2017年1月9日月曜日

思想がない企業は、滅びる!

マザーハウスの山口絵里子社長の3冊目の本を読んでいて思いました。


マザーハウス社は今や海外も合わせて300名ものスタッフになるとの事であり、山口絵里子氏は正にビジネスパースンとしても、立志伝中の人物となりつつありますね。

山口氏は、創業者だけあって、山口氏の個性によって、この会社は支えられているのであるが、彼女の愚直なまでの思想(途上国でいい素材や伝統工芸技術を見つけ、それを先進国でひろめてゆく)は、創業時から全く揺らいでおりませんね。

本の中の象徴的だった話は、機械を使えば、もっと安くそしてもっと大量に生産できるのに、それでも敢えて手作りを嗜好すると言う、スリランカでのエピソードです。

彼女が求めるのは、売上ではありません。
彼女が求めるのは、商品の品質と言うよりも、手作り特有のぬくもり感な訳であり、ひいてはそれは途上国の職人の魂と、先進国の消費者の心を結びつける事と彼女は解釈している様です。

この部分に徹底的にこだわる姿勢が凄い。
まあ、こうしたぬくもり感にこだわっているので、凄い大きな会社にはなれないだろうが、キラッと光る中堅企業として、今後も発展を続けてゆくのだと思う。

それに比べて、三越伊勢丹は何をやっているんでしょうか?
産経新聞の記事です。→ 三越伊勢丹が通期最終益を半分に下方修正 外国人の“爆買い”減少で

>三越伊勢丹ホールディングスは28日、2017年3月期の連結営業利益を従来予想の
>370億円から、35・1%減となる240億円に下方修正したと発表した。訪日外国人客向け
>の売り上げの落ち込みが響いた。

銀座三越は、昔からちょこちょこと行きますが、ここ数年は、「中国人観光客向けのお土産屋」になり下がっており、まあ違和感はありました。
彼らの爆買いを取り込むみたいな事を目指していた様であるが、「落ち着いた雰囲気の高級店」と言う創業以来のイメージを破壊して取り込むほどの話であったのであろうか???

土産物屋なら、ネット通販とかでいくらでもある訳で、三越伊勢丹が爆買い客に照準を絞ったのは、あまりにも安易でしたねえ。。。。
経営陣が焦っていたか、ズレていたかのどちらかですが、まあ後者でしょうね。
マザーハウスと比べるまでもないが、思想が無さ過ぎだし、目先の数字を追い過ぎです。
まあ、貴公子が以前、勤務していた拓銀の様ですなあ。。。。

兎に角、思想がない企業は、滅びると言う良い教訓です。

0 件のコメント:

コメントを投稿