2011年7月6日水曜日

松本復興担当大臣辞任の意味が分からない!

松本龍復興担当相辞任を、残念に思う。
と言うのも、意味不明な辞任であるからです。

どういう事か説明します。
仮に、朝日新聞の記事通りの言動があったとしましょう。

http://www.asahi.com/politics/update/0703/TKY201107030246.html

(以下、発言を引用)
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(発言1)
会談では、仮設住宅の要望をしようとする達増知事の言葉を遮り、「本当は仮設はあなた方の仕事だ」と指摘。

(発言2)
「知恵を出したところは助けるが、知恵を出さないやつは助けない。そのくらいの気持ちを持って」と述べた。

(発言3)
「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか分からない」と冗談めかして話した。
午後に訪問した宮城県庁では、応接室に後から入ってきた村井嘉浩知事に「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。しっかりやれよ」と語った。 

(発言4)
被災した漁港を集約するという県独自の計画に対しては「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」などと厳しい口調で注文をつけた。
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まあ、言い方というのはあるのであろうが、発言の内容自体は正しい。
「国レベルでできる支援と、県レベルでの努力に、棲み分けがあるのは当然で、業務区分して、国と県が、担当分野で最善を尽くすべき。」というのは当然の作業なので、発言1)は正しい。

発言2)は、一般の被災者に向けて、言ったのなら、ひどい話だが、担当大臣と知事という、「大物政治家同士が腹を割って話している」環境では、この程度のジャブの応酬は当たり前。議論前の挨拶といった程度。

発言3)は、世間の一般常識。
被災地の知事だからと言って、大臣に非礼をしても良いと言う事にはならない。

発言4)は、正に議論のスタート台。
大物政治家同士の会話で、担当大臣が、知事に突きつける要求としては、当たり前。

という訳で、発言の内容自体は正しい。
言い方はキツかったのかも知れませんが、「厳しいモノ言いに、知事がショックを受けて、何も言い返せなかった。」と言う情けない話だったのでしょうか?
そもそも、知事と担当大臣では、県民の信任を直接受けた知事の方が、力関係は上だ。
大臣の言い方が気に食わないとか、話の内容がおかしいと感じるなら、知事が、松本大臣をその場で、怒鳴りつければいいだけだったのでは???

兎に角、直ぐに辞任するのではなく、松本大臣自身が、国会で、政治家としての信条と発言の真意を、我々国民に対して、説明すべきだった。
何だが、締りのない話ですねえ。。。。


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