2015年7月13日月曜日

【週刊貴公子】 マーケットのルールを歪めれば、100倍になって返ってくる!

上海株の大暴落と、それに続く、中国政府の力技での株高演出ですが、さすがにここまで、徹底すると呆れるを通り越して、尊敬します。

中国政府が適用している株高策は下記です。
- 上場株式の半分近くを取引停止にする。(こうすれば、株価は変わらないから落ちない。)
-  中央銀行は輪転機を回して、紙幣を刷り、それを銀行に供給し、最終的に国有企業に回し、
  株式投資に当てさせる。(買わせる義務を負わせるが、一年間、売るのを禁止する。)
- 大株主にも、購入義務を負わせる一方で、売るのを禁止する。
- 新聞やテレビ報道を規制し、株安不安を煽る報道を禁止する。
- 株安の原因となる空売りを、実質的に禁止する。

まあ、こうすれば、株高は演出できるでしょう。
確かに。
ただ、堅いやり方とは思えない。

株式売買の主な動機は、いつでも、売りたいときに売れると言う、その換金性にあります。
そうであるのに、「売るのを禁止」したら、2度と、株を買う人がいなくなります。

また、流動性確保の為、紙幣をガンガンと刷り、それを市場に放出し続ければ、カネがダブついて、インフレになるのは、明らかです。
さらに、報道規制まで行われれば、投資家の判断材料を奪う事になり、株投資から庶民が逃げる様になるだけです。

切羽詰っているとは言え、なぜこんな愚策を実行するかが、不思議です。
また、このCNNの記事もそうですが、これだけルールに反した無茶をやっているのに、変に好意的な記事ばかり(株式不安は終焉するみたいな。)なのが、世に溢れているのが不思議です。

貴公子は、非常に深刻に受け止めております。

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