2014年11月4日火曜日

【週刊貴公子】 幼稚な日経は、何も理解していない!

10/31発表の日銀の追加金融緩和政策により、株価が暴騰し、円が急落しております。

日経新聞は、「黒田バズーカ」とかの幼児語を使って、この追加金融緩和政策を好意的に捉えているが、要は、日銀による国債引き受け枠と、不動産投資信託投資枠を増加させて、カネを市中にばら撒くのであるから、株価が上昇するのは、当たり前です。
そして、当然、円安にもなる。
別に、難しい話でも何でもなく、中学生レベルの政経の教科書に出てくる話であり、大学で経済学を専攻しないと説明できない様な話ではない。

まあ、率直に言って、雑な話です。
インフラ投資を外国から呼び込むとか、革新的技術に裏付けされた新商品が出現したとか、税制が改正され国内の投資マインドが向上したとか、実体経済に基づいた株高ではなく、単に表面的に株価を上昇させているだけです。

日経は「幼稚」だから、「バズーカ第2弾」と、「宇宙戦艦ヤマトごっこ」をしてふざけているが、貴公子は、深く憂慮しております。
と言うのも、こんな事をやれば、単にインフレになるだけで、国の借金は実質的に消滅するかもしれないが、庶民は大損害を被ります。

黒田総裁は、筑駒高→東大法→財務省次官→日銀総裁と言う経歴を持つ、スーパーエリートです。
国家を救う為に、自分が庶民を破滅に追い込んだ「悪人」となり、末代まで非難される事を選んだのではないか?
真の国士なのかも知れませんが、雑過ぎる感もあります。

日経に比べれば、ダイアモンドオンラインの下記記事は、多少マシです。
ただ、それでも、「黒田総裁のメンツ」に収束させてしまうところが、「真のエリート」こそが持つ、思想を理解しておりません。
さあ、年末に向けてどうなることでしょうか???

日銀・異次元金融緩和第2弾の真の意図は?

以下、抜粋
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実質金利=名目金利-予想物価上昇率だから、名目金利がほぼゼロの日本の場合、予想物価上昇率がデフレ予想(つまりマイナス)からインフレ予想(つまりプラス)に転じれば、実質金利はマイナスになる。ごく簡単に言うと、預金に置いておくと預金の実質の価値が目減りするわけで、預金に置いておくよりも株や不動産など他の資産に投資するか、消費した方がよい、ということになる。
(中略)
31日の会見で黒田総裁は、量的・質的金融緩和は効果を上げているとしたうえで、「短期的とはいえ、現在の物価下押し圧力が残存する場合、これまで着実に進んできたデフレマインドの転換が遅延するリスクがある。こうしたリスクの顕現化を未然に防ぎ、好転している期待形成のモメンタムを維持するために緩和措置を拡大した」と、遅延リスクに対する「予防的な措置」であることを、何度も強調した。
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