2020年1月12日日曜日

知り合いから、厦門旅行記が送付されてきました!

知り合いが、年末年始に厦門旅行に行ってきたとの事なので、旅行記がメールされてきました。
中国経済の凄みが感じられる、生生しい内容だと思いますので、ほぼ全文をそのまま転記しますね。

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さて、今年の年越しは中国の厦門(アモイ)で過ごしました。
15年ぶりの中国大陸への旅行です。

「うわー、これが経済バブルかぁ」と毎日感じる三泊四日でした。
私が高校を卒業する頃には日本ではバブルが弾けていたので、45歳の今、やっと体感出来た感じです。
街中に経済成長の途轍もないパワーを感じて、エネルギーをもらって帰国しました。
以下、今回の旅行で気付いた点の備忘録として、情報シェアさせて頂きます。

(中国人現地ツアー編)
1、現地発の客家の住居である世界遺産「土楼」に行くツアーに参加したが、参加者は私以外全員中国人。平日なのに満席。おみやげ屋に何回も立ち寄るので、ウンザリしたが、中国人の爆買いパワーが炸裂。一袋2,000円もするお茶が飛ぶように売れる。
2、観光名所に行くまでに、必ず商店街を通らないと行けない設備設計。
3、ツアー参加の中年のオジサン、オバサン、みんな最新式の華偉の携帯電話で、写真を撮りまくる。
4、観光名所の記念写真コーナーでポーズを取ると、建物の上に取り付けられているカメラでドローンの撮影のような写真を撮ってもらえる。ツアーが終わる頃にはプリントされて渡されるが、もちろん有料。私以外の参加者は全員撮ってお金を払っていた。
5、ウロチョロする幼児に対して、伸び縮みするチェーンを付けて行動範囲を制限している親がいた。
その子供を、放し飼いの犬が同情するような目で見ていたのが印象的。
6、ツアーの途中で寄った果物屋でも爆買いパワー炸裂。買いすぎてビニール袋が破けていた。
7、「土楼」の中に入っても、あちこちで商売が繰り広げられるので、落ち着いて見学ができない。
8、昼食も土楼スタイル。とても不味かったので、ほんの少しだけ口に入れたが、そのほんの少しで見事にお腹を下した。

(お金編)
1、空港の銀行で両替しようとしたら、「中国の銀行口座がないと両替出来ない」と言われる。
2、中国の銀行口座がないと言うと、空港内の旅行代理店に行けと言われて、行ったら、法外な手数料で両替が可能に。選択肢がないので、そこでしぶしぶ両替する。
みなさん、中国に行くときは日本で中国元を準備して行きましょう
3、年齢問わず、支払いはQRコード決済。なので、携帯の電源が切れると無一文になるので、街中の至るところに充電器が置いてある。
4、基本は中国の銀行口座がないと外人はQRコード決済が出来ない。中国の銀行口座を作るには、中国の電話番号が必要。要するに、外人が中国でQRコード使うにはハードルが高い。
また、中国の電話番号がないと、オンラインで現地ツアーの予約やチケットの手配が出来ない。
5、アリペイが外人向けのQRコード決済サービス「ツアーパス」を開始。インストールしてみたが、使えるお店と使えない店があるので、やはり外人は現金が安心。
6、しかしながら、現金を出しても、「お釣りがない」と言われる場合が多い。

(街並み編)
1、厦門市内の食べ物屋、お土産屋の多さに圧倒される。もう、街中がドンキホーテと化していて、過剰なディスプレイで目が疲れる。老若男女問わず、買い物に明け暮れている様子。別の意味でパワースポット。
2、街角にゴミ箱が異常に多い。東京の5倍近くはありそう。ゴミはゴミ箱に捨てましょう、と至るところで、液晶掲示板が啓発している。なので、15年前よりは街並みは綺麗になったと思う。
3、公衆トイレの数も15年前の10倍は増えている。しかし、何処に行ってもトイレットペーパーがない。胃腸が弱い方は、外出時にトイレットペーパーを持参しましょう。
4、トイレの個室のドアを閉めた瞬間、英語でトイレの使い方の説明が流れるトイレがあった、がトイレットペーパーの在り処は教えてくれなかった。しかも、窓が全開。
5、これでもか、これでもかと言うくらい、何処に行っても食べ物屋。しかも、同じ食べ物を売っているのに、向かいにあったり、隣にあったりする。
6、日曜の夜も、大晦日の夜も、元旦も、不動産屋は夜遅くまで開店していて、従業員は忙しそう。6000万円〜1億円台のマンションが多い。

(物価編)
1、泊まったホテルは便利な街中、五つ星でなんと、一泊8,500円くらい。部屋も広くて綺麗。しかし、英語が通じない。コンシェルジュは自動翻訳機のスピーカー機能を使って説明してくれた。
2、1食お腹いっぱい食べても、400円行くか行かないか。
3、地下鉄、1区間32円。路線バス何処まで行っても16円。空港から街中まで50円くらい。
4、観光名所の入場料は160円〜1000円くらいの間。
5、近郊の世界遺産の島、コロンス島までの往復フェリーは、厦門市民以外は560円。厦門市民は80円。しかも、市民は乗船時間5分で行ける波止場を使えるが、市民以外は20分以上もかかる別の波止場しか使えない。
6、コーヒー一杯、320円〜500円。普通の食事より高い。カフェ自体が少ない。
7、以上、激安なので、4日間で1万円両替しても使いきれない。

(インフラ編)
1、信号のない市内を走るバス専用道路(BTR)がある。時間が正確に読めるのでかなり便利。電車のバスバージョン。
2、「高徳地図」と言うアプリを使うと、恐ろしいほど正確に道順、路線バス、地下鉄、BTRの使い方を教えてくれるし、細かい歩行進路も指示してくれる。なので、道を尋ねる必要はない。日本の地図アプリは完敗。しかし、これに頼る切ると、自分で考える力がなくなる。携帯の電源が切れたら方向感覚がアウトである。
3、厦門市は細かく公共交通網が張り巡らされているので、「陸の孤島」が存在しない。タクシーがなくても、高徳地図を使えば、殆どの待ち時間なしに、何処でも行ける。
4、ガソリンバイクはゼロ、電動バイクのみ走っていた。音がしないので、何度も轢かれそうになった。
5、電動バイク、電気自動車の普及で空気は綺麗なはずなのであるが、東京よりもホコリっぽく感じるのは、建設ラッシュによるホコリが原因。
6、高速道路が、片側5車線、6車線、あちらこちらで5重、6重の立体交差。湾岸道路で廈門市を包囲している。
7、市内の中心を外れると、巨大なタワマン郡が立ち並ぶ。更なるタワマン立地のための埋立地も拡大中。
8、日曜、大晦日、元旦、関係なく工事現場は作業が続く。
9、電気自動車以外は、ヨーロッパ、アメリカ、韓国の車が多い。日本車はたまに見る。

(人々、文化編)
1、15年前より英語が通じない。内需が拡大して、欲しいものは中国で手に入るので、英語を話す必要がない。
2、なので、外人に話しかけられても、全て中国語で押し通すか、翻訳アプリを使う。
3、昔は、日本語で話し掛けてモノを売りつけてくる商売人が沢山いたが、今回ゼロ。日本語が話せる人とも会わず。
中国人の方がお金を使うことを知っているので、財布の紐が硬い外人には興味がない。中国人の商売人が中国人をターゲットにする構図。
4、厦門市民の日本のイメージ、「買い物天国」
5、本屋で見たベストセラーコーナーにて、稲盛和夫の「生き方」が5位にランクイン。村上春樹は売ってなかった。アメリカの「スタンフォード式なんとか」的な本が売れている。
6、本屋自体が、「おしゃれな空間」と化していて、高いコーヒー飲みながら優雅に過ごすことに価値があるように見えた。なので、書籍自体は家具見たいな役割。
7、地下鉄、フェリー、バス内に置いてある液晶モニタで、愛国心教育がとても熱心である。(写真参照)老若男女が「わが祖国〜、愛する中国」と国旗を振って歌っている映像を1日に何度も見るので、私もそらで歌えるようになってしまった。経済レベルはアメリカに近ずいているが、政治は北朝鮮に近づいている。
8、この愛国心教育が、香港のデモの原因であることがよーく分かった。確かに、こんなの毎日見たくない。
9、基本的に中国に陽気な人が多いのは、15年前から同じ。景気が良いと、人々は楽しそうに見える。
10、労働時間は長い。食堂は朝7時ごろから夜10時ごろまで営業。美容室は、夜10時過ぎても稼働していた。ホテルの近くの不動産屋は、23時でも明かりが消えてなかった。
11、「街をきれいに。ゴミはゴミ箱に捨てましょう」と啓蒙活動をしている割には、歩きタバコはお咎めなし。街中が喫煙所。オフィスでも普通に煙がモクモク上がる。
12、老若男女、やたらと痰を吐く。2回ほど私の靴が痰の犠牲になった。あの「クワー!!」って吐く前の準備音がしたら、条件反射で体が反応するようになった。やはり、空気の汚さが原因なのか

以上、大変勉強になった4日間でした。
まあ、中国の景気が落ちて来たとは言ってますが、まだまだパワーは顕在だと思いました。

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