2012年4月17日火曜日

【週刊貴公子】ドル高円安なのではなく、単にアメリカがインフレなのでは???

相変わらず、日本経済に関して、暗い記事がInternational Herald Tribuneに出ております。

Declining as a Manufacturer, Japan Weighs Reinventionと言う記事です。



この記事では、いくつかの日本経済不振の要因を指摘しておりますが、その一つとして、相変わらず円高ドル安をあげております。

「しかし、本当に円高ドル安なのか???」と、今回、アメリカに行って(たった4日のハワイ観光旅行ですが)、痛感しました。
と言うのも、兎に角、物価が異常に、高く感じた!!!
まあ、Honoluluと言う物価高の町であることも考慮しないといけないのでしょうがねえ。
街中の観光客が行かない様なバーガーショップで、普通にセットを頼んで、10ドル前後。
また、街中のステーキレストランで食事をすると、チップ20%と税金を含め、一人平均50ドル前後。
400~500円でマックセットが食べられる日本と、2000円~3000円平均で、そこそこのレストランで楽しめる東京との価格差は歴然ですねえ。。。。
20年前に、アメリカを訪れた時は、安めに感じたのだが、オカシイですよねえ。。(笑)

と言う訳で、「実は、円高でも何でもなく、単にアメリカは、インフレなのではないか???」とか、
「こうしたインフレを加味すれば、現在の1ドル=80円は、円高どころか、まだまだ安いのではないか????」と思うに至りました。

早速、調べてみました。
例えば、貴公子が初めて、格安航空券を使い、L.Aに行ったのは、大学3年の1992年9月です。
この時の月間平均為替レートは、1ドル=122.76円です。(現在は、1ドル=81円)
http://www.oanda.com/lang/ja/currency/historical-rates/

一方、この間のアメリカのインフレ率(2012年3月のCPIを1992年9月のCPIで割ったモノ)は、
162.3%(=229.392/141.3)です。
http://www.rateinflation.com/consumer-price-index/usa-historical-cpi.php?form=usacpi

その一方で、同時期の日本のインフレ率は(デフレの影響でしょうが)、マイナスとなっております。
99.7%(=99.32/99.60)
まあ、話を簡単にする為に、ここでは、100として考えますが。。(つまり、物価水準変わらず。)
http://ecodb.net/exec/trans_weo.php?d=PCPIE&s=1980&e=2011&c1=JP&c2=US&c3=GB&c4=IT&c5=CA&c6=DE&c7=FR

そうすると、アメリカでは、この20年で、インフレ率は162.3%であるが、日本は変化なしの100%。
よって、1992年9月現在の1ドル=122.76円を、アメリカのインフレ率162.3%で割れば、75.63円と言う、対1992年9月の適正為替水準が出てきます。

そうなると、1ドル=80円が本当に円高なのかが怪しくなってきます。
勿論、貴公子は、経済学部出身なので、この手の分析には、色々な考え方や手法があり、上記の考え方も、「ある種」の見方に過ぎないのは、重々承知しておりますが、少なくともこの考え方では、1ドル=75円前後が適正と言う事になります。

まあ、円高は問題なのでしょうが、真の原因は、デフレなのではないか???

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