2021年12月5日日曜日

【憂国】 時代は劇的に変わっている。21世紀中盤の社会情勢を予測する。【一部、教育論】

<序文>

立憲民主党の代表選出選挙で、心酔していた小川淳也さんが落選しましたね。それはさておき、今回の衆院銀選挙と代表選出選挙で、彼の政治思想を改めて勉強しました。小川氏の思想は、要は分配志向ですね。

「経済的弱者に寄り添いたい。」と言う彼の思想は痛いほど分かるのですが、下記のツイートにも書いた様に、分配する利益をどうやって稼ぎだすか? に関しての言及がないです。恐らく、そこまで考えていないのでしょう。

多くの人同様に、小川氏も21世紀中盤の社会情勢を見通せていないと思っております。そんな訳で、私見ですが、今後、数十年の社会情勢を予測してみたいと思う。


1. 

向こう数十年の社会情勢及びビジネス界動向を予測してみましょう。何年か前からのBasic Incomeの議論の時から、言われているが、AIやIoTが更に高度化して、多くの人間は働く必要がなくなると思っております。

今現在、人間がやっている多くの作業や仕事を、IT技術を駆使したマシンがやる様になるので、大部分の人間(100人の内の99人)は、本質的にやる事がなくなる。つまり、「仕事」がなくなる。

一方で、人間の本質として、「社会の役に立ちたい。」とか「仕事をしたい。」と言う欲求もあるので、「マシンの補助としての人間仕事」と言うのは、残ると思う。例えば、どんな仕事かと言うと、駅の自動改札機をイメージすると良いと思う。人間のスタッフは、マシンの補助者あるいは管理者として、ただ待機している様な光景が全世界的に広がると思う。

自動運転車が街中を走り回わり、AIが自動的に交通整理をする様になるが、その交通管理システム全体を人間が補助者としてモニターする様な仕事が逆に生まれると思う。ただ、この現象は、別に人間スタッフはいなくても良いと言うのが、大切なポイントとなります。

まあ、サービスの向上の一つとして、人間をマシン補助者として機能させるような事は、「不可欠ではないが、別に邪魔でもない」ので、当面は残ると思う。(バスやトラックの運転手は勿論、タクシー運転手も、基本的にすべて不要になるが、万が一の異常時と言うか、乗客の心理的な安心感の為に、「何もしない人間」が運転席に座っていると言う状況は多分残るでしょう。)

今や、イオンのレジも、自動精算機が並んでおり、レジ係が消えておりますが、この光景は10年前には想像さえできなかった事です。因みに、自動車メーカーのテスラは、営業マン制度を廃止して、ネット経由での注文に切り替えております。トップブランド等の一部の例外商品を除き、営業マンも基本的に不要になっていくと思います。⇒テスラの成功が示した「営業マンはもういらない」の残酷な現実

また、「絶対に人間ではないとダメだ。」と言われる仕事と言うと、介護職とか美容師であるが、最近は、この辺でも一部はマシンが入り込んでいる。例えば、私が行く美容院では、シャンプーマシンがあり、美容師はマシンをセットするだけで、後は洗髪と言う重労働作業をマシンが全部やってしまいます。

2.

こんな感じで、非常に多くの分野でマシンが入り込んでおり、それは今後、ますます加速していきます。そうなると、新たな価値(=システム)を生み出す事が出来る、ごく一部の知的エリート以外は、本質的に働く必要はなくなる。

繰り返しになるが、「人間はマシンの補助者として、いても邪魔じゃない。」位の感覚になり、ビジネス活動や社会を回していくと言う面に於いて、多くの人間は不可欠な存在ではなくなってくると予測します。

一方で、価値を生み出して、世界にインパクトを与えられる天才は、100万人に1人とかになるでしょう。で、100人に1人の秀才が、取り巻きとして、その100万人に一人を支える構図となると思う。(逆に言うと、100人の内の99人は、基本的に何もする事がないし、経済活動と言う面においては必要はなくなる。)

そこまで見越して、Basic Incomeの議論がされていると私は理解しております。国民はBasic Incomeをメイン収入としながら、自分の趣味や「やりがい」を追求する様な人生を送る事になるだろうし、そこまでのモチベーションが無い人は、Basic Income収入で、「平均的な生活」を送る事になると思う。まあ、これが科学技術の発展による必然の帰結だと思っている。

3.

さて、こうなると重要なのは、100人に一人の価値を生み出す側にいる人たちです。(このグループの中で更に選抜が始まり、100万人に一人のスーパーエリートが生まれて、世界の人々を養う様な形になると思っている。)この100人に一人は、学業優秀は当然の事として、大胆な発想を持ち、それを実行する強い意志や精神力を持ち、体力や気力も強靭である事が求められます。ただ、もっとも重要な事は、倫理観が高く、いい意味でのエリート思想(ノブレスオブリージュ)を、強固に堅持している事が必須となります。

4.

おそらく、21世紀中盤になると、100人の内の99人は、週間労働時間は10時間程度になる一方で、100人に一人のエリート層は、今のサラリーマンよりもハードに働く必要があるでしょう。私自身は、21世紀中盤には完全引退していると思うが、自分の子供には、「価値を生み出す側」で、世界の富創出に直接貢献させたいと思っている。だからこそ、幼少時から厳しく教育をしております。精神的にもタフに育てたいと思っております。また、妻ともいつも話し合うのだが、親自身も厳しく律していきないとダメだと思っている。

<最後に>

そんな訳で、冒頭の小川淳也の分配思想に戻るが、誰がどうやって富を創出するのか?をもっと小川さん自身が突き詰めていかないといけないと思う。(ここを詰め切っていない様に見える。)

我が国と世界の富創出に貢献するスーパーエリートを育てる為の教育を我が国でも早急に実施しないと、我が国は世界経済からますます取り残されます。米国はもとより、インドや中国も、22世紀を見据えて、スーパーエリート養成に乗り出している訳で、我が国も、国家100年の見地に立って、真剣に考えるべきだ。

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