2012年11月4日日曜日

(週刊貴公子)いよいよ、日本企業も冗談ではなくなってきた。

パナソニックと、シャープの4半期決算が相次いで、発表されました。
パナは、期初の黒字予想とは、正反対の超大幅赤字予想に転落で、シャープも大幅赤字です。


>「原因は本業、特にデジタル家電関連商品の不振にある。この領域で負け組になっていると
>いわざるを得ない。パナソニックは約20年前から低成長・低収益が続いていた。構造改革を
>実施しても一時的に良くなるだけ。これは普通の状態ではない。いま、普通の会社ではな
>いことを自覚するところからスタートしなければならない」


>大規模投資を繰り返しても収益が上げられなかった理由には投資判断の誤りや環境変化への>対応の遅れを挙げた。そのうえで「普通の会社ではないと、我々自身がしっかり自覚することが>スタートになる」と述べ、社内の意識改革が再生に必要、との認識を示した。



>こうした状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が>存在しております。

どちらもキツイコメントだが、特に、決算短信に、「継続企業の前提に関する重要な疑義」と記載せざる得ないシャープは、既に終戦を迎えた感があります。

外国のMediaも、大きく取り上げております。

Bloombergの記事です。
>“There’s no sign declines in sales of audiovisual and communication products such as TVs and >smartphones will stop,” Shiro Mikoshiba, an analyst at Nomura Holdings Inc., said in a report dated >yesterday. “Whether the company’s transformation can be carried out with a soft landing is >becoming more uncertain.”

朝鮮日報(日本語版)の記事です。
技術力過信とトレンド判断ミス、パナソニックの衝撃
>一時は世界をリードした日本の家電御三家のパナソニック、ソニー、シャープが巨額の赤字
>で資金難に直面している。各社は技術力と内需市場を過信し、世界的なヒット商品の開発に
>失敗。構造調整の遅れ、為替変動に対する無防備などから危機を招いた。


まあ、2009年に、兵庫県に巨額投資をして、プラズマパネル工場を建てたパナは、完全に国際ビジネスを読み違えていた。
シャープはシャープで、環境企業だとか、生活創造企業だとか、BIG WORDを自称して遊んでいる内に、抜き差しならない状態になりましたねえ。

内向きな日本企業は、死に絶える勢いですねえ。。。。。
別に、朝日新聞的に、「世界市民」とか「友愛主義」等の青い発想をもって、企業のGlobal化を、貴公子は唱えている訳ではなく、単に、外国のエリート層の方が、日本の一般ビジネスマンよりも、遥かに優秀だと思うので、企業のGlobal化を推進するスタンスをとっております。

組織的にも、企業風土的にも、徹底的にGlobal化を進めるしか、日本企業の生き残る術はないでしょうね。
先日、各国からのビジネスパースンが集まる、泊まりがけの討論会に出席する機会に恵まれて、いつも調子で、ペラペラとやってきたが、IndiaやIndonesia等のエリート層は、非常に高いレベルにあり、正直、驚きを通り越して、脅威に感じた。

かくいう私も、競争にまともに晒されてはおりますが、「外国人エリートの脅威」から逃げるのではなく、がっぷり4つで、彼らと競争するしかありませんねえ。
日本企業とか、日本人ビジネスマンの生存の為には、Global化の中で、勝ち抜いていくしかありません。それはそれで、とても、辛いことですがねえ。(笑)

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