2016年5月5日木曜日

米国大統領選に想う!

共和党のTed Cruz大統領候補は、Indiana州での予備選敗退後、撤退を表明しました。
撤退のスピーチがCNNのサイトに出ております。
15分間のスピーチですが、心が籠ったスピーチで、最後は不覚にも涙が出ました。

これです。→ Ted Cruz's announces he's dropping out (entire speech)
「選挙戦からは撤退するが、自由を守るための戦いは今後も続く。」と言うくだりは、とても感動的ですね。

兎も角、これで、共和党候補はDonald Trumpで決定となりました。
民主党は、99%はHilary Clintonで決まりですが、HilaryではTrumpに勝てないでしょうね。
Hilaryは意外と人気がなく、この段階になって、Sanders候補にIndiana州予備選で負けている訳ですからね。

かの国の貧富の格差は異常であり、大衆はそこを嫌って、TrumpやSandersと言った非政治エリートに投票しているのに、Hilaryは、バリバリの政治エリート階級出身である訳で、11月の本選で勝てる訳がない。
そうなると、本当にTrump大統領が誕生しますね。

ただ、ここでウルトラCがあるでしょうね。
貴公子的には、Sanders大統領が良いと思いますが、米国の報道でも(勿論、日本の報道でも)、一切、指摘されていない事があります。
それは、民主党候補は、Hilaryでほぼ決まりなのに、Sandersが選挙戦を撤退しない理由について、どこも放置しております。
貴公子からすれば、その理由は、明白ですね。

Sandersは、民主党の公認が取れなかったら、独立候補として、本選に出るつもりだからだと、貴公子は踏んでおります。
既に74歳のSanders候補には、「次」はありません。
その意味で、民主党を裏切って、独立候補として出ることに、政治的リスクはありません。
それよりも、彼は、米国の現状を真に嘆いており、同時に、「Trumpに勝てるのは、自分だけだ。」と自身のサイトにも書いております。

「Clintonはエリート過ぎて嫌だ。でもTrumpはもっと嫌い。」と言う有権者にとって、Sandersは理想的な候補となります。
彼は、間違いなく、そこまで読んでおります。
そうであるからこそ、Hilary指名が民主党内で決まりつつある現状でも、ますます意気盛んで、選挙戦を続けられる訳です。
今のSanders候補にとって、民主党の指名を取れるかどうかは二の次であり、本命は、本選に向けて一般有権者の支持を取り付けることです。

無所属でSandersが大統領選に出れば、かなりの確率でイケルとは思います。

思慮遠謀とはこのことですね。
この記事は近々、英訳してアップします。


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