2015年11月9日月曜日

【USCPA】 Eさんの意識の高さに、大いに刺激を受けた!

久しぶりですが、USCPA絡みの記事です。
最近、合格者の方からメールを頂きました。

複数回のメールの遣り取りの中で、これからUSCPAを目指す方への良いモチベーションになるであろうと考えましたので、本ブログにて公開します。

Eさんは、貴公子の様なIT技術者とかの門外漢ではなく、財務のプロです。
また貴公子より年下だとは思いますが、既にキャリア的に貴公子よりも高いレベルにあると思いますし、ビジネスマンとして不可欠な熱い心もお持ちです。

その意味で、貴公子自身にとってもよい刺激になっております。
貴公子自身は5次面接を経て、やっと決めた転職先に移る直前ですが、このややもすると不安になる時期にEさんに出会えたことを、天運とさえも感じております。

では、早速、Eさんの最初のメールを公開します。
因みに、Eさんのざっとしたプロフィールは以下との事です。
 外資系事業会社のシニアマネージャー。
 米国にてMBAを取得。
 海外勤務経験あり。

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貴公子様

突然のメール失礼いたします。
貴公子様のブログを1年ほど前から拝読している、Eと申します。本メールは、メールという媒体の性質上、一方的ではありますが、ファンレターのようなものとして見ていただけたら、と考えております。

(中略)

貴公子様のブログの、歯に衣着せぬ物言いと闘争心とも取れる「熱さ」に惹かれ、1年ほど前から愛読しております。特に、USCPAの難易度の記事、グロービスの記事(ここだけでなく、レベルの低い研修業者たくさんありますよね。グロービスはましな方だと思います)、某私大の記事には大いに頷き、笑ってしまいました。

ちょうどその頃からUSCPAの受験を始め、「合格したら貴公子様にメールをする」をモチベーションにして学習し、最近、全科目合格することができました。感謝申し上げます。

異なる業界に身を置く立場ではりますが、ビジネスマンとして世に貢献したい(そしてできれば、「日本人やるじゃないか」という評価を築きたい)という志は同じだと思います。東京のどこかで貴公子様とすれ違っているかも、と考えながら日々頑張ろうと考えております。
貴公子様の新天地でのますますのご活躍、お祈りしております。

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「ビジネスマンとして世に貢献したい」と言う気持ちに、完全に同意です。

Eさんには、いくつか質問をさせて頂きました。
貴公子にとって、純粋に興味があったことですが、下記の回答はUSCPAを目指す方にも刺激になると感じるので、合わせて公開します。

回答に対して、貴公子自身も勿論、多くの感想がありますが、今回は、貴公子の個人的な思いは書かない事にします。
本ブログの読者が、それぞれ何かを感じて頂ければ、ブロガーとして嬉しく思います。
では、質問と回答を列記して、終わりにしたいと思います。

頑張れ、USCPA受験生!

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(貴公子質問1)
MBAを取得する為に米国に自費留学したと事ですが、MBAの何がそこまでEさんを魅了したのでしょうか?
例えば、「将来のCFOを目指し、武者修業として臨んだ。」とか、「起業を視野に入れていた。」とかの当時の思いを教えて頂きたく。

(Eさん回答1) 
・建前を言えば、長いキャリアの中で、日本国外(私の場合米国でした)でビジネスをジェネラルに学ぶことは、どこで働くにせよプラスになると考えていました。
・本音を言えば、憧れです。広いキャンパスで、勉強、社交、就職活動を仲間と睡眠不足になりながら必死でこなすって素敵だなあ、と。就職先はその時点では決めていませんでした。
・ただ、起業などは考えていなく、いわゆる外資でMBAを積極的に採用している企業を想定していました。その意味ではDream Bigではなく、TypicalかつPracticalでした。

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(貴公子質問2
MBAとUSCPAは、よく比較されるのですが、両方を修められたEさんとしてはどうですか?
目的が違うので、両者の性質の比較は兎も角、難易度と言う面ではどうでしょうか?
(以前、MBAを米国トップ校で取得した人が、「MBAに比べれば、USCPAは、遥かに簡単だった。」と言っていたのですが、その辺はどうなのでしょうか?)

 (Eさん回答2 
・よくされる指摘ですが、比較する性質のものではないと思います。
MBAAdmissionでは、ペーパーテスト(読解力と数学力を図るGMATと英語力をみるTOEFL)のスコアと本人のバックグラウンド(前職がいわゆる「よい会社」、国際経験、スポーツや会社外活動などでの卓越した実績)が決め手になります。CPAはペーパーテストのみで、英語力・ビジネスと財務会計の理解が求められます。前者はタイミングが20代中盤から30代前半に限定されますが、後者は限定されてません。
CPAが簡単という意見には同意しません。論点は基本的ですが、選択肢の絞り込みには高い英語力が必要と感じました。
・また、取得時間は異なると思います。MBA2年制の場合、準備2年と授業2年かかります。CPAは個人差がありますが早い場合1-2年での取得が可能だと思います。
・「遥かに簡単」のコメントはどのMBA取得者の主観が多々入ります。例えば、Stanfordは毎年3-4名しか日本人は入学していないため、遥かに難しいと言えると思います。

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(貴公子質問3
外資系企業財務部門でのUSCPAの立ち位置は、どんな感じでしょうか?
例えば、Manager以上は、持っていて当然なのでしょうか? あるいは、持っていると周囲からも一目置かれるのでしょうか?
(貴公子が、今、在籍している技術系・日系グローバル企業では、取得者も数名であり、あまり社内的に価値は認められておりません。よく簿記の資格と間違えられます。笑)

 (Eさん回答3 
・資格自体の認知度は高い(Finance部門では、取得も奨励されています)ですが、位置付けはキャリアの段階で異なります。
・ジュニアな場合はキャリアのAcceleratorになり得ます。シニアな場合は、一目置かれることはないです。ただ、Financeのトップ(会社によって異なるが、CFOとかFinance Director)のポジションの場合、仮にAccountingの実務経験がないor少ない場合、「この人はAccounting/Complianceの細かな点も、きちんとわかっている(目を配っている)」というシグナリングの価値はあると思います。(シグナリングだけでなく、当然中身の習熟も、実務と学習を通じて深めるべきですが)
・採用する側からすると、その方の業務内容とアラインしていた場合、Financeにコミットする気概がある、計画性がある、知的好奇心がある、というプラスの評価になります。

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(貴公子質問4
MBAとUSCPAを持った、財務会計のプロとして、今後のキャリア志向を教えて頂きたく。
例えば、貴公子は、「国際ITビジネスマン」を長い間目指してきましたが、今は、「IT知識をバックとした、国際ビジネスマン」を志向しております。
是非、Eさんのビジョンを教えてください。

 (Eさん回答4 
・一言で言えば、「いかなる環境でも、影響力を発揮するリーダー」でしょうか。
Financeチームの育成と強化(よいカルチャー作りも含めて)、ビジネスパートナーに対して価値のアジェンダ設定・提言・実行支援ができること
・その結果、日本以外の地域でも、「やってくれ」と言われたら、世界中どこでも、チームと事業に貢献することができること.

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