2017年11月11日土曜日

カネは夢よりも劣後する!

以前のブログ記事で下記の新聞記事を引用しました。

>シベリア抑留を経験した詩人の石原吉郎が1960年にこんなメモを残している。

>「希望によって人間がささえられるのではない(おそらく希望というものはこの地上
>には存在しないだろう)。希望を求めるその姿勢だけが、おそらく人間をささえるのだ。」

土曜日の今朝、テレビ番組をボッ~と見ていたら、世界的な建築家の安藤忠雄氏が同じ様な事を言っていました。

曰く、「人間にとって、必要な原動力はカネではなく、夢だ。だから夢を持たないとダメだ!」との事でした。
いい言葉です。

夢や希望こそが、人間を前に進めるし、社会に活気をもたらすのでしょう。

少し前に読み終えた本ですが、Facebook創業者のMark Zuckerbergの半生を描いた本を読みました。やっぱり、passionがあるし、前向きですよねえ。。。


さて、楽観的で、かつ攻撃的でないと社会は発展しません。
米国は、多くの問題を抱えながらも、楽観的で攻撃的な風土があり、結果として、何だかんだ言っても、今も世界の政治経済文化の中心です。

翻って、我が国のビジネス界は?
米国で作られた、あの超面倒くさいSOX法を、輸入し、それに更に複雑にして、JSOX法を制定し、その規制を遵守しようと躍起になっております。
ある損害保険会社が、JSOX法に基づいて、金融庁に提出した報告書は、5万ページになったと言う話がありますが、こんな風に規制ばかり作って、我が国は何をしたいのであろうか?

規制を作ることは、Mark Zuckerbergの様な遊び心を殺す事であり、結果として、我が国は国際ビジネス競争に負ける事になります。
先日の記事でも書きましたが、欧米企業は、もっといい加減で、ふざけておりますが、一方で、遊び心は保っております。

結局、我が国の売りは、Dynamicsでも革新性でもなくて、真面目さだけとなっている。
また、それをマスメディアも、「職人精神」と言う美辞麗句で逃げている。

そうではない!
真面目なんてのは、メンタルの弱さの裏返しであり、今こそ、『不良』が、我が国のビジネス界に必要だと思う。
例えば、東芝に、「こんな粉飾なんてダメだ。内部告発してやる!」と経営層に盾をつく不良がどれだけいたのであろうか?
メンタルの弱さを、「職人精神」と言う言葉で覆い隠してはダメだと思う。

変な生真面目さが我が国を覆っているが、このままだと、我が国は、世界中から徹底的に簒奪されて終わってしまうと危惧します。
我が国を憂う!
英雄の出現を待望するし、我々も意識を変えなければと強く思う。
なぜ、この危機感が、ビジネス界で共有できないのか? を本当に不思議に思っております。

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