2016年6月18日土曜日

暗雲が立ち込める新生シャープの因果応報!

ダイアモンドオンラインの記事です。
→ シャープ元首脳がJDI役員に、鴻海の再建計画に暗雲

>シャープの元首脳が、液晶事業で競合するジャパンディスプレイ(JDI)の役員に就任する
>見通しであることが、16日分かった。複数の関係者が明らかにした。JDIは早ければ月内に
>機関決定し、7月に着任する予定だ。

シャープ社内権力闘争を描いた内ゲバ本には、必ず出てくる方位氏に関する記事です。

>昨春、方志氏が高橋興三社長らとの人事抗争の中で、代表権を持つ専務から外れ顧問
>に就任した際には、一部のスマホメーカーが強烈に反発。その後の相次ぐ「失注につ
>ながった」(関係者)という。

まあ、各種暴露本では、この2015年の方位氏の解任が、シャープにとっての止めになったとの事が記載されております。
兎に角、エンジニアとして優秀であったのは勿論、ビジネスマンとしても卓越しており、尚且つ、部下からの人望もあったとの事です。

>方志氏がJDIに移ることで、薫陶を受けてきた液晶部隊が、今後大量移籍する可能性も出てきた。

まあ、そうなるのでしょうね。
過去記事でも散々書いてきたのですが、ホンハイのTerry Gouは、「抜け目のない抜群のビジネスマン」ではあるのでしょうが、率直に言って、ちょっとセコイ。
シャープ買収時に、シャープの退路を計算尽くしですべて断って、シャープの逃げ道をすべて塞いだ上で、シャープに買収価格の減額を呑ませると言った手法は、まあ2流とか3流ビジネスマンのやり方です。

値切りにより、一瞬、得した様には思うのでしょうが、シャープの人間は、ああ言うのを見ていれば、Terry Gouの為に働く気はなくなります。
余程、トロイ人間で無い限り、「俺たちも、利用されるだけ利用されて、最後は捨てられるんだ。」と思うでしょうね。

よって、転職が可能な優秀な人間は、さっさと転職するし、ガッツのある奴は、自分で会社を興すなりして、抜けて行くでしょうね。
結果として、シャープに残るのは、余程トロイ人間で無い限り、他社への転職が難しい人だけになります。

ホンハイは、土壇場でシャープの買収価格を1000億円値切ったが、シャープ社員の忠誠心を失った事を考えれば、1000億円程度は、気持ちよく払った方が良かったのではないかなあ。。。

まあ、あのTerryの事ですから、こうなることは想定して、別のオプションを考えているかも知れません。

今年4月初めに発表された事業計画書を改めて読むまでもないですが、ホンハイは色々な地雷をシャープとの契約に埋め込んでおりますからね。
まあ、Terryのお手並み拝見です。

→ http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20160330/9t7b1b/140120160329445343.pdf


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