2018年7月12日木曜日

サラリーマンの限界を見た!

大王製紙元会長の井川意向氏に関しての記事はとても人気があります。
→ 大王製紙元会長、井川意高氏の話は、兎に角、面白い。

(井川氏発言)
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価値観や話題が合うので、やはり創業家出身の社長に親近感を持ちます。正直、相手がサラリーマン社長なら「ああサラリーマンか」と思っていました。
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個人的には、上記の記載に感動しております。笑
私自身も25年間以上、サラリーマンをやっているが、率直に言って、最近はサラリーマンの限界を感じる事が多い。
「人間的に」と言う意味では勿論ないが、サラリーマンは、全く信用できません。笑
言っちゃった!!

サラリーマンである限りは、組織の方針に従わう必要があります。
仮に、AとBのオプションがあって、お客様にとっては、「Aが絶対に良い。」と思ったところで、会社方針が、”B推奨”であるならば、自分を偽ってでも、お客様にBを勧めないといけないのがサラリーマンです。
この辺の事は、多くのサラリーマンが体験している、苦い経験だと思います。

まあ、昨今の企業粉飾を見ていても、結局の所、サラリーマン社長にとっては、「自分の任期中の業績が見かけ上、良ければ、それでOK.」と考える人が多い。
(あるいは、可もなく不可もなく、2~3年の任期をやり過ごして、退職金を貰えば良いと考えている人が多い。)

勿論、どこの企業にも、「自分の保身より、会社の将来の事」を真剣に考える人は若干名はいるが、私の25年間のサラリーマン生活の結論として、そういう人は、全く出世しないどころか、疎んじられて、消えていくと言う「冷徹な事実」を沢山、見てきました。

哀しいことに、サラリーマン社会で出世するのは、「自分のパフォーマンス」を上手くアピールする人間であり、こうした輩は、会社の長期的な成長なんて、鼻から考えていません。
こうした輩は、「地味な作業をどれだけ他人にぶん投げて、派手な自己演出をするか?」だけに関心があります。
多くの良識のあるスタッフを踏み台にして、のし上がる事しか考えないし、実際に、それでのし上がっております。

多分、井川氏の様な、オーナー社長なら、この辺の虚実を見抜くのだろうが、多くの企業では、社長自身がサラリーマンなので、こうした「自己演出野郎」を咎めるどころか、重用するのが、実態だと思っている。
と言うか、そもそもサラリーマン社長には、「人間の虚実」を見抜く能力がないどころか、その重要性も理解していない人が多い。
だから、東芝みたいな粉飾が起きる訳です。

もっとも、サラリーマンの本質として、所属企業の将来に対して無関心であり、自己アピールのみに執心するのは、止むを得ないと思う。
しかしながら、そこの虚実を見抜く、オーナーが確実に必要な訳で、その意味で、上記の井川氏発言は正しいと思う。

私は、最近、組織の本質が見えすぎており、怖くさえなっております。
ただ、サラリーマンとしてはではなく、自身をビジネスマンとしてIdentifyする限り、「所属企業に変に肩入れする事」は、逆に、プロフェッショナルっぽくないと思っております。

むしろ、「アサインされた仕事だけを淡々とこなし、自分の市場価値を高める事だけに専念する事」が、サラリーマンとして正しい姿だとさえ思っております。
全体の舵取りを考えるのは、創業者とか大株主の役割であり、そんな事に、「雇われ人」が心を砕くのは、バカっぽいとさえ思っております。
その意味で、サラリーマンである限り、社長でさえ、保身に汲々としてしまうのは、止むを得ないと思う。

サラリーマンは、もっと自分を突き放して俯瞰する必要があると思っている。

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