2020年1月21日火曜日

職場コミュニーケーションの意味を履き違えている!

ある人から、相談を受けたので、ちょっと書きます。

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しばらく前の話ですが、同世代の知り合いビジネスマンを見ていて感じたのが、同世代(アラフィフ)に限らず、世の中の多くのビジネスパースンは、「職場でのコミュニケーション」の意味を取り違えていると思う。

「オフィスでのコミュニケーションは必要だ。」とは良く言われるし、全くその通りなのであるが、そもそもの「コミュニケーションの意味」を全く理解していない。
その「知り合い」もそうなのだが、人間的に接する事、人生観を遣り取りする事を「職場のコミュニケーション」と考えておりますが、これが諸悪の根源です。
確かに、我々の世代(昭和世代)は、職場は家庭的であるべきだと言う風に徹底的に刷り込まれておりますので、気持ちは分かる。

だけれども、勿論、時代は動いている訳で、そんな感覚では今の時代、ビジネスパースンとしてやっていけません。
その「知り合い」は、傍目から見ると、かなり空回りしていた様に感じました。
必要以上に周囲に気を使い、会社の業績とか将来に気を使い、役員人事を気にし、必死に周囲と「哲学的なコミュニケーション」を取ろうとしておりました。
結果として、非常に疲れ切ってしまって、休職⇒退社へとなってしまいましたが。

私から言わせれば、結局、「職場でのコミュニケーション」と言うのは、「事務連絡」な訳で、それ以上でも、それ以下でもない。
従って、同僚と雑談をする必要も基本ないし(勿論、気が合う同僚とは個人的な関係を作れば良いが、それは例外的な話だと思う。)、ましてや自分の人生観を理解してもらおうと思う必要もない。

せいぜい、挨拶がてらに天気の話でもすれば、十分です。
仕事関係のつながりなんて、その程度のモンなので、呑み会に参加する必要もないし、人生相談を受けたり、したりするのは「勘違いの骨頂」です。

私自身は、この辺の事に、5~6年前に気が付いたのですが、以降、会社生活がとてもラクになりました。
ぶっちゃけ、会社では淡々と事務連絡だけを、しっかりとしていれば良い訳です。

ただ、この「事務連絡」と言うのは意外に難しいです。
いわゆる、「仕事の出来る人」は、ぶっきらぼうにYes、Noで答える傾向があるし、相手が聞いてきたことに対して、「それは私の仕事でない。」と冷たく言い放つ冷酷さがあります。(本当に仕事の出来る人はそうしないが、こうした行動で、仕事の出来る人間のフリはできる訳で、意識的にやっている人も多い。あるいは、本当に仕事に対するキャパがなくて、「自分の守備範囲以外は一切知りませんし、興味もないです。」と言い切る人も多いです。)

まあ、私の場合は、電話や会話だとどうしても人間的に接してしまうクセ(そんなに困っているなら、守備範囲外だけど、俺が人肌脱ぐよみたいな感じ)が出てしまうので、基本、メールでの遣り取りに比重を移しております。
メールだと、いくらでも事務的に書けるので。

さて、余計な事を、ついでに言っちゃいますが、「仕事でのコミュニケーション能力が非常に高い人が、40代になって婚活で死ぬほど苦労している。」なんて事が、私の周りでも散見されます。
この理由は、非常に簡単で、コミュニーケーションの質が全く違うからです。
婚活で必要なのは、非常に深い人間的なコミュニケーションであり、仕事で必要される「事務連絡能力」とは全く違います。
(昔からの知り合いで、とんでもなく仕事が出来て、とんでもなく年収も高く、出世もしているが、婚活で全くダメと言う別の知り合いがいますが、彼は会話が「事務連絡口調」な訳で、あれじゃあ、ダメだなあ。)

会社では、本当の自分を見せる必要は一切ないですよ。

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