2018年6月23日土曜日

企業に於いて、最需要なのは、やはりトップ人事だ!

さて、武田薬品によるアイルランドの創薬メーカー・シャイアーの巨額買収ですが、以前の記事(2018・5・21)でも記載した様に、やはり嫌な予感がします。

こんな記事が現代ビジネス誌に出ております。
→ 「あの社長に任せていたら武田薬品は危ない」創業家一族・決意の告白

(以下引用)
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「健全な会社なら、経営者が暴走したときには財務担当役員が諌めて、慎重な判断を求めるのが普通です。(中略)
武田には『タケダ・エグゼクティブチーム』という最高意思決定機関がありますが、このチームはウェバーの腹心の外国人で固められ、メンバーの中に、日本人はわずか3人しかいない。もはや社内でウェバーを止めることは不可能なのです。それならば、社外取締役や監査役に期待したいところですが、困ったことに彼らも何もしてくれなかった(中略)
これがもし、彼らの出身母体の会社の出来事だったとしたら、議論もせずにすんなり認めるとは思えません。しょせんは他人事ということでしょう。(中略)
ウェバーは、今回の買収で一時的に面目を保って武田を去り、新たな会社に行けばいいんでしょう。(中略)そうやって、彼らは経営の責任をとることなく、別な会社に行けば済む。本当に困るのは、莫大な借金を抱えた会社で働き続けるしかない社員と、その家族たちなのです。」
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数年前に転職してきた外国人経営者が暴走していると言うのは、正に、5/21の本ブログ記事の下記記載と被ります。
>「大きな合併を短期間で決定する事で、自分の経営者としての能力を誇示したい。」
>と言う野心だけを、直感的にですが、感じます。(杞憂なら良いけど。)

こういう風に、経営者が自己顕示欲に捕らわれる事例は、色々な会社で散見されます。
経営者に限らず、「無理な契約を取る営業部門」とか「無茶な開発計画をぶち上げる企画部門」とかも、本質的には、自己顕示欲が源です。
ただ、こうした自己顕示欲は、会社の発展の源となるので、基本的には「良い事」なのでしょうが、あまりにも極端に走っている場合は、効果的に抑止する事が必要です。
しかし、上記引用に記載してある様に、「社外取締役」とか、そんなんじゃ、ダメですね。彼らは、所詮、経営陣のお友達だし、そもそも「副業」なので、真剣にはやりません。

上記の現代ビジネスの記事には、CFOが突然辞任したくだりも記載されておりますが、CFOでさえ、CEOの暴走を止められない訳で、トップが自己保身とか自己顕示に走ると、周囲は、お手上げと言うのが実情です。(東芝の場合は、会社解体までいきましたからね。)

要は、東芝もそうだったが、トップを安易に選び過ぎです。
やはり、企業に於いては、トップの人選こそが、生命線なんですよね。
今更ですが。。。

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