましたが、いつも難しいのは、最初の触りの部分です。

まず、自分自身が何が分からないのかが分かってないので、ネットを駆使して、調べまくる所から始まるのですが、ここがツライ。大体、一カ月位経つと、どの論点をどの程度で抑えれば良いのかが分かってきます。ここまで来ると、楽ですよね。後は、特定した分野を深く理解するだけでOKです。これが自分的には、「論点を少くして、ラクになった部分」です。

この「論点を減らす」と言うロジックですが、子供の教育にも当てはまると思っております。子供に、余計なストレスを与えずに、成果を最大限に高めると言う事に集中しております。

例えば、「学校で皆勤賞を取れ!」とかは愚の骨頂だと思う。別に、少しくらい遅刻しても良いと思っているし、家族旅行をする時なんかは、数日休んでも良いとさえ思っている。同様に、「漢字の練習を毎日、2ページやれ!」とかも愚かしい。パッみて直ぐに覚えれる漢字もある訳なんだから、そんな場合は、書き出す必要もない。(もっと言えば、今の時代手書きで漢字を書く事は無いんだから、読めれさえすれば、書けなくても良いとさえ思っている。)

そんな事より、集中して理解すべき論点に、全エネルギーを注ぐべきであり、形式とか様式と言った事に拘るのは、エネルギーの無駄遣いだと思う。

勿論、子供がやりたいと言う事は、全部やらしているつもりだし、やりたくない事も、親が必要だと考えれば、強制的にやらせているが、それでも、論点を減らして、絞り込む作業はやっているつもりです。

その意味では、「論点を減らす。」と言っている石井氏のロジックには、深く賛同します。

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