1.
まず、この記事です。日本の「お家芸」製造業、じつはここへきて「圧倒的な世界1位」になっていた…!【上半期ベスト記事】
>世界は追いつけない。ソフトウエアーであれば、1人の技術者にデータを持ち出されてしまえば一貫の終わりだ。しかし、アナログの製造技術は、製造工程そのものという大きなアナログの枠の中に存在するので、技術者を1人2人引き抜いても簡単には追いつけない。
正気かよ!と言うのが、最初の感想です。と言うのも、30年前も同じことを、我が国は言っておりました。「鉄鋼、造船、自動車、高速鉄道、通信機器、電化製品」等に関して、「簡単にマネできるものではない。」と言っていた。
30年間と言えば、1991年であり、まだまだバブルの余韻が色濃く残っていた。当時、韓国は、「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を、日本の高度成長の2倍のスピードで達成していた。しかし、これを引用するエコノミストも、どこかバカにしたところがあった。また、中国の経済成長もその兆候を見せ始めていたが、小馬鹿にした感じであった。(現在、カンボジアやフィリピンが凄い勢いで経済成長しているのを、侮っている様な感覚だったと思う。)
それが、あれから10年後の2000年には、「え、ここまで、接近してくるの?」と言う感じになり、20年後の2010年位には、上に挙げた内のいくつかの分野で完全に抜かれ始めて、2020年には、多くの分野で、取り返しがつかない位に、凌駕されてしまった。
これが失われた30年であるのに、未だに、「素材(シリコンウェハー)や産業機械の分野では、そう簡単にはいかない。」と、30年前と同じことを言っており、非常にバカっぽい。
一見、こう心地よい言葉を吐いて、安心をしたいのだろうが、そんな甘いものではない。
2.
上の1の記事内で、我が国の「アンパイな技術」として挙げられているシリコンウエハーであるが、こちらの記事では真逆な事が書いてあります。
>韓国は国産化と輸入先の多角化を急ピッチで進め、昨年秋口あたりから国産品への代替が始まった。ディスプレイでは半導体ほど高純度のものを必要としないため、まずLGディスプレイが国産のフッ化水素に切り替えた。サムスン電子も19年9月、半導体製造工程の一部に国産品を投入し始めたと発表した。日本からの調達が難しくなったため、国内企業と協力して国産化に取り組んだ。従来、日本から輸入していた高純度の液体フッ化水素を用いてエッチング剤を精製していたソルブレインなどの企業が、中国や台湾から液体フッ化水素を輸入し、生産に乗り出した。確かに、純度は日本製よりは低いと思われるが、半導体の生産に支障が出ていないことを考えれば、かなり高純度のものになっていると言える。
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