2020年5月17日日曜日

日経日曜版の記事が素晴らしい!

日経に良い記事が出ております。
もっと本が読みたくなる サプライズのある書店

日経日曜版らしい良い記事ですね。
ビジネスに触れつつも、日曜版らしく、軽く読めて、リラックスできる内容です。
地域の小規模書店が復活していると言う内容で、色々な新タイプの本屋が紹介されておりますが、下記の記載は、特に面白かった。

<以下抜粋>
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吉祥寺に昨年「ブックマンション」という一風変わった書店がオープンした。店の本棚を見てみる。まず古典名作が並ぶ区画が目に入る。少し目を移すと、次の区画には広島カープの本しかない。さらに別の一画はキツネに関する本だけ――それぞれの区画がありあまる個性を放っているのは、この店のシステムが独特だからだ。ここではいろいろな人が80人あまり、マンションのように毎月「賃料」を払って棚の一区画を借りている。そこを小さな本屋に見立て、一人ひとりが店主としてお薦めの本を並べて売っているのだ。
(中略)
「戦前までは、書店は主要な文化サロンでしたよ」と日本文学が専門で日本大学教授の紅野謙介さんは言う。代表格は尾崎一雄や坂口安吾らの集った早稲田の大観堂などだ。「文学に理解のある店主がいるから、長居して文学話もできるし、貧しい作家は金銭的な援助も得られた。書店が彼らの出版まで手掛ける例も少なくなかった」。本作りから読者らとの交流まで一貫して担ってきた書店は分業と効率化を進め、戦後は売ることに特化するようになった。「でも最近の小さな書店は、また文化の発信源になりつつあると感じます」
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前半部分ですが、こういう本屋だったら、自分も投資して自分の好きな本を紹介してみたいと思いますね。読書家ならば、こういう願望はみんなあるんじゃないですかねえ。
例えば、「貴公子書店」を開店したとしたら、ビジネス本か、国際関係の本が中心になるでしょうね。
あるいは、英語学習系の本を専門に並べて、中高生からビジネスマンまでの英語相談を兼ねた書店なんて、やってみたいですよね。

また、後半部分は、重要な示唆です。
確かに、本来の書店は、知的サロン的な立ち位置だったのでしょうね。
売るだけの書店であるならば、確かにアマゾンに勝てる訳がないが、専門家と話しができる書店なら、確かに需要もあると思うし、利益率も高くなると思う。
これは書店に限らず、一般のビジネスにも言える事であるでしょうね。
付加価値を付ける事で、売り手も買い手もハッピーになるとの事で、非常に深い。
兎に角、良い記事です。

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