2008年2月3日日曜日

本当のマニラビジネスマン生活。。。


今日は、ちょっと気分がいいので、もう一本アップします。
午前中に行ったキックボクシングジムで、セミプロ相手に、久しぶりにスパーリングをやりました。
最近は、若くもないので(30台後半)、ジムに行っても、もっぱらサンドバックを蹴っ飛ばしている事が多いのですが、今日は思うところがあって、スパーをやり、コーチに「すっごくいいよ。」と
褒められました。と言う訳で、とても気分がいいのです。(大笑!)
本日、第2弾のテーマは、「本当のマニラビジネスマン生活」です。
日本人がマニラに住むと言う時は、日本企業からの駐在員として、あるいは、ダイビング等を
趣味にする人が、観光型長期滞在すると言う事が多いですね。
あるいは、現地の女性と結婚し、必要に迫られ、移住したいう方もいます。
その一方で、私が30歳の時にフィリピンマニラに行ったのは、もっと精神的なものでした。
当時、勤務していた東証一部上場IT機器メーカーや日本社会に心底幻滅したのが、きっかけです。
まあ、対外的な(表向きな)理由としては、「精神的かつ肉体的な限界を試したい。」と言うポジティブで単純なものでした。
結局、30歳からの4年弱を3社で過ごしました
(100%フィリピン企業、日比合弁企業、日系でも比系でも無い外資系企業)。
と言う訳で、単身、マニラに行き、現地企業に履歴書を持って売り込む事から始めました。
当時でも、TOEICは900点を超えていたので、まあ意思疎通は何とか出来ました。

比国での一社目(100%比国企業、1年3ヶ月勤務)では、月給は3万円でした。
勿論、家賃やVISA代や健康保険の補助は一切なしです。
20年位の歴史がある従業員200人程度の会社でしたが、日本人どころか外国人の採用は、
初めてと言う典型的なフィリピンIT企業でした。
(場所は、Makatiと言うビジネス街にありました。)
結局、ここには、1年3カ月勤務しました。
仕事は、IT機器とNetwork構築技術を売り込むと言ういわゆるSI(システムインテグレーター)の
セールスエンジニアです。
当時の私の技術力は、今と比べると数段低く、「よくあれでセールスエンジニアをやっていたなあ。」と感心するレベルでしたが、それでも顧客獲得の為に、月曜日から土曜日まで、朝から夜遅くまで、マニラやその近郊を、ジム二ーやトライシクルと言う現地の乗り物(駐在員は危険と言う理由で、乗車は禁止されています。)で、駆けずり回りました。

その後、縁があり日比合弁IT企業にセールスマネージャーとして、転職しました。
この会社もマニラにありました。給料は、月給8万円と一社目と比べて、3倍弱増と言う
セレブ(!?)な転職でした。ここには、10ヵ月勤務しました。
IT自体が本当に面白いと思い始めた時期なので、無我夢中になって懸命に仕事をしました。
ただ、日本の本社から派遣されているボスに当たる駐在員が、「たかが現地採用の癖に。」みたいな事を常に言うのが許せなかったのが原因で、
殆ど喧嘩退社でした。

その後、マニラ郊外で、もう一社(それも現地採用)に勤務しました。
ここは、 日系でも比系でも無い外資系企業 で、今度はIT部門のマネージャーと言う肩書きを頂き、
とてつもなく大きなComputer Networkの管理を担当しました。

給料は、前職の月給8万円に比べれば、更に数倍良く、仕事も楽しかったので、
「ずっと勤務したい」と思ったのですが、ある時、あれだけ絶望した日本企業と
日本社会に深い愛着を感じる事が発生し、1年半の勤務後、日本に帰国しました。
日本に帰国し、今は大手日本企業に在籍して、国際ITエンジニアとして、
海外を飛び回る生活をしております。

まあ、経歴はこんな感じです。
最近、よく現地採用志望の若者から相談を受けるのですが、私の結論は、以下の通りです。
「人それぞれ事情もあるでしょうが、止むを得ない事情を除き、途上国に行き現地採用スタッフになるのはお勧めできない。」と言うものです。
基本的に、「現地採用スタッフは、現地の人と同じ待遇がデフォルト」です。
従いまして、一社目のフィリピン企業の月給3万円は、他の日系企業に勤務する周りの日本人現地採用者と比べても、確かに低かったですが、2社目の日比合弁企業の現地採用時代(5年位前の話ですが)の月給8万円と言うのは、「まあまあの線」でした。比国で現地採用を4年弱しての結論は、「現地採用組の基本給料は、比国人スタッフと同じで(当然ですが。)、職種の専門性により多少の色が付く。」という事です。真に止むを得ない事情がない限り、途上国での現地採用は避けるべきです。本当に、甘くないですよ。変なロマンを持たない事です。
まあ、比国勤務に興味のある方はレス下さい。(出来るだけ、返事します16:32。)
比国の本当の姿は、それなりに分かっているつもりですので。

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