2018年2月8日木曜日

結局、人材が枯渇している!

共に、日経の記事です。
まず、こちらの記事ですが、シリコンバレーっぽいですね。
→ グーグルVS.ウーバー 法廷対決の裏に人材獲得競争

>シリコンバレーでは優秀な人材はライバル企業間を渡り歩く傾向が強い。「報酬を
>上げる最短手法」(グーグルのある技術者)であるほか、「ひとつの会社にずっと
>いると無能と思われる風潮もある」(ベンチャーキャピタル幹部)からだ。

「転職しないとバカ扱いされる。」と言うのは、IT業界では、世界的な風潮で、我が国も例外ではありません。
技術力のあるIT技術者は、腕の良い医者と同じで、業界を渡り歩きます。
ただ、「腕の良いIT技術者」は、意外に少ないと言うと言うのが、貴公子のIT業界での実感です。
人材は大切にしないと行けませんね。

こちらは、テスラの記事です。
→ テスラ EV量産に苦戦 電池が壁、工場革新道半ば 

>モデル3の生産ラインは車両組み立て自動化などでは改善が進むが、中核部品で
>ある蓄電池の組み立て速度が上がってこない。(中略)大きな要因のひとつは、生産
>ラインの立ち上げを委託していた企業がテスラの厳しい要求に結果を出せず、逃げ
>出したためだ。そのため、テスラは通常は1年半かかる作業を、自社でやらなけれ
>ばならなくなってしまった。

Elon Muskは、とても優秀なんだけど、能力主義を強制しすぎて、あれでは他人はついてこないんだよなあ。。。
「自分の部下に、担当分野に関して、Muskが質問した際に、即答できなければ、その場でクビ」と言うのが、Muskのやり方であるが、まあ、極端ですね。
そんな姿勢だから、折角、Muskを慕って、集まってくるプロも、離れていくわけで、結果として、生産ラインが止まる訳です。

いくら、自分が優秀だからと言って、それで人が付いてくるほど、世の中甘くないです。
貴公子も、若いころは、頭の切れる先輩や上司に憧れたが、今や、優秀だからと言って、惹かれる事は皆無です。

一緒に仕事をしたいとか、この人の為に一肌脱ごうと思うのは、心がある暖かい人です。
そうであるのに、巷に溢れるハウツー本は、組織で出世するための処世術とか、業務プロセスばかりを説いているが、あれらは貴公子から見れば、すべて誤りです。

人間的な温かみとか優しさこそが、もっとも大切なリーダーの要素だと最近は確信している。(もっとも、それだけではダメで、怜悧な思考も必要ではあるが。。。)

兎に角、Muskも今回の大失敗で、やっと、そこに気が付いたのであるならば、決して高い授業料ではなかったと思う。




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