2008年2月3日日曜日

時代を動かすのは、いつもエネルギーレベルの高い奴。

下記は、アマゾンに去年(2007年)9月に私自身がアップした、田中森一氏著「反転」の読後レビューです。

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佐藤優の「国家の罠」を読んで以来、検察組織に興味を持ったので、書店でなんとなく手に取ったのが、この本との出会いでした。
400ページ以上の本ですが、夜を徹して一気に読みました。
読み物としては、兎に角、面白いです。
佐藤氏の本が、知的好奇心に訴える面白さであるのに対し、「反転」は、魂に訴える面白さです。確かに、田中氏は世間一般で
言うところの「良識のある市民」ではないでしょう。しかしながら、本書は、全力で生き抜いた男の半生記として、善悪の概念を超越したレベルで読まれるべきと考えます。
異様なパワーを本全体から感じます。このパワーの幾ばくかが私の様な一般的なビジネスマンにも注入されれば、日本の官僚組織、会社組織は大いに活性化するでしょう。ところで、ここまで洗いざらい書いた田中氏の覚悟の程は、賞賛に値しますが、明らかに書き過ぎであり、
田中氏が「遺書としての意図を持って、この本を書いたのではない事」を願いたいと思います。次作にも大いに期待します。
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他の人が書いた読後レビューを見ると、どうも、善悪の概念を盾に、著者に手厳しい意見が多いように思います。
「時代を動かすのは、いつもエネルギーレベルの高い奴。そして、エネルギーレベルの高い奴は、一般的な意味での良識人ではありえない。」と言うのが私のこだわりです。
小泉純一郎、プーチン元大統領、尊敬するビルクリントン元大統領、そしてビルゲイツ、こうした偉人は皆、一般的な意味での良識人ではない。
一般の会社レベルでも、良いも悪いもそれ以前に、エネルギーレベルの高い奴が組織を動かしております。
田中氏もワルなりに、検察組織をそして社会を動かした、その事が重要です。
みんながみんな朝日新聞的な優等生では、社会は動かないし、第一、退屈でしょう。
私は退屈な人間にだけはなりたくないといつも考えております。
もっとも、敵も多いですがね。(笑)

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