2018年4月25日水曜日

生き残りのキーワードは、『危機感』でしょうね。

日経Biz Gateの記事で、ソラコム社長の玉川氏の対談記事が載っております。
→ IoTで勝つには自ら市場を定義し、世界をめざせ

今やGlobal IoT技術の専門家となっている貴公子ですが(苦節2年。笑)、IoT技術者として読んでも、とても面白い記事です。
ただ、ビジネス面での考察も深いと思いますので、ここでは、そっちの部分を引用したいと思います。

(以下引用)
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玉川 日本企業はなんだかんだ言って生き延びて来られたことが、現状につながっていると思います。韓国のサムスンなどは危機的な状況に追い込まれたからこそ、思い切って事業構造を転換することができました。ハードからソフトへ、さらにサービスへとテクノロジーをベースにビジネスモデルがディスラプティブ(破壊的)に変化している中で、その変わり目を捉えて大きくカジを切った企業が日本には少ない。そこが問題です。

玉川 アマゾンは多くの失敗をしています。ホームランが目立ちますが、実はいっぱいバッターボックスに入って、思い切り三振している。だから強い。いま、あらゆるモノやサービスのコストが低下しています。ユーチューブは番組制作コストを劇的に下げましたし、3Dプリンターしかり、太陽光発電しかり。このマージナルコスト(限界費用)がゼロになっていくトレンドは避けられないという事実を、経営者がどれだけ腹落ちして理解しているか。腹落ちした瞬間、ヤバい、この会社つぶすわけにはいかないと、どれだけの経営者が思えるか。アマゾンやグーグル、さらに中国の騰訊控股(テンセント)やアリババ集団など、勝っている企業の経営者はみなガッツを持っています。
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さて、この玉川社長ですが、貴公子も、直接、話した事が一度だけあります。
非常に紳士的ながら明るい感じの方で、一言、話しただけですが、貴公子もすっかりファンになりました。

それはそれとしてですが、「日本企業は、『修羅場』を経ていないから、どうも甘い。」と言うくだりは、貴公子の感覚と同じです。
また、「日本企業の経営者の危機意識」を問題視しておりますが、オーナー企業でもない限り、おそらく、危機意識は皆無でしょうね。
日本企業のサムソンと比較した際のスピード感の違いを嘆いておりますが、サムソンは勿論、韓国の大企業は、基本的にオーナー企業なので、21世紀に入ってからは、韓国企業に対して、本邦企業は、色々な面で劣後しております。

ただ、危機意識は、企業だけではなく、個々のビジネスマンも持つべきですね。
ぶっちゃけ、「所属の日本企業が死亡しても、自分が生き残れれば、とりあえず良い。」と、多くの人が考えているでしょうが(貴公子もそうです。)、個人にとっての生き残りのキーワードも、『危機感』なのでしょうね。

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