2014年8月5日火曜日

「この世に不可欠な人間は存在しない。」

1963年11月22日に、Dallasで殺害された米国大統領John F. Kennedyの実弟のロバートに、事件直後に会ったジャーナリストが、「あの偉大な大統領が急逝し、これからアメリカはどうなるのでしょうか?」と質問した直後のロバートが回答こそが、「この世に不可欠な人間は存在しない。」と言うものでした。

非常にドライな回答です。
実の兄で、現職の大統領が殺害された後に、表情を一つも変えずに、言い放ったとか。。

もっとも、その後、ロバートも民主党の大統領候補指名をほぼ確実にした段階で、実兄と同様に、公衆の面前で、射殺されるのだが。。。。

さて、本日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。

朝日新聞の記事です。
理研の笹井芳樹氏が自殺 先端医療センター関連施設内
>笹井氏は愛知県立旭丘高校出身。1986年に京都大医学部を卒業後、米カリフォルニア大
>ロサンゼルス校(UCLA)客員研究員などを経て、36歳の若さで京都大教授に就任。2000
>年から理研発生・再生科学総合研究センターに在籍し、13年4月から副センター長に就いた。

正に我が国を代表する知性であり、スーパーエリートです。
優秀な人間と言うのは、同時にガラスの様に脆く、それ故に、優秀であるのかも知れません。
貴公子は、こういう真に優秀で、世界を救う可能性のある人物を心から尊敬するし、こういう人の為なら、今の地位を捨てて(大した地位じゃないけど)、下僕となっても良いとさえ昔から思っております。
(ただ、悲しいかな。未だ、そういう人に出会えておりませんが。。。。)

その意味で、正に、痛恨の極みではあります。
もっと、図太く、頑張って欲しかった。。。。
我が国にとっても、大きな損失であるとは思います。

ただ、それでも、敢えて表題の言葉を捧げます。
"moment of truth"と言うか、厳しい現実と表現すればよいのでしょうか。。。

SMAPの永遠のヒットソング、「世界にひとつだけの花」の歌詞とは、真逆の思想を持つ、超クールな言葉であり、貴公子が大好きな言葉の一つです。
SMAPの曲に象徴される様な、「自分は、only oneで特別な人」みたいに考える、自意識過剰な若者が散見され、ウンザリしております。笑。
ゆとり教育のせいかなあ。。。
そう言えば、「人命は地球よりも重い。」とか、ねむたい事を真面目な顔で言っていた、どこかの国の首相もいましたが。。。

貴公子は勿論、現役の米国大統領でさえ、60億分の1に過ぎないことを自覚すべきでしょうね。

最後になりましたが、笹井氏の御冥福をお祈り致します。

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