2011年9月4日日曜日

超円高時代の経営論

経済学部出身で、銀行にも在籍し、今は国際ビジネスに従事する貴公子も、この年になるまで理解できなかったので、偉そうには言えませんが、超円高時代の企業経営論に関して、突然、閃きましたので、書きます!

テレビや雑誌等に出てくる、著名なエコノミストや政治家は、皆、「円高により、輸出産業が打撃を受け、国内企業の海外流失が続き、日本経済の空洞化が進んでしまっている。だから、円高はダメ。日銀は、積極的に、為替市場に介入し、円安に誘導すべきだ。」と言った様な、円高悪玉論を展開します。
しかし、円安になったらなったで、「円の国際的な信用が落ちた結果だ。資源をドル建てで輸入する日本国家にとって、死活的な問題だ。」と、円安悪玉論を唱えるようになります。

結局、円高や円安は、良いことなのか、悪いことなのかが分からなかったのですが、本日、突然、確信しました。
それは、「超円高は、日本企業や日本国家にとって、千載一遇のすばらしいチャンスだ!」と。

考えてみれば、円固定相場(1ドル=360円)のブレトンウッズ体制が、1971年のニクソンショックで突然崩れ、その後、1973年から変動相場制に移行したが、アメリカが世界で本当に影響力があったのは、1960年代のこの超ドル高の時であった。
(あるいは、10歩譲って、1985年のプラザ合意で、ドル安の流れが確定するまでであった。)
つまり、超ドル高時代に、アメリカ政府やアメリカ企業は、海外に投資し、海外企業を所有したり、海外の資源を金に物を言わせて、簒奪した。

この超円高時代に、日本企業も同じ事をすればよい。
「額に汗して働く」のが、日本人の美徳であるのは、百も承知だが、この超円高時代には、発想を換えて、所有することで、豊かな生活を楽しめば良い。
例えば、精密機器産業、家電産業、建設業などで、最近の日本企業は、韓国企業に、Global Marketで、やられ放題であるが、この超円高超ウォン安の今こそ、一気に、韓国のライバル企業を買収すべきだ。
そして、「実仕事は、買収した海外の100%子会社にやってもらい、日本企業は所有することで、利益を上げる。」と言う方策が、この円高時代には効果的だ。

「額に汗して現場仕事をする。」のではなく、「所有して、経営管理し、Manageする。」事で、利益を上げるべきだ。
こんな簡単な事に、なぜ貴公子は気が付かなかったのであろう。
そして、世の中のエコノミストや企業経営者は、なぜ、上記の企業経営法を提示・実践しないのであろうか???
不思議ですねえ。

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