2020年7月18日土曜日

【ウイズコロナ】 「職場コミュニケーション不要論」が出てきましたね!

面白い日経の記事がありました。
→ オフィス完全解約「ブレスト?必要ないですね」 さよならオフィス(中)

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■コミュニケーションにも悪い面がある
「自然発生的な雑談は対面でないと難しいとは思いますね。雑談する時って、『よし雑談するぞ』という前のめりな状態ではなく、フラットな心持ちなんですよね。その状態がオンラインではつくりにくい」
「ただ、そうしたコミュニケーションにも良い面と悪い面があると思っています」
「人と人のコミュニケーションを線=パスで結んだコミュニケーションパスという考え方があります。3人の場合、パスは3本しかありませんが、4人では6本に、10人では45本に、と指数関数的に増えていく」
「これが、人間関係を複雑にしている理由の1つであるという意見もあります。人間関係が複雑になって、それで悩む人が増えてくると、人事は火消しばかりに追われ、上長も人間関係の修復に時間が取られるようになる」
「なので、物理的にオフィスを構えてコミュニケーションが増えると悪いことも起きる。僕はそれは『要らないコミュニケーション』だと切り分けています
「リモートワークは、コミュニケーションを『選択』できるという長所があります。自分で『必要』『不要』を決められる。これによって、密になりすぎたことで生じるストレスを軽減することができる」
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これって、下手に私が説明するよりも、上の原文そのままの方が、良いでしょうから、「解説」は控えますね。笑

感想ですが、「コミュニケーションって、良いことばかりではなく、負の側面もある。」と言うのは、斬新な考え方です。今まで、長い間、「職場コミュニケーションこそが重要だ。」との考えに多くの人が囚われておりましたからね。

私自身も、前職では「水曜日飲み会」と言う部門横断的な呑み会を2年以上に渡り、休まず開催し続けておりました。
「仕事の話は、飲みにケーションの中で決まる!」とか社内でいつも公言しており、社内コミュニケーションの重要性を誰よりも理解して、推進していたつもりでした。。。
上の記事では、「そもそも社内コミュニケーションって本当にいるの?」と言うロジックであり、正に破壊的発想だと思う。
そう考えると、私自身も随分と無駄な事に時間とカネを使っておりましたねえ。


そう言えば、関東を代表する鬼怒川温泉ですが、廃墟化が深刻な様ですね。
「鬼怒川温泉 廃墟」で検索すれば、いくらでも記事が出てきますが、要はバブル期末期の1990年代初頭に、小中学校の体育館サイズの大宴会場や大浴場を作りまくり、企業向け団体客を誘致しまっくた様です。

「企業団体客は、売上効率が良い!」との認識で、個人客は完全に無視したので、結果として大部屋中心の配置としたとの事。
結果、バブルが崩壊し、御臨終です。(因みに、個人客にフォーカスしていた温泉旅館は、鬼怒川エリアでも生き残っているので、まあ全部が全部ダメな訳でもありません。)

兎に角、バブル期は、「社員コミュニケーションこそが重要だ!」との認識が日本中にあり、私が新卒で勤務していた銀行(拓銀)も、年に1回とか2回、宿泊の伴う社員旅行をしておりましたねえ。
結局、あのわざとらしい、「過剰な家族感演出」が時代に合わなくなったと言う事でしょう。

誤解を恐れずに言えば、会社の同僚と言うのは、良くも悪くも、「同僚」であり、それ以上でもそれ以下でもなく、ましてや家族ではない。
仕事の話だけを淡々としていればよい訳で、エキサイトして議論する対象でもないし、ましてや個人的な話をする相手でもない。
突き詰めれば、人間関係と言う視点で見れば、朝の挨拶と天気の話を話す程度の関係と言う事になります。(勿論、そうした中でも個人的な関係に進む人も出てくるのでしょうが、それはあくまでも例外です。)

そして、令和の時代になり、「コミュニケーション不要論」まで出てきた訳です。
正しい方向だと思う。
ただ、時代の変遷を思うと、感慨に浸りますね。

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