2022年1月12日水曜日

【若者へ】どうしても、これだけは言っておきたい!

本日は、Twitterの方を新しい読者が沢山、見ている様です。ありがとうございます。さて、ツイッターバブルが弾ける前に、「年長者の特権」として(笑)、若い方にどうしてもお伝えしたいことがありますので、少々、お付き合い下さい。

1.

私は、今、アラフィフで、1990年代は、20代でした。当時、気鋭と言われたエコノミストや国際ジャーナリスト(大前研一や落合信彦)は、繰り返し、「このまま行くと、2020年頃ごろに、日本経済は壊滅するだろう。」と警告を発しておりました。

その頃、私は、慶応大学の経済学部(#)の学生だったり、あるいは卒業直後だったのですが、経済を学んでいる様な周囲の同級生も全員、「なぜお前は、そういうエキセントリックな事を言うんだ。日本経済が崩壊するなんてあり得ない。大体、日本的な年功序列や終身雇用が世界的に経営学の分野で、絶賛されているんだぜ。」と、全く危機感がありませんでした。まあ、信じていたのは、周囲では俺だけでしたね。当時。。。

(#)因みに、中学生の時、少しだけ勉強が得意だったので、塾の実績作りの為に、高校受験で慶応付属高を受験することを強要され、当然の様に合格しました。ただ当時は、「東大以外なら、大学なんて行かないで働いた方がマシだ。」と心底、思っていたので、超余裕で蹴りました。あんなナンパ大学の付属校に行くなんて、あり得ないと思ってましたが、結局、一浪して慶応大に行くと言うオチでした。

2.

当時は、慶応幼稚舎(小学校)から、慶応大までストレートで進学して、大企業に入るのが、「ジャパニーズエリート」の証明みたいな風潮で、実際、多くの慶応の同級生がそういうコースを辿ったけど、我が国がこんな事になって、当時、何も考えてなかった人は、今、超大変な事になっております。リストラに次ぐリストラに遭うという事や会社の倒産自体は、まあ大した事のない「普通の事」ですが、「自分自身がデフォルトで真のエリートであると信じて疑っていなかったオッサン共」には誠に過酷な状況の様であり、私の周囲では、メンタルがやられた人が結構、おります。

3.

要は、30年前の大前研一や落合信彦の「予言」は、結果として正しかったという事です。私は、当時から、こうした「予言」を真面目に信じていたので、対応できる様な布石(英語の勉強を続ける、海外で働く、テクノロジーの方に職種を変える、グローバル環境に慣れる等)を、自分なりに打ってきました。1990年代なんかは、「英語を勉強してます。」と職場の上司に言うと、徹底的にディスられましたが、ここだけは譲らなかったですなあ。まあ、周囲からは、変わった奴だと思われていたかもしれませんが、2022年の今、すべて、私が予測したような時代になっていると思っており、辛うじて、自分も時代には適応できていると思っております。

4.

ぶっちゃけ、国際ビジネスマンの感覚で言えば、現状は下記です。

・30年前は、世界に冠たる経済大国だった。(Japan as No.1だった。)

・20年前は、停滞する我が国を尻目に、中韓が凄い勢いで追い上げてきた。いくつかの経済分野で逆転を許した。

・10年前は、中韓に多くの分野で負け始めたが、適切な手を打てば、まだ再逆転の可能性も残されていた。

・そして今は、ほぼすべての分野で、完全に手遅れになってしまった。

さて、今後、10年後の日本経済とか日本社会ですが、第一線で働く国際ビジネスマンとして、更に状況は悪くなると読んでおります。具体的な一例をあげれば、日本企業はほぼすべて、シャープ化すると思っております。どういう事かと言うと、シャープは今や台湾鴻海グループの日本国内小売販売店ですが、恐らく、ほぼすべての日本企業が、外資企業の国内リセーラーとか下請けメーカーになるでしょう。

尚、「安い日本」を考察した記事はこちら。

5.

こういう、日本全土リセーラー化状態では、当然、外国企業や外国人が国内で幅を利かせることになります。日本人は給与は低い上に、かつ小売部分と言う、いちばんタフな部分をやることになるが、それしか手段がないので、手の打ち様もありません。

まあ、日本経済は完全に外資依存になると考えております。外国人が、銀座を六本木を我が物顔で闊歩する様になり、そうした外国人にサービスして糊口を凌ぐ日本人と言う、途上国に良くある構図が発生するでしょう。(もっとも、コロナ禍前にも、「激安日本!」とか言って、中韓どころか東南アジアの中流層まで、爆買い目的で押し寄せてましたけど。)

日本人の弁護士も外国企業の顧問になるのが、「優秀な弁護士」の証明になるだろうし、技術者でも経営者でも、外国企業の為に、日本人の"The best and the brightest"が働くようになるでしょう。我々の様な大衆レベルで言えば、日本人の若者やオジサンが、タイのバンコクやシンガポール、ドバイに、建設作業労働者等の3K作業要員として、出稼ぎに出る様な時代が来ると思っている。

6.

「そんな馬鹿な!」と思うでしょうね。まあ、1990年代に大前研一や落合信彦の「予言」を誰も信じなかった様に、絶対に多くの人は信じないと思いますが、10年後には恐らく、そうなる。これが国際ビジネスマンとして、海外のビジネス動向を分析しつづけた私の結論です。

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という訳で、ここからが本題です。

特に若い人は、ここからの断末魔の我が国経済に対して、覚悟をしましょう。

そして、私もそうですが、子育て世代は、子供がどれだけグローバルで通用できるか?のみに重点を置いて、タフに子供を育てるべきだと思っております。

勿論、私の様なオッサン世代も他人事ではないです。オッサン世代も、今までの価値観を捨てる必要があります。何をして良いのか分からないという方は、老若男女を問わず、兎に角、体を鍛えて、体力を維持して健康に留意すべきと思います。(最終的には、健康こそが拠り所になりますから。)

最後に、俺なんかの言葉よりも、下記をリツイートします。兎に角、タフになって、生き抜いて欲しい。 繰り返しますが、特に、若者は覚悟すべきだ。

3 件のコメント:

  1. 現在22才で春から新社会人になる者です。貴重なお言葉をありがとうございます。未来を分析を通して予見すること、グローバルマインドを持つ重要さを感じさせて頂きました。頑張ります。ありがとうございます。

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  2. コメントをありがとうございます。
    若い方が、良くも悪くも何かを感じてくれれば、ネットで、自分の情けなくて恥ずかしい人生を晒している甲斐もあります。
    色々と厳しい時代ですが、全身全霊を駆けて、知力を振り絞り、生き残りましょう。

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  3. 大変面白い記事をどうもありがとうございます。
    21ですが、今までの社会が大きな変革を遂げるということは実感が湧かないものです。
    しかし、「〜なんて絶対にあり得ない」といった様な思い込みは専ら捨てるべきだと考えております。「シャープ化する日本」のお話は、これからを生きる上で大変参考になると感じます。

    私は医学部の学生をやっておりますが、大学の勉強ばかりしていると世間知らずになることを自覚し、経済や社会の問題について学び始めました。
    哀しみの貴公子さんの生き方や批評が非常に好きです。
    これからも「年長者の特権」の行使をよろしくお願い致します。楽しみにしております。

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