2013年6月6日木曜日

【初めてのマンション購入】 いい加減な不動産業界に渇(その2)

昨日の記事では、具体例を挙げて、不動産会社の「おふざけぶり」を詳細しましたが、別に、怒っている訳では全く無く(笑)、「まあ、世の中、こんなもんでしょうね。」と達観しております。

散々、家探しをしていて、改めて痛感したのは、「知識が無ければ、業者の格好の餌食になり、高値を掴まされたり、不良在庫を押し付けられたりする。」と言う、あまりにも当たり前の世間の原理。
ただ、家選びの失敗は、「中古車屋で、不良自動車の高値を掴まされる。」のとは、訳が違います。
(兎に角、金額がでかいので、失敗したら、人生計画が大きく狂うのが、住宅購入です。)
家選びに於いては、慎重過ぎると言うことはあり得ないと感じております。

貴公子も、「なぜ不動産会社の営業マンが、あれだけふざけているのか?」を良く考えてみました。理由は、ああ言うオフザケに乗せられる、「善良で生真面目な人が多い」と言う事しか思い浮かびません。前回の記事をわざわざ書いた理由は、一にもニにも、「善良で生真面目な人」に、冷静になって欲しいと言う老婆心のみです。

貴公子が思う、不動産会社のあり得ないセールストークは以下です。
1) 「お客さん、この物件は、必ず値上がりします。」
   貴公子感想 : 都心部の超一等地(麻布、赤坂、南青山辺り)の億ション以外で、値上がりする物件など、まず、あり得ない。
ちょっと調べればすぐ分かることなのに、この営業トークに乗せられる購入者が多い様に思います。

2) 「お客さん、今、契約しないと、明日にはもう無くなっちゃいますよ。」
貴公子感想 : 飛ぶ様に売れるマンションなんて、皆無とは言わないが、まず無い。かなり評判の良いマンションでも、営業マンはかなり苦労して販売しているのが、実情。

3) 「お客さん、ウチは、値引きはしません。」
貴公子感想 :  50物件以上を見たが、「業者側から、値引きを言ってこなかった物件」には出会わなかった(笑)。交渉をちょっとやる人にとっては、数百万円の値引きは、中古は勿論、新築でもDefaultです。

ある住宅ジャーナリストが言っていた言葉が印象に残っております。
曰く、「価格を含めて、100%満足出来なければ、買うべきでない。」 
まあ、至言ですね。
貴公子自身、実は、最後まで悩んだのは、「なぜ、今まで通りの賃貸じゃだめなの?」と言う根本的な所でした。ここは、ずっと自問自答しておりました。
(だから、アラフォーを過ぎるまで、家を購入しなかった。)

経済効率とか、精神的な自由度を総合的に考慮すれば、家を購入する必要は、そもそも無いし、
その一方で、「たかが家で、数十年もローンに縛られるのは、馬鹿らしい。」と今でも思います。
しかしながら、人間には、人生設計の都合により(結婚とか子供の誕生等)で、あえて、経済合理性が劣る、「家購入」を選択せざる得ない時があります。
今回の貴公子の状況が、正に、この状態だった。
よって、「渋々、家探しを開始した。」と言うのが、本当の所です。

因みに、不動産業者に、「いい加減」と言うレッテルを貼っておりますが、新築物件業者に比べ、中古物件仲介業者は、どこも誠実だった。
まあ、中古仲介業者は、仲介と言う性質上、新築業者の様に、「竣工までに全室を売り切らないといけない。」と躍起になる必要が無いからでしょうね。

兎に角、新築、中古に関わらず、家選びは、慎重の上に、慎重にやるべきだと思います。
最後に、どこの新築モデルルームに行っても、凄いPromotion Videoを見せられましたが、いつも笑っちゃいました。
どのPromotion Videoも、「当物件購入者Aさん奥様の一週間の過ごし方」みたいなVideoを見せられるのですが、その内容が笑える。
曰く、「月曜日は、同じマンションのママ友と、マンション内のスカイラウンジで、スイス製のチョコケーキを食べながら、脇に英語版VOUGEを抱えながら、ファッション談義。火曜日は、タクシーで銀座に瞬間移動して、ショッピング。水曜日の夜は、退社する夫を、東京駅で待って、南麻布の三ツ星レストランで、French Dinner。木曜日は、マンション内のプールでSwimming&子供と美術館めぐり。金曜日は、羽田空港にタクシーで行って、金髪外国人の御友達のお迎え& Lunch@台場。週末は、東京湾で、クルージングを家族で楽しむ。」とか、こう言った馬鹿Videoを、散々、見せられます。
こんなイギリス貴族の様な、Familyが、我が国にどれだけいるのでしょうか(笑)?
このVideoは、一見の価値ありです。(大笑)

合わせて読みたい → いい加減な不動産業界に渇!(その1)

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