2016年12月21日水曜日

なぜ日本企業は、労働生産性が低いのか???

今週は金曜日が祝日な上に、年末なので、兎に角、忙しいですね。
凄い集中して、仕事をして(今週は書類手続きが多い。)、正に息付く暇もありませんねえ。。。

ところで、最近は、大手外資系の企業のマネージャーとの仕事が多いのですが、まあ彼らは、仕事の進め方がドライですね。
自分のタスクとか、自分の業務成績みたいのに非常に神経質で、日本のサラリーマンみたいに、会社全体の事は、お世辞にも考えていないですね。

最近あった事例ですが、下記みたいな事がありました。

貴公子 「このソリューションなら、貴社のグローバル事業に大きく貢献できると思いますが、どうですか?」

某大手外資系メーカー営業マネージャーA氏 「良いですね。そう思う。」

貴公子 「では、Aさんが音頭をとって、社内で働き掛けて下さい。」

A氏 「ただ、いくら良い提案でも、私は日本国内の営業マネージャーだから、私のタスクではないんです。」

貴公子 「Aさんにプラスにならないですかあ。日本発のソリューションと言う事で、Aさんの評価が社内で上がるのではないですか?」

A氏 「ぶっちゃけて言って、私の給与は5割が定額給で残り5割が歩合給。そして、私の業務評価は、日本国内売上高だけで決まるから、いくら素晴らしいソリューションでも私個人の利益にはならないんです。」

A氏 「率直に言って、自分の業績にならないのなら、関わりたくないです。下手に本社に提案しても、『部外者が余計な事に口を出すな!』となりますから。」

貴公子 「では、Aさんには頼めないと言う事ですか?」

A氏 「そうなんです。ただ、良い提案だとは思うから、ウチの会社のグローバルHPに問い合わせ窓口のメールアドレスが書いてあるから、そこからコンタクトしてみたらどうですか? そのコンタクトの際に、私の名前を出すくらいなら良いですが。。。。」

そんな感じの会話でした。
「俺の成績には関係ないから、俺は興味ない。」みたいな事を、外資系勤務の人は、良く言います。
ある意味、凄くドライです。

日本のサラリーマンは、自分の成績にならなくても、会社の為になると思うと、結構、必死に動いたりしますが、そういう「利他の精神」は、少なくとも貴公子の周りの外資系勤務者には皆無です。笑

別のB氏からは、「事業提携に関して、日本支社には全く権限がありません。その手の提案は、すべて米国本社で決めるから、そっちとコンタクトして下さい。」とはっきり言われて、そのドライさに唖然とすると共に、考えさせられました。

と言うのも、日本のサラリーマンの時間当たりの生産性は世界主要国の中でも最低レベル(ギリシャよりも低い)な訳で、こうした「自己中心的な思想の企業文化」を持つ欧米諸国よりも遥かに低いからです。
→ 日本生産性本部から出ているレポート

日本企業の文化とも言える、「会社全体を考える」と言う行動はもしかしたら、会社全体にとっては効率が悪いのではないか?」と言う、問い掛けは成立しうると考えております。

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そんな事をここ数日考えていたのですが、下記のいい記事を発見しました。
この食品メーカー社長は、「自分の企業の事よりも、国家の事を考えた。」と言う意味で、外資系スタッフとは真逆の思想ですね。

韓国初の即席ラーメン、明星食品が無償で技術提供…「残飯がゆ」の飢え解決の熱意からはじまった

(以下引用)
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日本の明星食品から無償で技術提供を受け、三養ラーメンを開発したのは三養食品創業者の故全仲潤(チョン・ジュンユン)名誉会長(1919~2014年)だ。
(中略) 「今でこそ軽い食事としてインスタントラーメンは食べられているが、1963年に三養ラーメンが初めて登場したとき、国内はまだ空腹に苦しむ人が多かった。全会長は60年代初め、(ソウルの)南大門市場を通りががった際、人々が、一杯5ウォンの残飯がゆを食べるために長い列をつくっていたのを目にし、庶民の空腹を解決しなければならないと決心した」
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元気の出る、いい記事です。
やはり、貴公子にはこっちの思想(「利他の思想」)の方が、合っていますね。

外資勤務は貴公子には無理だとは言いませんが(実際に30代前半に4年間、フィリピンSI企業にマニラで勤務していた。)、外資の日本支社は無理ですね。
外資日本支社には決定権はなく、尚且つ、タスクが厳格に決められている様なので。

さて、明日が終われば3連休です。
明日も忙しいだろうなあ。。。

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