2018年8月11日土曜日

"철마는 달리고 싶다" (鉄馬は走りたい!)

ネットで、懐かしい映像を見つけました。
韓国鉄道(K-Rail)の京元線DMZ地帯にある南北分断北限駅の白馬高地駅の写真です。

K-rail, 白馬高地駅看板。「鉄馬は走りたい。」
このエリアは、朝鮮戦争時の激戦地で、何度も南北が入れ替わったが、最終的には韓国が占領し、今に至っております。
朝鮮戦争前、つまり日帝占領期は、白馬高地駅を過ぎて、北の元山と南のソウル(京城)までつながっていたので、京元線と呼ばれております。

今は、当駅にて行き止まりな訳で、看板には、"철마는 달리고 싶다" (鉄馬は走りたい。)と書かれております。
「鉄馬、つまり鉄道は、もっと北まで走りたい。要は統一したい。」と言う政治スローガンですが、丁度20年前に、初めて韓国に行ったときに、白馬高地駅のこの看板を見て、あまりの意味の重さに圧倒されて、立ち尽くしました。
(まあ、あの時と、看板のデザインが違うが。。。)

あの当時、貴公子は、若かく、体力もあったし、社会人経験も4年位、人生で一番、万能感に満ちていた時期でした。(笑)
正直、当時は、「世界で自分が一番、優秀だ。」位に思ってましたねえ。。。

「俺は、フェラーリなのに、どうして、周囲のスズキアルトとか、カローラに合わせて、ちんたら走らないといけないんだ? たらたら走っていると、エンジンがオーバーヒートしちまうぜ。」と真剣に思っておりました。(大笑)
世間知らず、この上なく、恥ずかしい話ですが。。。。

そんな時に、"철마는 달리고 싶다" の看板をみて、「俺も走りたい。」と真剣に思っておりました。
でも、あれから20年経って、よく分かりました。
「俺も、カローラだった。」と。
まあ、気づくのが遅いんでしょうね。

カローラなのに、フェラーリのフリをして、飛ばしていたので、随分と疲れましたね。
今は、その意味では肩の力は抜けております。
ただ、高校時代の同級生とかには、正真正銘のフェラーリが何人かいたけれども、今の年になると、「実は、カローラの方が、長く走れるので、走行距離では実は勝っている。」なんても、思っております。

そんなこんなですが、「鉄馬は、まだまだ走ります。」
つまり、はばかりながら、たかがカローラですが、これからもいい走りをしたい!

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