2014年10月2日木曜日

【週刊貴公子】 香港学生の”甘さ”を危惧する!

日本のマスコミは、相も変わらず、あまり報道しないが、香港が大騒ぎとなっております。
2017年の香港行政トップを選ぶ選挙のあり方で、「北京政府が複数の候補者を選んだ上で、香港人は投票すべし。」と言うやり方を、北京政府が「法に基づいて」、プッシュしているからです。

混乱は、香港の株価どころか、香港人の日常生活にも表れ始めている様ですね。

一方で、北京政府も一歩も譲る気はない様です。
China denounces protest as activists target Hong Kong leader
> A high-ranking Chinese official has denounced the mass protests in Hong Kong as "illegal
>acts" and reiterated China's view that what happens in the special administrative region is
>purely a domestic matter.

まあ、デモ自体が中国の法律に違反しているのは間違いないし、また、民主国家の様な自由選挙が、中国では認められていない事も明白です。
その意味で、デモ隊が行っている行為は、「中国の法に反する、違法行為」であることは、間違いなく、その意味では、北京政府による非難は、絶対的に正しい。

ただ、その一方で、「21世紀に於ける、普遍的な価値観として、デモ隊が主張する自由選挙も、絶対的に正しいもの。」と倫理的には、考えられております。
要は、「絶対的に正しいものは、存在する。ただ、それは複数存在している。」と言うこの世の難しさを現している現象だと思う。

「悪法も法なりか? それとも世界的な普遍的価値観を重視か?」 と言う難しい問題だと思う。
両者にとって、難しい局面だと思います。

ただ、突き放して言うならば、北京政府が、「中国の法」に基づいて、こう言う姿勢を取る事は、1997年の香港返還時期から分かり切っていた筈であり、「デモ隊は、何を今更、そんなBasicな事を言っているんだ?」と言う気もします。

また、貴公子は、学生運動には基本的に冷淡でもあります。
今回の騒動は、ちょっと前に、「ウオール街を占拠せよ!」と称して、アメリカの左翼系若者がNew YorkのWall Streetに、数日間座り込んでいた運動を、思い出させます。
あの時も、大騒ぎした割には、たった数日間で、「お腹がすいた米国の若者達」は、退散しましたね。

今回は、どの程度の本気度なのでしょうか???
1960年代の日本の学生運動が、単なる若者ファッションであったのと同様かも知れないし、そうでないかも知れない。

ただ、両者とも、「絶対的に正しい」上に、北京政府は本気であることを事を考えれば、香港の若者達による、「危ない火遊び」にも見えます。
命を賭ける様な本気度がないなら、火遊びを辞めた方が良いと心配しております。
本件、注視します!

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