2022年3月23日水曜日

【長文】最優秀層は、化学や工学、IT技術、数学等を極めた上で、ビジネス界に深く入り込んで欲しい。

最近、あまりにも忙しく、ブログ管理をしていなかったのですが、複数のコメントがブログに入っておりました。特に、若い方3名から頂いたコメントは、軽々と回答する事もできない重厚なモノです。

今後、一つずつ回答してゆきたいと思います。この記事では、下記コメントに関して、回答していきますね。

■コメント

=========

大変面白い記事をどうもありがとうございます。 21ですが、今までの社会が大きな変革を遂げるということは実感が湧かないものです。 しかし、「〜なんて絶対にあり得ない」といった様な思い込みは専ら捨てるべきだと考えております。「シャープ化する日本」のお話は、これからを生きる上で大変参考になると感じます。 私は医学部の学生をやっておりますが、大学の勉強ばかりしていると世間知らずになることを自覚し、経済や社会の問題について学び始めました。 哀しみの貴公子さんの生き方や批評が非常に好きです。 これからも「年長者の特権」の行使をよろしくお願い致します。楽しみにしております。

================

1.

今年年初に書いたこの記事へのコメントになります。→ 【若者へ】どうしても、これだけは言っておきたい!

上の記事は、若者向けの私なりの渾身のメッセージです。この記事の最後は下記のメッセージで締めております。


さて、もう少し書きます。

私には心が痛む話なのですが、最近、宅配便の配送員とか引越し作業員と言った従来は屈強なオジサン専用の仕事に、若い女性が従事する例を沢山、見る様になってきました。勿論、男女平等の観点から、男も女もないのは頭では理解するのですが、あんな重い荷物や家具を体の小さな女性が持ち運びをしているので、彼女らの体が心配になります。

この現象、よく言われる事ですが、若者の就職難が原因であるのも事実だと思う。IT技術を含め、科学技術が日々進化すると共に、急速にグローバル化が進んで、若い人が、容赦の無いグローバル競争にまともに晒されております。

結果として、従来の職業観が通用しなくなっているし、そもそも、既存の仕事が目の前から凄い勢いで消えております。経験豊富な30歳以上のビジネスマンでも、対応できていないのが事実であるので、社会人として右も左も分からない20代の若者が対応できないのは、当然だと思っております。

だから、若者は、苦しいと思う。

リアル社会では、真実を知っている人も、誰も本当の事なんかは言いません。

↓本当の事を、リアル社会では誰も言わないと言うことの例はこちら。↓


もう少し踏み込むと、現在の国際ビジネスの流れを、分かるとか分からない以前に、経験豊富なハズの中年以上のビジネスマンでも、この急速な時代の流れに、日々、翻弄されており、「本当の事を分かっていない方」が殆どだと思っております。

「じゃあ、お前は分かっているのか?」と言われそうだが、「グローバル化の怖さは勿論、その面白ささえも、自分なりに理解しているつもり。」とだけは言えると思っている。

だから、アホみたいに忙しいのに、こんな記事を書いております。1人でも2人にでも伝われば御の字だと思っております。

2.

さて、ブログでもTwitterでも何度も書いておりますが、我が国は、失われた30年とかふざけている内に、どんどんと貧しくなっております。こんな記事もあります。→日本の経済規模は韓国の半分以下になる…20年後の日本を「途上国並み」と予想する衝撃データ

>日本はそのうち、マレーシア並みになる。そこで止まらず、インドネシア並み、ベトナム並みになる危険がある。これは、そう遠い将来のことではないかもしれない。

強烈ですが、国際ビジネスマンの俺から見ると、異様なリアリティがある。

「そんな馬鹿な!」と絶対にみんな思うでしょうが、十分にあり得ます。2040年と言えば、今の中高生が、30代中盤でしょうが、我が国経済は、正に断末魔の状態となっており、日本人の男は、六本木や銀座を闊歩する外国人(欧米系ばかりではなく、アジア系を含む)相手にビジネスと言うか行商みたいな事をする事になるだろうし、日本人の若い女は、言うまでもなく、外国人相手に「女の武器」を使い、糊口を凌ぐ様な時代がやってくるのでは?と危惧している。

3.

まあ、我が国の政治家には失望しか感じておりません。唯一、尊敬している香川一区の小川淳也衆院議員も、富の分配はやってくれそうだが、最も大切な「富の創出」に関しては、全くビジョンが感じられない。

富の分配は政治家に任せるとして、富の創出をどうするのか?に関しては、去年12月にアップした下記記事に記載しました。

【憂国】 時代は劇的に変わっている。21世紀中盤の社会情勢を予測する。【一部、教育論】 

下記の様に書きました。

=======

そうなると、新たな価値(=システム)を生み出す事が出来る、ごく一部の知的エリート以外は、本質的に働く必要はなくなる。

繰り返しになるが、「人間はマシンの補助者として、いても邪魔じゃない。」位の感覚になり、ビジネス活動や社会を回していくと言う面に於いて、多くの人間は不可欠な存在ではなくなってくると予測します。

一方で、価値を生み出して、世界にインパクトを与えられる天才は、100万人に1人とかになるでしょう。で、100人に1人の秀才が、取り巻きとして、その100万人に一人を支える構図となると思う。(逆に言うと、100人の内の99人は、基本的に何もする事がないし、経済活動と言う面においては必要はなくなる。)

=======

ぶっちゃけ、どんどん貧困化する我が国を救うのは、海外からカネを引っ張る事ができる奴、あるいは、海外に打って出て、カネを稼ぐ事ができる奴だと思っております。

要は、GAFAやテスラ、あるいは欧米のエネルギー開発会社の様な超高収益を生み出す企業及び人材が、我が国には必要です。もっと言えば、中国や韓国、勿論、米国もそうだが、一部のエリートが政治や経済、ビジネスを引っ張るべきだと思っている。そのエリート層(単にお勉強ができるだけではなく、高邁な利他の精神を持った真のエリート)が、我が国は薄いと思っている。

4.

長くなってきました。コメントを下さった医学部学生に話を絡めて、終わりにします。

最近のトップ層の高校生は、兎に角、医学部志向だと聞いております。勿論、医者は非常に素晴らしい職業である上に、プロフェッショナルな職業であるし、高い能力を必要とされることも理解しております。

ただ、トップの中のトップ層が雪崩を打って、志望する必要があるのか? 医者が優秀である必要は論じるまでもないが、ぶっちゃけ、我が国のthe best and the brightestが、医者である必要はないと思っている。(最優秀な頭脳よりも、人間性とかがより重要なのが医者だと思う。その意味で、「少し優秀」位で、医者は十分だと思う。)

個人的な希望であるが、超優秀層は、化学や工学、IT技術、数学等を極めた上で、ビジネス界に深く入り込んで欲しい。医者は数百人を救う事ができるが、技術系ビジネスマンなら、国家どころか世界を救えると思っている。

もっと言うと、日本の失われた30年の原因は多岐に渡ると思っているが、最優秀層が、医者に向いてしまい、ビジネス界に向かっていないのも原因だと思っている。(中国では、最優秀層は、技術者に向かう。)

優秀な若者が、もしこの記事を読んでいたのなら「富の創出」方法を是非とも考えてもらいたい。

私自身は全然優秀でもないので、他人任せで申し訳ない。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿