2017年8月31日木曜日

久しぶりに東芝の件を書きます。

3日前のForbesの記事では、Western Digitalへの東芝メモリ売却交渉が纏まるとの楽観的が記事が出ておりました。
Western Digital And Toshiba May Be Coming To Terms
> Toshiba needs to sell its profitable NAND flash memory business in order to
>avoid financial ruin from the bankruptcy of its Nuclear Power investment.

しかしながら、今日の日経記事です。
→ 東芝、WDなど3陣営と交渉継続 取締役会確認

>東芝は31日、取締役会を開き、半導体メモリー子会社「東芝メモリ」の売却先
>について米ウエスタンデジタル(WD)陣営など3陣営との交渉を続けることを
>確認した。WDに独占交渉権を付与する検討をしてきたが、条件交渉が難航して
>いるためいったん見送る。主取引銀行などは8月中の売却先決定を迫っていたが、
>東芝は期限内に決められなかった。

まあ、予想通りの結果ですね。
WDは、東芝を買い叩くのが目的なので、まだまだ合意はしないでしょうね。
結局、SKとかホンハイも含めて、東芝は売却交渉を振り出しに戻す様ですが、こんな事をやっていると、年度末までの売却は間に合いませんね。

普通に考えて、WDは東芝メモリが欲しいだけで、東芝本体が倒産しようが全く関心がない。
そうであるならば、東芝事情にWDが合わせる必要もなく、WDは兵糧攻めの長期交渉に入るでしょうね。
考えられるシナリオとしては、こうなんじゃないですか??

WDは交渉を引き延ばす。→ 年度末までの東芝メモリ売却失敗。→ 東芝が2期連続債務超過となる。→ 東芝の上場廃止。→ 東芝株暴落。→ 東芝倒産。 → 東芝メモリも風評により過小評価となる。→ WDやSKやホンハイは、倒産した東芝ではなく、東芝メモリと直接交渉する。→ WDが安値で買いたたこうとする。
こんな感じじゃないでしょうか?
ただ、ホンハイが、最後の最後で、力技で全部ひっくり返して、東芝メモリーを手中に収める様な気もしますが。。。
いずれにせよ、東芝は、ホンハイの剛腕テリー社長と、WDの冷血社長の前で、いたぶられるか弱い子羊です。

本件はごちゃごちゃし過ぎですね。
今後も注視します。

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