2010年10月2日土曜日

(緊急提言) 中途半端なエリート主義に、毒されている日本!

完全に貴公子の専門外である法曹界、しかも司法試験のことだが、今の日本のゆるさを象徴しているので、コメントします。
毎日新聞の記事です。   
→ http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100910ddm012040044000c.html

(以下、引用)
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新司法試験制度は、社会人経験者や法学部以外を卒業した「法学未修者」にも法曹への門を開くことが狙いの一つにある。法科大学院の教育も、未修者をいかに合格させられるかが問われる。だが、5回目を迎えても未修者合格率は1割台で、志願者には大きなリスクが伴うのが現状だ。
(中略)
司法制度改革の議論は、企業や医療、労働分野などに法曹の需要が広まることを予測して法曹人口拡大を打ち出した。だが、合格者数は伸び悩み、法廷外の分野に挑戦する法曹資格者も少ない。
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大体、新司法試験では、何百万円の学費を払い、2年とか3年間、法科大学院通い、卒業しないと受験資格が発生しない。
この制度では、「法曹界に興味のある社会人が、サラリーマンしながら、何年か頑張って勉強し、試験パスを目指する。」と言う道を閉ざすものである。

結果的に、「大学卒業後、さらに法科大学院に通いながら、お勉強する様な環境にいるお坊ちゃま君とか、お嬢様」以外を排除するものであり、制度改悪であると言える。
こうしたゆるい制度のせいで、結果的に受験者のレベルが下がり、記事に書いてあるように、合格率も下がるのだ。

私が20代後半の時に通っていた空手道場に、当時40歳位の街の弁護士のオジサンがいました。
若い頃は、血気盛んだったようで、地元高校の番長、高校中退を経て、その後、東南アジアやアフリカで、傭兵の様な事をやっていたらしい。
20代後半で、戦争の限界を悟り、地元のコンビニでバイトしながら、司法試験の勉強をし、
3年間位で旧司法試験をパスしたと言う人がいました。
こういう、努力家と言うか庶民の熱い思いを、新司法試験は排除するものだ。

また、東大理系出身の切れ者が、法曹界で人間に関わることを決意し、24歳で「文転」し、
たった半年間の勉強で、旧司法試験をパスしたと言う話も私の身近にはある。

こういう夢を新司法試験制度は破壊するものだ。
お坊ちゃま、お嬢様ではないと、司法試験の受験資格も得られないというのは、日本社会の活力を奪う。旧制度の様な、試験一発に戻すべきだ。

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