2019年1月26日土曜日

諸行無常なんだけど、「輪廻転生」でもある。

とうとう、この日が来ましたね。
昨日を持って、パイオニア株の上場が廃止されました。
香港のファンドに買収される様ですね。

30年前は、超一流で就活生の憧れの企業であった、あのパイオニアです。
貴公子は、高校時代はAudio機器、大学の時はカーナビと随分と、パイオニア製品は使い込みました。

それ以前の1970年代は、高級レコードセットで日本国内を席巻していた様で、正に「80年代の憧れの超優良企業」でした。
2000年代に入って、プラズマTVで大失敗してからは、低空飛行をしていた様ですが、それでも、財務状況を見ると、そう悪いとは思えません。
→ https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/b35pq2/
自己資本比率も、今でも30%を軽く超えているし。

ただ、ここ10年位、業績は赤字続きで、過去の蓄えを切り崩しながら生存していた様で、このままでは未来がないと考えたのでしょうね。
まあ、潮時かと。。

日経の記事です。
パイオニア上場廃止へ 「とんがり」続けた代償
>スピーカー、レコードプレーヤー、カーナビゲーションシステム、プラズマテレビ――。
>「開拓者」の名の通り新技術を開発し続けた同社に最後に残ったのが地図データだった。(中略)
>かつてカーナビはパイオニア、JVCケンウッド、アルパイン、クラリオンの4社の独擅場だった。
>JVCケンウッドを除く3社が上場廃止になる。4社の時価総額はピークの7分の1に激減した。

何か寂しいですが、ビジネスの基本は、新しい事をバンバンと生み出し、利益化を図ることなので、それが出来なくなったら、当然、企業の命運は尽きる訳です。

パイオニアと言う箱はなくなったが、そこで技術力を磨いた有能な技術者は、自分でベンチャーを立ち上げたり、他企業で働いて、世間に貢献している訳で、諸行無常であると共に、「輪廻転生」と言って良いと思う。
当然、中韓の競業企業で活躍している元パイオニアマンも多いのであろうが、その意味で、世界ビジネス全体で見れば、ゼロサムゲームな訳です。
まあ大した話ではないのは理解しているのだが、それでも寂しいですね。

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