2019年1月7日月曜日

林修と言う人は、意外と凄いと素直に称賛したい。

表題通りです。

「いつやるか? 今でしょ!」で有名人となった予備校講師の林修氏の事です。
今まで、全く興味がなく、多数の「電波芸人」の一人と思い込んでいましたが、昨日、何気なく見ていた民放番組でのトークを聞いていて、意外と凄いと素直に感激しました。
(もっとも、全く同意できない点も、いくつかありましたが。。)

因みに、東大、早稲田、慶応卒と言ったいわゆる高学歴ニートとの会話と言う企画番組でした。
昨日のテレビで、林氏が言っていたことで、貴公子が感激した点を意訳すると下記です。
============
・ 世間一般的では、「やりたいこと」を強調しすぎる。やりたいことを職業にするのではなく、自分が出来ることを職業とすべきだ。
尚、自分が出来る事とは、自己評価で決めるのではなく、他者評価で決めるべきだ。

・ ちなみに、林氏自身には、特にやりたいこともない。予備校教師もテレビ出演も、本当はやりたくない。ただ、「予備校教師をしてくれ。」と周りに頼まれているのは事実なので、その意味では、周囲から予備校教師として、評価されていると思う。
よって、周囲の期待に沿う形で、淡々と予備校教師をしているだけで、熱い思いは特にない。

・ 林氏自身も、他人の話を聞かないので、他人も自分の話を聞くとは思っていない。よって、中年オヤジのたわごととして、聞いて欲しい。
============

この「やりたいことはない。ただ、淡々と頼まれたことを遂行している。」と言うのは、非常にドライな発言です。
年末年始に、普段は連絡を取らない複数の人と、メール交換したのですが、非常に多くの人が、精神的に参っている事に、衝撃を受けました。
確かに、40代以上のサラリーマンはキツイ。(ぶっちゃけ、貴公子もラクではない。)
ただ、精神を病んでいる人の比率が高すぎると思っております。

「なぜ、みんなこんなに精神的にやられてしまっているのか?」を年末年始、ずっと考えていたのですが、要は、世間からの圧力がキツ過ぎるのでしょうね。
つまり、「人間は、常に成長しないといけない。」、「常に問題意識を持って、自身の弱みを克服すべきだ。」、「死ぬまで、自己研鑽に努めるべきだ。」、「サラリーマンであっても、経営者としての視点を持って、常に全体を俯瞰しないといけない。」とか、そんな話ばっかりが、世間に蔓延しております。
結果として、多くの人が、疲れ切ってしまっております。

そんな中で、「依頼されたことを淡々とやるだけ。過大な野心も野望もない。」と言い切る林氏は確かに、究極の癒しであると思う。
面白かった。

思想的に非常に深く、さすが東大だと素直に思った。
人気のある理由が分かった気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿