2018年8月9日木曜日

正に栄枯盛衰!

貴公子が、大卒新卒で就職活動をしていた90年代半ばに於いて、パイオニアと言えば、最先端技術を持つ、かなりイケている会社でした。
テレビ、Audioは、勿論、当時、普及し始めたカーナビなんかは、正に憧れの的でした。
そのメーカーであるパイオニアは、学生の人気も非常に高い企業でした。

そのパイオニアの記事が、本日の日経に出ております。
→ 名門パイオニア、スマホに泣く 車載特化が裏目

>スマホのカーナビアプリで十分だ――。全地球測位システム(GPS)機能が
>搭載されたスマホが普及すると若者を中心にこんな消費者が増え、自動車に後付
>けする「市販品」のカーナビは需要が急速に減った。
(中略)
>2010年には赤字が続いたプラズマテレビから撤退した。
>15年には祖業の家庭用AV機器事業を売却した。従業員数は連結ベースで半分程度
>に減り、8千億円あった連結売上高もこの10年で半減した。
>赤字体質が慢性化し09年3月期以来、無配が続く。2019年3月期も赤字計上
>は必至の状況だ。 

確かに、カーナビはスマホで十分ですね。
しかしながら、あのパイオニアがここまで苦しんでいるとは知らなかった。
ここ10年で、従業員数と売り上げが半分で、2009年以降、無配との事です。

正に、平家物語を地で行きますね。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。 たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」

ここまで急速に悪化すると言う事は、やはり、奢り高ぶっていたのでしょうね。

非常な哀愁を感じるし、時代の流れのダイナミックさも感じます。
大塚家具もそうだけど、組織は戦略を間違えると、本当に死にますね。

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