2016年11月10日木曜日

トランプ大統領には、既得権益層の破壊を期待したい。

大方の予想に反して、トランプ大統領誕生となりました。
色々な分析記事がでておりますが、印象に残った2つの記事を紹介します。

朝日新聞の記事です。
→ 白人層の怒り・疎外感…「異端」トランプ氏を押し上げる

(以下引用)
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ミシガン州デトロイト郊外のトラック運転手ロナルド・ミラーさん(50)も自宅で、トランプ氏の勝利に歓喜した。(中略)
 「エリートたちは権力維持が目的で、庶民のことなんて気にしない。この選挙は『クリントン王朝』の誕生を阻止し、エリートから権力を奪い返す革命なんだ。トランプ氏にはワシントンを破壊して欲しい」(中略)
「ワシントンのエリート政治家たちこそが人々を分断している張本人ではないか。それを一つにできるのは彼しかいないんだ」。約30年前にトランプ氏に大統領選出馬を勧める運動を立ち上げた筋金入りの支持者、マイク・ダンバーさん(69)はそう語る。
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クリントン王朝ですかあ。。。
上手い表現ですね。
貴公子も、既得権益にドップリと浸かっている人間は大嫌いです。
よって、自民党の2世とか3世議員とかは、本当に嫌いです。
トランプ大統領を必要とするのは、むしろ日本かもしれません。

トランプの政治的な主張には全く同意しないが、Anti-establishmentの姿勢には強く共感します。
クリントンが大統領になると、仲の良いウオール街エリートと結託して、お互いに私腹を肥やしたのであろうが、トランプ大統領なら、既得権益層を破壊してくれそうです。
上記記事で、トラック運転手が言っている、「エリートたちは権力維持が目的で、庶民のことなんて気にしない。」と言う発言は深いです。

そして、アメリカのエリート層は、一般大衆を小馬鹿にし過ぎたと思っております。
ちょっと前に読んだ下記の本を読んで、あの国のエリート層と一般大衆の分断の激しさを理解していたので、今回の選挙結果は、貴公子的にはまあ想定の範囲内でした。

逆に、我が国の政府関係者が全員、「全く予期しなかった」と口を揃えていっているが、「そこまで分析力がないのか?」と驚きです。

さて、下記はNew York Timesの数ヶ月前の記事です。
貴公子の認識では、トランプは問題はあったが、クリントンはもっと問題だったと思う。
まあ、記事に書いてある通りです。

Why Is Clinton Disliked?

(以下引用)
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Then when the video cuts to a current interview with Clinton herself, the lighting is perfect, the setting is perfect, her costume is perfect. She looks less like a human being and more like an avatar from some corporate brand.

Clinton’s unpopularity is akin to the unpopularity of a workaholic. Workaholism is a form of emotional self-estrangement. Workaholics are so consumed by their professional activities that their feelings don’t inform their most fundamental decisions. The professional role comes to dominate the personality and encroaches on the normal intimacies of the soul. As Martyn Lloyd-Jones once put it, whole cemeteries could be filled with the sad tombstone: “Born a man, died a doctor.”

At least in her public persona, Clinton gives off an exclusively professional vibe: industrious, calculated, goal-oriented, distrustful. It’s hard from the outside to have a sense of her as a person; she is a role.
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何だか、彼女はマシンみたいで、人間味が感じられなかった。
政策とかには通じていた様だが、大統領には、そんな細かい知識よりも、むしろカリスマ性とか人間的魅力が必要な筈だが、彼女には一切、それが無かった。

そして彼女のスピーチは、何だかいつも「上から目線」で鼻に付いたのも事実です。
また、スピーチ内容も、準備が万端過ぎて、アドリブ感がなく、退屈だった。
彼女はDemocratic Partyの予備選でも、無名のおじいさんSandersと最後の最後まで競っていった訳であり、非常に不人気ですなあ。。。
まあ、これだけ好感度の低い有名政治家と言うのも珍しいと思う。
「clinton victory」の画像検索結果
いつもこんな感じで、演出感が露骨で人間味が感じられなかった。

兎に角、貴公子の結論として、「トランプはダメ。だけど、ヒラリーはロボットで最悪。よって、トランプで良かった。」と言うものです。
そして、トランプ大統領が、既得権益エリート層を叩き潰してくれれば、名大統領になれるとさえ思っております。

「アメリカ国家を分断したのは、トランプではなく、既得権益にどっぷり浸るエリート層だ。」との主張には、非常に説得力があると思う。
トランプ大統領を今後、注視します。




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