2013年11月27日水曜日

【USCPA】総括補記3、 「USCPA vs MBA、その1」

リクエストがあったので、書きます。
ただ、貴公子は、USCPA試験合格者ではありますが、MBAホルダーではないので、MBAの内実は、良く分かっておりません。
20台後半の頃、MBA取得を少し考えて、TOEFLを受験したり、ちょっと調べた程度でしかない事を、
最初に断っておきます。

「USCPAとMBAのどちらを目指すべきか?」は、昔から、よく議論される事です。
USCPA予備校の宣伝文には、「2年間、仕事を中断して、留学に捧げるよりも、仕事をしながら取得可能なUSCPAの方が、コスパ(cost performance)が良い。」とよく書かれております。

まあ、その面だけ見れば、そうなのでしょうが、あまりにも一面的であり、比較になってないとは思います。そもそも、USCPAとMBAは、全く別な資格であるし、勉強内容も違うと認識しております。

MBAに関しては、貴公子がちょっと調べた上で、20台後半で、MBA取得を断念した理由は、
「MBAは、そもそも起業家養成プログラムだ。」と気が付いたからです。
頭が切れ、起業家精神に富んだ人物が、「どうやって、資金集めから始め、組織体構築を目指すか?」と言った様な、ある種の起業セオリーを学ぶプログラムであると認識しております。

逆に言えば、一般の会社勤めのビジネスパースンにとって、役に立つ様な知識ではないと思っております。
当時、MBAを2年間の時間と膨大なカネを掛けて、学ぶべき価値がある人物像とは以下のような人だと考えました。

条件1) 何かしらの技術系の技量において、既に、トップレベルに達しており、起業を考えて
いるような天才。Amazonの創業者とかは、これに当てはまると思う。

条件2) Familiyに膨大な資産があり、世界的な金持ちネットワークを構築し、その人脈を、
ビジネスに生かしたいと考えている資産家層の子女。

本来は、上記の条件を満たしている様な人が、起業家を目指すために、学ぶプログラムです。
もっとも、MBAホルダーの中には、「大企業や官庁でのエリートコースを歩んでいるサラリーマンで、所属組織から、将来を嘱望されて、ある意味、「御褒美」的に、MBA派遣された日本人」みたいに、ちょっと、MBA本来の趣旨から外れた方もおりますが。。。(笑)

私の周りにも、何人か、MBAを持っている日本人がおりますが、私も含めて、周囲の一般的な
反応は、「膨大な時間を掛けて、MBAを修めたのに、何でサラリーマンをやっているの?」と言う
ものです。

貴公子が、20台後半の頃、米国でのMBA取得が、日本で異様に流行り、多くの予備校が、MBA
コースを開催し、実際、多くの人(20台後半位の人)が、会社を辞めて、自費で留学しました。
そして、数年後に、米国から戻ってきた「そうした若造・MBAホルダー」を、日本企業は、大変、
有難がって、高給で迎え入れました。
ただ、そうしたブームは、2000年代になると、あっと言う間に消滅しましたねえ。
当時、「MBAは使えない。」と言う評価が、日本のビジネス界(会社組織)では、噴出した為です。

ただ、「MBAは使えない。」と言う、世間評価に関しては、訂正をしたい。
精確に言えば、「MBAホルダーは、既にある大組織の中では、使えない。」と言い直したいですね。
先に述べた様に、MBAは、「起業家養成プログラム」です。

既に、特別な技術能力や、起業できる十分な資産を持った金持ちが、対象となるプログラムです。
こうした条件を満たさないで、MBA留学しても、単に、「アメリカで、英語の勉強をしました。」と
言う域を出ません。
少なくとも、当時の貴公子の様な、「会社での日常業務でストレスを感じている、貧乏人で、特にスキルもない若者が、どこからか借金をして、『報われない現状』の一発逆転」を狙って、学びに行く様なブログラムではありません。
要は、MBAを取得したからと言って、エリートになる訳でない。
繰り返しになりますが、そもそも能力的に、あるいは資産的な意味の「エリート」の為の、起業プログラムです。そこは、強調したいと思います。

今の所属会社でも、別に、MBAホルダーだから採用するなんて事は、皆無ですしね。
むしろ、「MBAホルダーは、実績も無い上、身に付けた技術も無い癖に、変に上から目線で、何かずれてんだようなあ。」と言う意識感であり、敬遠されてさえおります。

では、MBAとUSCPAの難易度の違いは?
と言う話になると思いますが、そこは、長くなるので、次回アップします。

合わせて読みたい。
→ 【USCPA】総括補記4、 「USCPA vs MBA、その2」
   【USCPA】 Eさんの意識の高さに、大いに刺激を受けた!


にほんブログ村 資格ブログへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿