2016年9月25日日曜日

理想主義は常に現実路線に屈服するのか?

オバマ大統領の国連総会でのスピーチです。

今回のスピーチでは、世界中で起きている、「持てる者」と「持たざる者」の格差拡大にも言及していました。
今年の夏のオバマ大統領の広島スピーチでも感じたのですが、彼にはリーダーとして必要不可欠な「他人を思いやる心」があると思う。

任期8年の間に大きな成果も挙げたが(リーマンショックからの脱出、キューバ問題、ミャンマー民主化等)、多くの問題を解決できなかったのも事実であり、大統領としての評価は微妙です。

ただ、貴公子的には、誰が大統領でも、イスラム国問題、クリミア問題、朝鮮半島問題、グローバリゼーションによる世界的な貧富拡大問題等は、防げなかったと思うので、そんな中で、理想主義を掲げながら、よく頑張ったと評価しております。

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近年、敗北したのは、オバマ大統領ではなく、むしろ理想主義なのではないか? と危惧しております。
最近は、世界的に安易で即物的な単純思考が賞賛され、深く物事を考えたり、他人を思いやる事が軽視され、世界が異様なまでに利己的になっていると思う。

理想を語る人間は、「青臭い」と無視され、「違法なカネ儲け」に邁進するホリエモンみたいな人間を、リアリストとして賞賛する風潮が確実にあると思っている。(社会的な権力やカネ儲けばかりが尊重される世相であると思う。)

そんな世相で、権力を握るのは、権力志向だけが強く、芸術的なまでに利己的な人間であり、こうした人間の周りに更に利己的な人間が集まり、社会がますます変な方向に行っていると思う。

米国大統領と言う、実質的な世界最高権力者でさえも、この世相を変えられなかったと言う事が、問題の根深さを象徴している様に思う。

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最近、意図している訳ではないが、貴公子は、やたら政治家とか国家官僚との接点があります。
深い付き合いをしている訳ではなく、単なる知り合い程度の関係ですが、兎に角、その多くが驚くほど、視野が狭いし、利己的に思えて、非常に考えさせられます。

ある国政レベルの政治家は、どう考えても、その「器」にありませんでしたねえ。。。
「何の為に、政治家になったのか?」、「政治家として、何をやりたいのか?」が、数時間のかなり濃密な1対1の会話の中でも全く見えないばかりか、国民大衆を見下した様な態度が言葉の端々に感じられました。
学歴とか職歴とか言う面からは、とても優秀な筈なのですが、話していて、不快感しか感じませんでしたねえ。。

なんて言うかなあ。。。
政治家にとって必要なのは、郷土や国家を愛し抜く気持ちだと思うが、彼を見ていると、そんな気持ちがある様には、微塵も感じられませんでした。
ただただ、上から目線で一般大衆を愚弄しているだけで、興味があるのは、己の社会的エリートとしてのエゴを満足させる事にしか見えませんでした。
ただ、あんな人物でも、選挙の時は、かつては何万票も集めていたのだから、まあ呆れますね。

因みに、貴公子の周りにいる、いわゆるエリート国家官僚を見ても、「国家に奉仕する」というよりも、「天下り先確保の為に自分に奉仕する」と言うタイプが大勢を占めている様に見えて、こちらも脱力感を感じます。

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まあ、貴公子を含めた一般大衆と言うのは、基本的に責任感が強く、概して謙虚であるし、自ら手を動かして汗を流す事を美徳としているし、周囲に気も配っております。
権力志向もあるにはあるが、基本的なコンセプトとして、「良心に忠実に従い、努力して頑張っていれば、誰かが認めてくれる。」と信じており、世の中の道理を歪めたり、良心に背いてまで、権力やカネに執着する事はありません。
自分が引き起こした責任は、他人に転嫁する訳でもなく、きちんと謝罪もします。
カネの重要性は認めつつ、カネ儲けの為に努力もするが、他人を蹴落としてまでと言う部分はない。

ずっと昔の話だが、貴公子が大学卒業時の就活で欧米系の超有名投資銀行GSで面接を進めていた時に感じた違和感と言うのは、「年収1億円と豪語しながらも、隣で年収300万円くらいで働いている同僚の数少ない顧客を冷酷に奪い取る様な、情け容赦ない態度」を、多くのGSスタッフに感じたことです。

「もういいじゃん。十分、稼いでいるんだから、その辺で満足しようよ。」と思うのが庶民感覚であると思うが、「自らが少しでも儲ける為には、『根こそぎやる!』と言う残忍性」を感じました。
粉飾決算をする会社も、その意味で、「根こそぎやる」人たちですね。

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そんな甘っちょろい事を言っているから、貴公子も浮かび上がらないのかもしれませんね。笑
兎に角、社会的なエリート階層に属する人間は、貴公子の知る限り、その多くは「根こそぎ」やる種類の人間だし、自己の物理的な利益の為に、モラルとか道義心も平気で捨てる事のできる人たちです。
あそこまで、徹底できるのは、ある意味、立派なのでしょうね。
貴公子は、絶対にできない。笑

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オバマ大統領は、モラルとか憐憫の情を持っていたと思うが、米国大統領でさえも、米国の中産階級を守れなかった訳で、一般大衆(=中産階級)が、世界中で絶滅しつつある事を真に危惧します。
まとまりが無くなったので、この辺で止めますが、貴公子は、政治家でも官僚でもビジネスマンでも英雄の出現を熱望している事を宣言しておきたい。

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