2018年3月21日水曜日

終身雇用制度は、労働者の敵だ!

知り合いのビジネスマンと、目下の我が国の諸問題に関して、議論しておりました。
とても、興味深いコメントがありましたので、ほぼそのまま転記します。

(我が国の労働市場に対するコメント)
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雇用の流動性を高めるとほとんどの労働問題は解決されますよね。
いやなら他に行けばいい訳ですから。
一生そこしかないと思っているから、組織の指示で、体が壊れるまで残業したり、
法に触れるようなことさせられたりします。
もう少し自由に組織を離れることができれば、大蔵省や電通の人も亡くならな
くて済みました。
人が集まれない組織は自然と淘汰されるので、組織も無理なことを、しなくなります。
終身雇用は、労働者に有利な仕組みの様の見えますが、実は反対で働く場の自由を
奪い、その組織の環境や指示を我慢せざるを得なくなる労働者不利の仕組みですよね。
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特に、最後の一文、「終身雇用こそが、労働者の敵だ。」と言うくだりは、慧眼です。
今まで、「終身雇用こそが我が国経済の力の源泉だ。」みたいなロジックしか聞いたことが無かったですが、終身雇用制度は、「経営者にとって非常に都合の良いシステム」と言うのが、恐らく真実なのでしょうね。

もし、労働市場が極めて流動的なら、東芝の粉飾も官僚による公文書偽造も絶対に起きなかったでしょうね。
「割りに合わない不正行為に手を染める位なら、転職しよう。」と誰でも考えますから。

我が国の労働組合運動には、「雇用を守れ!」と言う絶対的なスローガンがありますが、おそらく、このスローガンこそが、諸悪の根源です。
経営者側からすれば、「OK。給料は下げるかもしれないが、雇用は守ってやる。その代わり、俺の言う事は無条件で聞け!」と言うロジックになりますから。

労働市場の自由化こそが重要だと思う。



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