2011年8月8日月曜日

【週刊貴公子】 8月1週号。 世界経済は未知の領域に!

US Long Term Sovereign Bondが、とうとう、S&P社に於いて、格下げとなりました。(AAA→ AA+)
どうやら、77年振りの事らしいです。

愛読するInternational Herald Tribuneでも、日経をはじめとした日本の新聞にも、大量の記事が出ておりますねえ。
ただ、専門家の間でも、今回の格下げの影響度に関して、意見は全然分かれているので(影響甚大と言う専門家もいれば、影響は一時的で限定的と言う専門家もおります。)、何がどうなるかは、結局、誰も分からないのでしょうね。

株価、為替、企業行動を注視していく予定ですが、「仮に超円高が実現すれば、日本企業による海外企業の買収が、Drasiticに進み、日本経済のGlobal化が進むのでは?」と言う期待感も、個人的には、あります。

http://www.nytimes.com/2011/08/08/business/a-second-recession-could-be-much-worse-than-the-first.html?ref=business

(以下、引用。リーマンショック以上の影響があるのでは?と言うIHTの記事です。)
=====================================
Given the tumult of the Great Recession, this may be hard to believe. But the economy is much weaker than it was at the outset of the last recession in December 2007, with most major measures of economic health — including jobs, incomes, output and industrial production — worse today than they were back then. And growth has been so weak that almost no ground has been recouped, even though a recovery technically started in June 2009.
===================================


http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819FE1E2E1E2E2E58DE2E1E2EAE0E2E3E3819A93E2E2E2;df=2
(以下、引用)
=======================================
消耗戦は限界に近づいている。国内生産に見切りをつけ、拠点や部材調達先を海外に移転する動きが加速すれば、国内雇用には打撃となる。 「非製造業など内需型産業の育成が遅れたツケ」(元財務官の加藤隆俊氏)。円売り介入後も最高値圏で推移する円高は、産業構造の高度化という課題を日本経済に改めて突きつけている。

デフレの一因はプラザ合意以降の円高に対応するために、輸出企業が取り組んできたコスト削減にある。雇用や賃金の抑制がデフレ圧力を強め、結果として円の通貨価値を高める合成の誤謬(ごびゅう)。輸出企業はさらに合理化を進めざるを得ず、デフレと円高は悪循環を続けてきた。
=============================
「合成の誤謬」とは、懐かしい経済用語だなあ。久しぶりに、このフレーズを見た。(笑) 記事に指摘されているように、消耗戦は限界であり、Global化が進まざるを得ないでしょうね。たた、Global化には、いい点も多数あり、その実現の起爆剤となる超円高を、私は悪いとは思っておりません。
もっとも、ドルで多少持っている外貨預金の価値が下がるのは、辛いが。(笑) 
兎に角、緊張感を持って、状況をWatchすると共に、この激変環境の中、今の会社での国際化戦略の起案を進めたいと思っております。

0 件のコメント:

コメントを投稿