2018年11月28日水曜日

日産事件を注視したい。

日産のカルロス・ゴーン逮捕に関しては、色々な憶測記事があります。
日仏の国益を賭けた陰謀論みたいな話も沢山、転がっており、訳が分からなくなっております。

ただ、こういう場合は、一旦、情報を整理するのが良いと思っております。
超基本情報ですが、貴公子的には、下記の記事がとても分かりやすかった。
→ Carlos Ghosn: Five charts on the Nissan boss scandal

特に、下記の図が重要だと思っております。

Nissan profitability

御覧の様に、ルノーの資本が入ってから、日産の業績は急回復しております。
正に、V字回復であり、ここはルノーとかゴーン氏の手腕を認めざるを得ません。

ただ、日産視点では、1990年代の潰れそうな時に、資本を入れてもらったけど、回復した今となっては、ルノーもゴーン氏も「邪魔」となったという事なのでしょうね。
業績回復後、20年間、巨額な配当を日産はルノーに支払い続けていた訳で、「もう十分に恩返しした。」と言う事なのでしょうが、ルノーはそう考えていません。
それどころか、業績の悪いルノーにとっては、日産は命綱となっております。
もっと言えば、観光と農業、ファッション以外にこれと言った産業がないフランス政府にとっても、植民地化した日産は、重要なパーツとなっております。

さあ、どうするのでしょうか?
ダイヤモンドを全く産出しないベルギーが、世界のダイヤモンド大国となっている様に、欧州諸国は、植民地経営と他国からの資源簒奪に関しては、長年の「揺るがない実績」があります。

日本政府はどうせ何も考えていないのでしょうが、旧宗主国のフランス政府が、このまま黙って、カネヅルを手放すとは思えません。
見ものですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿