2019年12月12日木曜日

正に核爆弾級の記事!

日経に、今週、強烈な記事が2つ載りました。

その1 → 価格が映す日本の停滞 ディズニーやダイソー世界最安

(以下引用)
================
モノやサービスなど日本の価格の安さが鮮明になってきた。世界6都市で展開するディズニーランドの入場券は日本が最安値で米カリフォルニア州の約半額。100円均一ショップ「ダイソー」のバンコクでの店頭価格は円換算で200円を超す。割安感は訪日客を増やしたが、根底には世界と比べて伸び悩む賃金が物価の低迷を招く負の循環がある。安いニッポンは少しずつ貧しくなっている日本の現実も映す。(中略)
安いニッポンには、世界の成長についていけない日本の停滞もにじむ。
=============

その2 → 「年収1400万円は低所得」 人材流出、高まるリスク

(以下引用)
================
「日本って給料安いんじゃない?」。昨春からジャスダック上場のソフトウエア開発会社で働く香港出身の楊燕茹さん。日本行きを相談した時の両親の心配そうな顔が忘れられない。米国でシステムエンジニアとして働く弟の給料は楊さんの4倍だ。(中略)
「安い日本人」は世界で人気だ。「日本にいるエンジニアに払う費用は、感覚的にはシリコンバレーの半分だ」。米カリフォルニア州にあるIT関連スタートアップ企業の経営者は、スキルや納期への意識も高い日本のエンジニアの採用を増やしている。(中略)
年収1千万円は低所得層――。米住宅都市開発省の調査では、サンフランシスコで年収1400万円の4人家族を「低所得者」に分類した。厚生労働省によると日本の17年の世帯年収の平均は約550万円、1千万円を超える世帯は10%強に過ぎない。
=============

これって、このブログで言い続けてきた事です。
例えば、外食費を比較すると、東京を100とすると、上海は140、ソウル120、タイ70だとずっと言い続けてきましたが、「またまた誇張して!」みたいな感じで、全く賛同が得られませんでした。
多くの日本人は、外界の動きに非常に鈍感で、未だに日本は世界No.1だと思っている訳です。

例えば、30年前にLos AngelsやSan Francisco に行った時は、日本の7割程度の価格だと思いました。
タイに至っては、日本の10分の1以下と言う感覚でした。
20年前のソウルも激安で、日本の3分の1程度の物価でした。
10年前に上海に赴任していた時も、日本の3分の1程度だと思っておりました。

ところが、今は多くの地域で、東京よりも高くなっております。
日本への外国人観光客が、4000万人を超えたとか喜んでいるが、外国人旅行者と話すと、「安い割には、Qualityが良いから日本に来ている。」と言うだけで、日本文化が好きだからとかの高尚な理由ではない。
昔は日本に旅行に来る外国人は、カネを持っている欧米人で、日本文化を堪能しにきたが、今や東南アジアの中産階級が大挙して来日して、「安い、安い」と爆買いをしている訳です。

2つ目の記事では、「安い日本人は世界で人気だ。」とまで、記載されております。
記事にもある様に、10年前と比較して、日本は給与が下がっているが、他国はウナギ登りに上がっております。
まあ、貴公子も考え時ですなあ。。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿